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空き店舗ワークショップ

現在、三原市の本町という場所で空き家再生実践塾というものを開講しているが、
その活動を見た方から、「私達が今まさにやろうとしている事なので、手伝って欲しい」と依頼をいただき、ご協力させていただくことになった。

神奈川の自転車屋さん

このような形で私は、三原市内外問わず、
空き家という切り口で何かに挑戦したい方や、悩みを解決したい方のサポートを行っている訳だが、
もしかすると、「そんな色んな場所に行ってないで、もっと三原に貢献せんかい」と思われる方もいらっしゃるかもしれないので、今回はそこに触れようと思う。

基本的に私は、ライフワークとしてもライスワークとしても、空き家を使ったまちづくりがしたいと思っている。
しかし、空き家の再生というのは、とにかくお金がかかる。しかも、稼げるわけじゃない。
実は先日、移住検討者の方が、私達が今まさに再生している途中の物件(シェアキッチンにする予定の)に来て、私たちの話を聞きたいと、足を運んでくださった時に、こんなことを聞かれた。「東京ではシェアキッチンというのを確かに見かけますが、この三原でやっても、利用者さんはいるんですか?」
私はこのように回答した「やってみないとわかりません。」

その他、こんな人もいるかもしれない。「それが事業として上手くいくなら、やってもいいと思いますよ」と。
私は心の中でこう回答する。「そんなんやってみないとわからない。」

やってみないとわからない。
だけど、作りたい。作ると決めた。ただそれだけだ。

ラフに絵を描いて説明する

もしかしたら、利用者ゼロで、もう固定費の方が上回っちゃって、赤字になっちゃうかもしれない。
そしたら全部ダメなのかと言われたら、私はそうは思わない。
おじいちゃんになった時に、俺シェアキッチン作りたいと思ってたけど、ちょっとビビっちゃって結局やめちゃったな、なんて後悔したくない。

自分が抱えられるリスクの中で挑戦する。

本題に戻ろう。
そうはいっても、さすがに赤字じゃ食べていけないので、各地で空き家のワークショップを行うことにした。
まず、私は空き家のワークショップの講師として呼ばれるだけで、自分の収益になる。
そして、そのワークショップの参加者は、半分くらいが、空き家を使って何かしたいと思っている人がいる。
つまり、見込み客になる訳だ。
また、もしかすると「空き家」に課題を感じている行政から、何かしらの委託を受けるかもしれない。
結果、財源ができ、その財源から、自分の住む街、三原のまちづくり、空き家再生への資本金となるわけだ。

ラフに絵を描いて説明する

空き家再生にはかなりのお金がかかる。
そのリスクを誰が取るのか。
私が取れれば、1番リスクが少なくて済む。
なぜなら私が作れるから。

三原市内でお金を動かしていても、三原市が潤うわけではない。

先日、空き家を再生していると、道路挟んだ向かいの服屋さんが話しかけてきた。
「昔の三原は良かったよ。三原の人がこの通りに出てきてね、三原市内にお金を落としてた。でもね、今は市外に行っちゃって、市外にお金を落とすでしょう。なんとかお兄ちゃん達で頑張って、三原市の人がここにまた遊びに来たくなるような場所を作ってね。」

「お母さん、ありがとう、頑張ります!
でもね、私はその先を見てるんです。三原市外の人がここに遊びに来て、お金を落としていく。そこまでもうちょっと待っててくださいね!」

お母さんは手を合わせて祈るように喜んでいた。空き家再生は、周辺住民の幸福度を上げる効果もある。

頑張らないと。

ワークショップの作業風景


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