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「クラファンの出資金はどこへ行った」ミュージック・テイト債権者集会最終回についての速報まとめ
言いたいことはいっぱいあるが、とりあえず宮岡博英先生のツイートをまとめさせていただく。
どんなクラファンだったか
要は、落語会が開催できるCDショップが存続の危機ということで始まったクラファン。多くの寄席芸人が応援したことで、1200万円以上が集まった。
結果
1年も経たずに倒産。
債権者集会
債権者集会は4回開催された。とりあえず最終回となった2024年8月22日の様子について、宮岡博英先生のツイートを貼り付けさせていただく。
ミュージック・テイト第四回債権者集会《最終回》。 2024年8月22日午後二時半東京地裁中目黒庁舎でスタート。さらに減った参加者。事前に破産事件記録を閲覧し質問の焦点を絞っておいた。質問の口火を切ったのは笑福亭希光。
— 有限会社宮岡博英事務所 (@MIYAOKAHIROHIDE) August 22, 2024
前回に続き最後の社長である増田洋三氏が出席。希光の質問趣旨は破産が見えていた状態でクラファンを始めたんではないか? である。菅野建二店長もその状況を知っていたんではないか?と鋭く突く。
— 有限会社宮岡博英事務所 (@MIYAOKAHIROHIDE) August 22, 2024
店長も解ってないことはなかったんではないかと増田氏。ライヴ即売の売上復活もままならず、さらに社会保険等の督促も厳しく破産に至ったとの答弁。
— 有限会社宮岡博英事務所 (@MIYAOKAHIROHIDE) August 22, 2024
社会保険、税金の滞納について。テイトを上回る切羽詰まった会社を経営する身として言う。社会保険事務所や税務署は会社を潰して万歳という組織ではない。丁寧に交渉すれば分割払いにも応じてくれることだってある。そういう努力をしたのか?の問いに具体的な交渉内容を聞くことは出来なかった。
— 有限会社宮岡博英事務所 (@MIYAOKAHIROHIDE) August 22, 2024
今回の債権者集会ではクラファンで集めた金を当初の目的には3割使い、残りはそれ以外に使ったことを認めて文書にしている。レディフォー(クラファンの運営会社)への申請書開示を求めると頑なに拒む。ほぼweb上のプロジェクトページと一緒だと申立代理人弁護士。https://t.co/sd4nQOpvyc
— 有限会社宮岡博英事務所 (@MIYAOKAHIROHIDE) August 22, 2024
ほぼ一緒ということは違うかも知れないから開示すべきだろう。要するにレディフォーに申請した本来の目的とは何か?そしてレディフォーがどんな申請を審査の上で了承したかを知りたいだけなのである。
— 有限会社宮岡博英事務所 (@MIYAOKAHIROHIDE) August 22, 2024
この件で事前にレディフォーには質問を送っておいた。質問を添付します。 pic.twitter.com/bo1LeY5nzp
— 有限会社宮岡博英事務所 (@MIYAOKAHIROHIDE) August 22, 2024
レディフォーから返答メールは公開するなというので要約すると「申請内容等の詳細には答えない」、「手数料は頂戴している(額を教えろと書いているのに教えてこない)」、「支援契約の当事者でない上に支援契約に基づく義務、責任はない」とのこと。
— 有限会社宮岡博英事務所 (@MIYAOKAHIROHIDE) August 22, 2024
レディフォーの問い合わせページには回答しない場合も了承しろというチェック欄があってそこをチェックしないと質問が送信できない仕組みになっている。皆さんアッパレ。金集めが成立して当初の目的以外に使われたとしても手数料は取るし責任も(感じ)ないということ。
— 有限会社宮岡博英事務所 (@MIYAOKAHIROHIDE) August 22, 2024
倉庫に保管してあった店頭在庫(未精算在庫)の売却額がたったの4000円(税込)。買主はワールドネット。あの膨大な物量が。ハードオフ、(有)やない(蓮田の産廃事業者)、ワールドネット株式会社(アルゾン)3社の見積を取ったという。
— 有限会社宮岡博英事務所 (@MIYAOKAHIROHIDE) August 22, 2024
高額買取が予測されるディスクユニオンやレコファンには打診もしていないと平然と宣う破産管財人弁護士。財団債権一覧表及び支払額を見ると給料・退職金の支払い項目がある。もちろんあの菅野建二店長にも支払われている。
— 有限会社宮岡博英事務所 (@MIYAOKAHIROHIDE) August 22, 2024
綺麗ごとや美談は好む一方で、責任は取らなくて済む社会をみんなが必死に構築しているようだ。これが現代で当節というならば末世を感じる他ない。
— 有限会社宮岡博英事務所 (@MIYAOKAHIROHIDE) August 22, 2024
『小猿七之助』に出てくる網打七蔵の台詞「いったん俺の懐に入った金だ。茹でた卵でかえりっこねえ」が正に現実となった。
— 有限会社宮岡博英事務所 (@MIYAOKAHIROHIDE) August 22, 2024
最大のポイント
言いたいことは色々あるが上記ツイートより引用する。
希光の質問趣旨は破産が見えていた状態でクラファンを始めたんではないか? である。菅野建二店長もその状況を知っていたんではないか?と鋭く突く。
今回の債権者集会ではクラファンで集めた金を当初の目的には3割使い、残りはそれ以外に使ったことを認めて文書にしている。レディフォー(クラファンの運営会社)への申請書開示を求めると頑なに拒む。ほぼweb上のプロジェクトページと一緒だと申立代理人弁護士。
財団債権一覧表及び支払額を見ると給料・退職金の支払い項目がある。もちろんあの菅野建二店長にも支払われている。
最後に
テイトで活動を展開し、このクラファンでは100万円を出資していた落語家ユニット「芸協カデンツァ」メンバーであり、債権者集会に出席していた落語家、笑福亭希光さんのツイートを最後に貼り付けておく。
最後の集会
— 笑福亭希光 9/22.16時開演アーカイブあり¥2000均一 (@kikousyofukutei) August 22, 2024
はっきり分かったことは
消えた人に給料と退職金が支払われるという事実
と
こちら側の全ては消えたという事実
法の力使って
皆そんなんじゃなく
気持ちだけで動いたのに
多大なる勉強をさせていただきました
幸あれ pic.twitter.com/QrKc35sAh2
言いたいことは、またそのうち書くかも。
僕は出資者で、応援もしていた。被害者で加害者だ。
追記
第一回から第四回までの、債権者集会についての宮岡博英先生のツイートはこちらからリンクされている。
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