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厚底スパイクとウェイト

暑くなることが最初からわかっているので、夏になるといつもより1時間早めて8時から練習開始。

日本選手権に出場した吉田紗弓選手も部活に復帰して、「選手」から「さゆみ先生」に変わる。久しぶりに2人体制の練習となり、この利点を活かさない手はない。

ベンチの上に立って撮影した

男女に分けて動き作りのドリルとウェイトをローテーションする。自分はウェイト担当だ。


昨年あたりから急速に普及してきた厚底スパイク。選手が持っているものをいくつか手に取らせてもらって、個人的にいろいろ思うところがあった。

1.サイズの違いで性能差はないのか?例えば同じモデルの23cmと28cmのスパイクで反発係数(や推進力)は同じか?

2.ナイキやアディダスのような海外メーカーは華奢で非力な日本人ではなく、背も高く筋力も強い屈強な欧米の選手を対象にスパイクを開発しているのではないか?

3.なぜ2の疑問が浮かんだのかというと、先日の日本選手権を見ていて女子のスプリント(100m〜400m)の選手は誰一人として厚底スパイクの恩恵を受けているようには見えなかったから。あるいは十分に性能を引き出しているとは思えなかったから。

4.もし1〜3が考え過ぎや誤解だったとしても、厚底の反発をもらうためにもスパイクに強い圧をかける筋力と質量(体重)をアップさせることは必須ではないのか?

と、以上のことから自分が練習を見る時は年間を通してウェイトをやろうと心に決めた。冬や雨の日にちょっとウェイトをやるみたいな、生ぬるいことを言っていてはたぶん取り残されていくだろう。

ここまでしゃがめと言っている

年齢的にもウェイト経験がほとんどない初心者ばかりなので、筋トレの王道を迷わず真っ直ぐに行ってもらうことにする。とりあえず今回伝えたのは2つ。

「可動域をできるだけ大きく使う」…例えばスクワットでちょっとしゃがむだけのクォータースクワットは論外で、太ももが地面と平行になるまでのパラレルスクワットを目指す。フルスクワットならもっと良い。

「走りに繋がるウェイトはしない」…そもそもそんな種目は存在しないと思っているから。SNSで時々見かける「走りに繋がるウェイト」は幻想だとここでは言い切ってしまう。ウェイトトレーニングは筋肉をつけること、筋力を上げることのみ。それ以上でもそれ以下でもない。

まともなウェイト場もなく、部員数のわりにシャフトやプレートもまったく足りない。いわゆる「青空ウェイト」は、夏はシャフトが熱くて握れず、冬はシャフトが冷たくて握れずでなかなか大変。まあそんな過酷な環境で筋トレをやることも高校生の時だけだ。と、根性論で話を終わらせる。

接地や骨盤の動きや地面を押すとか、そんな動き作りのドリルと筋トレは両方大事なので頑張りましょう!


〜おまけ写真〜

体育祭恒例

なぜか大縄跳びが練習メニューの最後だった。

チームプレーが苦手な個人競技の選手らしく、10回も跳べずに失敗ばかり。いいぞ、陸上部員はこうでなくてはいけない。

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