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歯科求人を見るとき、見学時に気をつけるポイント

歯科業界は、働き手にとっては売り手市場であるけれども、それゆえ勤務先を吟味せずに安易に転職を繰り返している方が多く感じたので、求人を見るとき、見学時に気を付けたいポイントをまとめた。
内容としては歯科衛生士や助手、受付として働く方向け。

┃求人票

▼診療科目・診療内容
・標榜科目
└自分がやりたい、学びたい診療内容か。
・保険多いか。自費多いか。
└保険多め→住宅地、郊外型。患者さんの回転早い傾向。標準的なアポ時間要チェック。
└自費多め→都市型に多い。自費50%以上のところは、保険多めクリニックに比べ患者さんに時間かける傾向。自費専門クリニックは見たことがないので私はよくわからない。接遇レベルはかなり求められそうなイメージ。

▼勤務時間
・自分が無理なく働ける時間、時間帯か。
└1日8時間以上勤務のところでも、その分週休3日とか休みが多かったりする。
└早く帰れるのが良ければ、診療終了時間が早いところ。
└朝ゆっくりしたければ、遅番勤務があるところ。
※診療終了時間が19時を超えるところは応募が集まりにくい傾向がある。「19時の壁」と言われたりする。

▼給与
・基本給がいくらか。賞与額にかかわる(ことが多い)。
・見込み残業代の有無(有の場合、何時間分入っているのか。)このくらいは残業あるのかもしれない、という指標に。
・一見すると給与が高く見えるが、見込み残業代やいろいろな手当がモリモリ乗っているケースもある。
└逆に、給与が低く見えるが、勤務時間短く、休みが多いケースもある。
・賞与をつけるところが一般的だけど、あまり依存しない方がいい。クリニックのさじ加減でゼロになる可能性だってあるのだから。

▼休日・休暇
・週休日数はあなたにとって適正か。
└週休2日→月に1回以上週2日の休みがある。
└完全週休2日→毎週2日の休みがある。
└今は週休3日のところもある。その分、1日の勤務時間は長くなる傾向あり。
・夏季休暇や、年末年始休暇の有無。休みが多い方がよい方は要チェック。
・祝日休みの場合、振替診療の有無。休みが多い方がよい方は要チェック。

▼研修
・いろいろ書いてあってもあまり期待しない方がよい。現場は忙しいし、流動的なのでその通りにはならないことが多い。1分でも教育に割いてもらえるのであれば非常にありがたいこと。という心持ちでいた方がよい。研修のために休診にしたりするクリニックは素晴らしいなあ。

┃見学時

・見学時からあなたの行動は見られている。
└休憩時間などにスタッフ間では、今日見学に来た人は感じがよかった、感じが悪かった、という話がなされている。
・アテンドしてくれる人は当然に良い感じの人なので、見るべきは周りで働いている人。(挨拶したら返してくれるか、とか雰囲気など)
・滅菌
└完璧にこなしているのが望ましいとは思いますが、そうするとかなり就職先は絞られてしまうのでは、と思う。

┃さいごに

・給与を重視するのであれば、勤務時間は長くなる傾向にあるし、求めらるものは大きくなるのでストレスもかかりがち。
・休みを重視するのであれば、給与は低くなる傾向にある。
といった具合で、すべてを手に入れることなんてできないのだから、諦められること、諦められないことを整理しておくことも大切。
自身の置かれているステージによって適している職場は変わってくると思う。
仮に運悪くブラック歯科医院に就職してしまったとしても、そこで大きなリターンがあるのであれば続けてもよいと思う。

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