【編集秘話】最強メンバーが集結!『THE指導・監査〔改訂増補2021年〕』
日本歯科新聞社で発行した書籍の制作の裏側をご紹介する【編集秘話】シリーズ。その書籍が生まれた背景や苦労話など、担当編集者だけが知る著者の人柄や魅力もお伝えします。
今回の【編集秘話】は『THE指導・監査〔改訂増補2021年〕』!
初版は、反響が怖くて胃が……
初版を出版した2014年当時、指導・監査については、今よりもっともっとブラックボックスでした。
テーマがテーマなだけに、特定の方に監修も頼めず、出版してからしばらくは反響が怖くて胃が痛かったほどです(笑)。
読者からは、
よくぞ出してくれた!
など大きな反響があったものの、もう少し掘り下げたかった……と感じる部分が多々ありました。
そこで、『月刊アポロニア21』(歯科医院経営・総合情報誌)の取材を通し、新しい情報を収集しつつ、何年もかかって基礎知識も見直していきました。その傍らで、常に「どなたかに監修を頼めればな~」との想いがありました。
実質的に、お二人が監修してくださった‼
個別指導や監査の運用が変化していく中、「早く改訂版を出さなければ……」と、ついに重い腰を上げて、2020年年末にゲラを作り上げました。
『アポロニア21』の取材に協力してくださった先生方も快く転載を許可してくださり、内容の再確認をお願いしたところ、なんと、強力なサポーターが現れました!!
歯科関連の法律を熟知した、小畑真先生(歯科医師で弁護士)、指導・監査・処分取消訴訟支援ネットを主宰されている岡山県保険医協会様が、本文の細か~いところまでチェックしてくださったのです。
厚生労働省や地方厚生局から出された膨大な資料の添付とともに、たくさんの修正案を示してくださったり、わかりやすい表現・デザインの配慮までしてくださったり、感謝のあまり、今でも北海道と岡山には足を向けて眠れないほどです。
何十回もメールのやりとりをし、ギリギリまで修正案をいただきました。
協力してくださった先生方の間で解釈が分かれたところも複数あり、編集部内で相談したり、また100件以上個別指導のサポート経験があるドクター重田先生(ペンネーム)にも相談に載っていただいたりしながら、原稿を仕上げました。
思い返せば、解釈が分かれたところほど、現場のリアルに迫れたように思います。
笠間先生のマンガルポに社内騒然
今回、「新規個別指導」のマンガルポを、笠間慎太郎先生(2020年秋に医歯薬出版から『歯科医院のトリセツ』を出版)にお描きいただいています。
笠間先生とは、角祥太郎先生との合同サイン会を取材に行き、始めてお会いしました。「先生、新規個別指導のイラストをお願いできませんか?」とお願いしたら、快く引き受けてくださいました。
(≧∇≦)ノ やったーと、ガッツポーズ!
のちに、週刊・日本歯科新聞編集長の冨田と、高校の同級生だったと判明!!!というおまけ付です。
笠間先生のイラストが到着すると、社内が騒然としました。
何このイラスト、すごすぎる!!!
通知が届いてから当日までの流れ、現場の雰囲気などが手に取るようにわかります。
新聞の元編集長Yは、「この笠間先生は、歯科界を変える人物になるかもしれない!」とつぶやいていたほどです。
作り始めたときには、不安と孤独でいっぱいだった『THE指導・監査〔改訂増補2021〕』でしたが、最強メンバーに支えられて、頼もしく、自信を持ってお届けできる本に成長しました。
個別指導などの心配がない先生方でも、「算定の仕方で、そういうところが指摘されてるのか……」「ルールを破るとこういう罰を受けるのか……」「指導・監査は、そういう歴史をたどっているのか…」など、読みどころが満載です。
すべての保険医の先生にお役立ていただける本と自負しております!