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田舎に移住で固定費が上がる

去年の神明市は本当に大変だった。
妻が1週間前に破水し、早すぎた破水ということで、県立病院に緊急入院。
妻と作成予定だった祭りの造作物を全て私1人で作らないといけなくなり、「これは寝れんな」と覚悟をしたものの、
結局22時くらいには毎日帰ることができ、
なんだかんだやると決めたらやれるもんだなと改めて感じた数日間だった。

そんな去年を経験していたので、今年の祭りは、個人的にはとても楽だった。
作るものもそんなに無く、夕方には帰れたし、なんなら別現場と並行できたし、ダルマートもしれっと作った。

とはいいつつも、全体としてはやっぱりバタバタしていて、文化祭の前日感というか、なんだかそんなことを味わえた。

什器を作成

私は三原に移住してきて2年目になるが、
3月に着任したので、2月開催の神明市は実は2回目で、去年の人の多さにびっくりしたのを覚えている。今年もきっとたくさんの人が来るのだろう。

シャジムのスープパスタ美味かったよ。滝口さんのスペアリブも美味かった。
明日は穴子の天ぷらと真野さんのラーメン食べたい。でも夕方しか行けない。

この話に関連して、今年の祭りは大寒波の中で行われるのだが、私の住んでいるエリアも例に漏れず、とにかく寒い。
一般的に古民家に移住すると、固定費って下がるイメージがないだろうか。
だって水は井戸水だし。夏エアコンいらないくらい涼しいし。固定資産税なんてあってないようなものだし。
でも実際は逆だ。ビビるくらい固定費が上がる。
とにかく冬。昔は囲炉裏で暖を取っていたのだろうが、今はそんな物無いし、現代人に寒いというのはあり得ない。
私も大阪で高校まで育ったので、高気密高断熱、エアコンは各部屋に付いていて当たり前だった。
いきなり隙間風ビュンビュンのエアコンの無い部屋で過ごせと言われて、実際いける人どれくらいいるのだろうか。私はいけたが、いけない人の方が多い気がする。

ちなみに先月の私達家族の光熱費を一部紹介しよう。
電気代は33,000円
ガス代16,000円
下水処理代4,000円
軽く5万超えている。
そして、私は仕事がほとんど市街地なので、ガソリン代もばかにならない。子供の頃レギュラー120円で騒いでたのに、今や180円だ。このガソリンを月に4.5回満タンにしている。
2万弱。
7万!?
もちろん、ここに家賃は含まれていない。
もうこうなってくると、市街地に住んだ方が遥かに安い。
こんな雪が積もって玄関前で滑って転ぶような場所に住む必要がどこにある。
少なくとも、安いから住むというより、高くてもそこに住みたいと思えない限り、田舎への移住はお勧めしない。
移住検討者はそこは田舎を舐めない方がいいだろう。

ではなぜ、田舎が良かったのか。
という話もしようと思う。

実は来週、うちにピアノが届く。知人に無料で譲ってもらった物だ。
そして、うちにはアコギが2台、エレキが1台ある。音に溢れた世界を子供に作ってあげることができる。
これは田舎の利点だろう。隣家が遠いので、音を多少出しても気にかけなくていい。

そして、仕事が終わり、20時を過ぎてようやく家に着き、車を出て玄関までのアプローチ。ふと空を見上げると、そこには視界いっぱいに星空が広がっている。
思わずため息が出るような、寝ている我が子を起こして星見ようと言いたくなるような、綺麗な空。
これも田舎ならではだ。
そして私達家族は、(特に妻は)庭木が好きだ。
春になると桜や梅が、桃が咲き
夏になると椿、秋になると金木犀が香りだし、冬になると落葉して雪が積もって雪化粧を見せてくれる。
私たちは、暑いなぁ、寒いなぁと言いながら、季節を当たり前に感じることができる。
これがじいちゃんばあちゃんになった時、人間的な豊かさを作っていくのではないだろうか。

だから私は固定費が高くても田舎に住みたいと思う。
みなさんもそうなら、是非田舎に。
三原にもたくさんありますよ。

ではまた。

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