【編集秘話】歯科医院の採用トピック2022『歯科医院のための採用マニュアル・ツール集[2022年版]』伊藤祐子先生
日本歯科新聞社で発行した書籍の制作の裏側をご紹介する【編集秘話】シリーズ。その書籍が生まれた背景や苦労話など、担当編集者だけが知る著者の人柄や魅力もお伝えします。
今回の【編集秘話】は『歯科医院のための採用マニュアル・ツール集〔2022年版〕』の伊藤祐子先生!
2018年に出版した「歯科医院のための採用マニュアル・ツール集」。
ありがたいことにシエン社さんのウェブ販売ランキングで約1カ月半にわたり連続1位を記録するなど、大変ご好評をいただきました。
それから4年。
伊藤先生に「最近の採用ってどんな感じですか?」とお聞きしてみました。
ハローワークとインスタに注目?
すると、「最近、注目しているのがハローワークとインスタグラムですね」と言われ、「???」
ハローワークって、正直、昭和なイメージが強く、歯科医院で最も採用したい20~30代の求職者はハローワークを使わなさそうに思えますが……。
逆にインスタは新しすぎて、「インスタで採用できるって、大げさじゃないのかな」と内心思っていました。
今さら? 今こそ「ハローワーク」の理由
しかし、伊藤先生のお話を詳しくお聞きすると、納得!
「今の若い人は『ブラック医院』への警戒心が高く、ネットで色々調べています。
他の求人サイトに広告が出ているのにハローワークに掲載されていないと、『ハローワークに掲載できないブラック医院なのかも』と警戒されてしまうのです。
また、特に若い求職者の場合、親御さんが『ハローワークからの紹介なら安心』と就職を後押ししてくれる利点があります」
「ハローワークはここ数年とても進化をしていて、インターネットサービスがとても充実しています。他の民間サイトのように、ネットから求職者を直接スカウトすることもできます。
何より費用がかからないのが魅力的ですね。
優秀な人材を確保できている医院は、みなさんハローワークで採用しているんですよ」
なるほど! ハローワークも進化しているのですね。
「インスタで採用」って本当?
では、インスタの方は……。
「当社のクライアントの例ですと、インスタグラムをやっている医院とやっていない医院では応募の数が2倍くらい違います!」
「医院のインスタを見て見学に来てくれた人は、すでに医院の雰囲気を気に入っているので、内定を出せば、ほぼそのまま入社してくれます」
確かに、自分が求職者だったら、就職候補の医院がインスタのアカウントがあるかどうか、とりあえずチェックします。
そして、いい感じの写真ばかりの医院だったら、そこに好感、親近感を持つかも……。
そのほか、知らない情報ばかりで驚きの連続でが、これは、ぜひぜひ読者にお伝えしたい!
ということで最新の改訂版を作ることになりました。
インスタは
誰が投稿したらいいの?
どんな写真が応募につながるの?
スタッフが顔出しを嫌がるけど、どうしたらいいの?
など、気になる運用ポイントも解説していますので、ぜひ本書でご確認を!
また、ハローワークのページで他院と差がつく広告の出し方なども詳しく掲載しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
制作こぼれ話 香りと紙の思い出
伊藤先生との打ち合わせはリアル会議 + ZOOM、資料のやりとりはチヤットワーク、というコロナ禍らしい進行でしたが、やはりゲラは紙でもやりとりします。
伊藤先生から帰ってきたゲラの封筒を開けると、ふわっと優しいフローラルの香りが……。
「4年前も同じだった!」と懐かしい気持ちに。
ちなみに、発売前日、伊藤先生のお手元に新刊が届くと、編集部に「新刊はいい匂いがしますね」とのメッセージが。
コロナ禍の制作だったため、打ち合わせがてらのランチなどはできませんでしたが、紙と香りを通して、伊藤先生とつながった、ささやかな思い出です。
「伊藤祐子先生に講演を依頼したいんだけど……」など
お気軽にご相談下さい♪
※もちろん、仲介料などはいただきません!
日本歯科新聞社・制作局 TEL:03-3234-2475