リピ曲について語りたい NO.1『Nxde』(G)I-DLE
こんにちは、しかりです🌿
今回はタイトルの通り、最近私がリピしまくりな楽曲について書きたいと思います。
できればシリーズ化していきたいなぁ…と一応ナンバリングもしてみました。
第一弾目は、先月発表された(G)I-DLEの新曲『Nxde』です!
この曲ほんとに好きすぎて一人で悶えてます。こういう感情こそ文章にしなければ。
※記事中で引用している歌詞の和訳は、私しかりが考えたものです。誤訳・意訳等ございます。ご了承ください。
まず、私が心を掴まれたのは、冒頭のソヨンの歌唱シーン。ピアノの音色に合わせて歌うソヨンの歌声は、さながらミュージカルの一幕のようで、一瞬で衝撃を受けました。
そもそもこの曲自体、世界的に有名な伝説の女優、マリリン・モンローをモチーフとした楽曲で、MV中でもメンバーがマリリンを彷彿とさせるようなビジュアルを見せたり、マリリンの画像なども登場します。
そして、出だしのソヨンパートの歌詞。
この『Nxde』という曲を象徴する歌詞といっても過言でないと思います。
「ヌード」という単語を聞くと、性的なものやいやらしいものを想像してしまう。でもそれは捉え方次第で全く別の意味で考えられる、というのが、ソヨンが伝えたいメッセージであり、『Nxde』が我々聞き手に訴えかけてくるテーマです。
この曲でいう「ヌード」とは、飾らないありのままの姿のことを表しています。偏見やイメージ、レッテルのあるフィルターで他人を判断している人達に対して、「私たちはありのままの自分を愛している」というメッセージを込めた歌です。
そして、冒頭にもあったマリリン・モンローに関しても、世間からは女性的で色気のある、いわゆる「いやらしい」イメージを持たれていましたが、実は読書家で賢く自律的な女性だった、というエピソードがあるそうで、ソヨンはそれも歌詞に落とし込んでいます。一番のラップパートですね。
また、「ヌード」という曲を作ると事務所に提案したとき、「それは卑猥すぎる」と否定され、その言葉を聞いて「この曲は絶対に作らなければ」と思ったエピソードもあるそう。このエピソード自体、いかに人々にとって「ヌード」という単語が偏見や固定観念に囚われているか、という部分を表していますよね。そして、ソヨン自身もそれを体験した。
そこから、事務所の人たちへソヨンから熱いプレゼンのもと、この『Nxde』が作られたわけです。
で、この曲の何が凄いかって、上に書いたようなメッセージ性もさることながら、社会的な強いメッセージを、(G)I-DLEというグループの楽曲コンセプトや世界観に見事に落とし込んでいるところ。
強い社会性のある曲って、表現の仕方によっては何かしらの標的になってしまったり、集中攻撃されてしまう可能性もあると思うんですが、この曲はひとつの芸術として、楽曲として、そして(G)I-DLEの世界観の一面として、ちょうどいい塩梅なので、良い意味で『作品』の域を超えてないんですよ。
でも、聴いた人には確実に楽曲を通して伝えたいメッセージが伝わる。エンタメの枠組みを絶妙に超えすぎないような楽曲だと思います。
実際、韓国のネット上ではグループ名である「アイドゥル(아이들/直訳:子供たち) ヌード(누드)」という単語を検索すると、今までは子供たちのポルノ的な情報がヒットしていたのが、この楽曲が発表されてからは(G)I-DLEの『Nxde』に塗り替えられた、という現象が起きました。
そういう意味では、実際にこの楽曲が社会(少なくともインターネット上の情報)をひっくり返したわけです。
そして、これはファンのあいだではほぼ確定では?と言われているのは、MVに登場するイラストの女性。
この女性は、元メンバーでマリリン・モンローをロールモデルにしていたスジンをイメージしたのではないかと言われています。
本来、グループから脱退したメンバーは完全に消えてしまったように扱われてもおかしくないわけですが、このMVではイラストという形で、間接的に、しかし直接的にスジンの影を匂わせ、ファンに完全体の(G)I-DLEの姿を連想させてるわけです。
これも、恐らくプロデュース・作詞作曲を行ったソヨンのアイデアだと思います。こういうことができるのは、自主制作アイドルのいいところだと思いますね。
というわけで、今回は『Nxde』について書いてきました。
上手くこの曲の魅力を伝えられたかは分かりませんが…メンバー全員素晴らしいので、聴いたことない方はぜひ一度聴いてみてください!
実際、アイドゥルはこの楽曲でさまざまな記録を樹立してます。世界中から評価され、一時はメンバーの脱退で活動に暗雲が立ち込めたときもありましたが、ソヨンを初めメンバーたちの強い思いで、個人的には現在、K-pop第4世代を牽引しているグループのひとつといっても過言ではないと思います。
それでは今回はここまで。
読んでいただきありがとうございました!
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