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「人が生きる」人生ではなく「人と生きる」人生にした。
最近、とにかく子供が可愛いと思うようになった。
SNSに流れてくるものも赤ちゃんや犬、猫の動画が増えた。
仕事のストレスによるそういう癒しを求めることがあると聞いたことがあるけれど、特にストレスがあるとは感じていない。
それと同時に、自分のためだけに生きていく限界がもう少しで来るだろうなとも感じた。
今は一人でやりたいこと、成し遂げたいことがあるが、いずれそれらがあったとしても踏ん張りが効かなくなるんじゃないかと思う。
結婚や子供を作ることは他人と生きること、経済的に今以上に苦しくなること、たくさんの悩みや苦しみが生まれてくることは容易に想像できる。
今まではあまり具体的な想像をしてこなかった。
ただいつか、なんとなくみたいな子供の頃に思い描く20歳の自分のような漠然としたものだった。
それでも今年、28歳となる今心境の変化を感じずにはいられなくなった。
家族という単位に憧れるようになった。
母親がいつか言っていた「お金のことなんてどうにかなる」を思い出す。
そのときはまだ10代で、そんなものかくらいにしか思ってなかった。
今になって思うのは半分は本当で、半分はそうじゃない。
そのくらい子供というのは授かりものであると同時に、責任や経済的なことを考えてもどうしようもないことのように思う。
親になる責任、子供を育てることに真面目に考えすぎるとどうしても全てのことに二の足を踏んでしまう。
いくら考えたところで何も変わらないからしょうがないと思うくらいしか出来ることはなくなる。
ただそれでもまだいない自分の子供を想像するだけで幸せと思う時間は以前より増えているのは確かだ。
早く行きたいなら一人、遠くに行きたいなら誰かと。
確かこんな言葉だったような気がするが、聞いたことがある。
小さくても早く結果が欲しいなら一人で、大きい成果が欲しいなら誰かとというビジネスの言葉を幸せに置き換えてみた。
今は一人でも風当たりは昔ほど強くなく、一人でも生きていける環境にある。
お金は結婚するよりかは溜まりやすく、計算もしやすい。
安定した生活、という面においては一人の方が確実なことは間違いない。
幸せと呼ぶかは分からないが、不満という面においては一人の方が少ない。
一方で誰かと生きることは自分ではコントロール出来ないことも増え、色々と不安定になる。
それに加え、相手に対する不満も出てくるだろう。
経済的にも、自分の時間を取れなくなることでもストレスもきっとある。
ただ長い目で見たときに、やはり誰かと居た方が幸せを感じられる場面が後から多くなるんじゃないかと最近になって思うようになった。
昔からの考えや、価値観は何かと否定したくなるのが自分の悪いところだと思ってはいるが、家族を作るという点に関して、ひいては人間関係の面においては昔からの考えや価値観がなんだかんだ良いんじゃないかと思う。
誰かと関わって生きる。
それが結局人の幸福度を決める。
不満や不安もいつか語り合えるような人生を、誰かと送りたい。
人が生きると書いて読んでいた人生。
それをこれからは人と生きると読もうと思う。