自己分析#14「特別な日常」(BUMP OF CHICKEN LIVE 2022 Silver Jubilee at Makuhari Messe 02/10-11【DAY2】07/03レポ&感想)
【はじめに】
何から書こうか。
ええと、まず私はこのアカウントを自己分析(と称した自分語り)の場として開設しました。だからタイトルからだいたい察していただけるとは思うけれど、今から書こうとするものは本来の目的から少し趣旨がずれるのかもしれない。
だけどどうだろう。BUMP OF CHICKENというひとつの音楽を目印に待ち合わせをした“とある一日”について想いを馳せるということは、そこに至るまでのいろいろ、そこから先のいろいろ、“今”生きて好きなものや人と同じ時を過ごせる奇跡(こういう言葉を使うと嘘っぽく感じてしまうけれど本当に奇跡なんだよどんな確率で成り立ってるんだって話)、物心ついた時からずっと疑問に思っていた息をする意味、そういうものに想いを馳せるということになるのではないか。そんなのもう、自己分析そのものじゃないですか。
とまあライブレポ&感想を書き殴ることにおける思いつく限りの正当性を主張したところで正直な気持ちを書かせていただくと、ライブが終わって2週間以上経ってもなお熱く滾る想いや記憶をどこかにドーンとまとめておきたかったんですね。忘れたくないんだよ。
さて、たった今「レポ&感想」と銘打ったわけですが、これはほかでもない、私自身に向けたものです。“私が”忘れたくないから書くのです。“私が”感動と興奮の一日(とそこに付随するいろいろ)をいつでも思い出せるように書くのです。
というわけで、取り扱う内容の性質上当然のことながら曲名・MC・描写等々、フルスロットルで書き連ねておりますのでネタバレを気にされる方はご注意くださいね。(あくまで私自身のための備忘録といったところではありますが、うっかり足を踏み入れてしまった方のために一応のご忠告でございます)
といってもあまりの衝撃によって少々記憶が吹っ飛んでいる部分がございますので、まあそこらへんは雰囲気で。各種媒体でプロのライターさんによる素敵な素敵なレポが公開されておりますので、こんなところにいないで、ね、もうそちらを存分に堪能していただければ(諸々リンク貼らせていただきますね)。高画質のお写真も拝めますしね。これがまたいーーーんだ。
ふぅ…前置きで既に原稿用紙3枚目に突入しているらしいです。ウケる。
こ~れはかつてない超大作になる予感がするね。書きたいことがありすぎて、関係ないことまで書きそうで、読んでも読んでも終わらない長文が生まれそう。まあその分いつになく写真多めで、臨場感たっぷりに楽しく発狂していきたいと思っております。計2万8千字だって。え…?笑
ではご覚悟の上、どうぞ。
【旅の準備】
・荷造りってこんなに疲れるものだったっけ???
ここから書く!?という感じですがここから書きます。荷造りから家に帰るまでがライブ遠征です!!!(ほんとはもっと前からいろんな準備してたけどね!!!)
いやもうほんっっっとに。まず遠征で使う予定のキャリーケースを取り出すので一苦労。私の遠征記録はほぼほぼライブ参加歴と合致するので、最後に参加したライブからは約2年半、BUMPのライブとなると実に2年8ヶ月ぶりの遠征なわけです。そりゃあキャリーの上の荷物も増えるわけで(そもそもキャリーの上に荷物を置いてんじゃねえよというツッコミはご容赦ください)。荷物を整理するついでに衣替えもしてしまえ~!!と汗だくで荷造り(仮)を行いました。
(仮)ということは(本番)があるんですね。出発の2日前に汗だくで以下略。
・この情勢下ならではの
ご存知の通り、世界は今もなおコロナ禍真っ只中。一度開催を見送られた上でのライブとはいえ、正直不安はありました。さてどうするか。
ライブに行きたい、行くと決めたのは自分。だからこそ大切な人たちには絶対に迷惑をかけたくなくて、できる限りの対策は徹底したつもりです。
基本的な感染対策、事前の検査、アプリの導入、県内での移動も最小限にとどめ、公演前2週間は特に気を遣い、私なんかは冷房器具からの喉風邪をこじらせやすい人間なものですから、睡眠時にはマスクで加湿、意識的に生活リズムを整える等々、もう本当に…日々現場で闘っておられる方からすればこれでも足りないくらいなのかもしれませんが、やれることはやった。
やれることはやった!!!
・心の準備もしっかりと
もうひとつの準備として、やっぱりこう…高めていきたいですからね、気分を。雑誌掲載のインタビュー記事×3冊(初見)、過去に出演したテレビ番組(再履修)、彼らの地元が特集された某アド街ックな番組(再履修)の閲覧を行ったわけです。
いやぁ…やばかった。メインはあくまでライブ当日のあれこれなのでここでの詳細は割愛しますが、見事に情緒がやられまして。それはもうバチボコに。特に初見のインタビュー記事。体内の水分が全部出たんじゃないかってほど泣きに泣き。今思えばここらへんから既に涙腺が壊れ始めていたのかもしれません。
【千葉入りだあっっ!!!】
・空旅たのすぃ~~~
さあいよいよ出発です。飛行機に乗るのも2年8ヶ月ぶり。20代も後半の私ですが、心の中では子どもみたいにはしゃいでおりました。
飛行機の座席における個人的ベストポジションは「翼のちょっと後ろの窓側」。今回もその個人的ベスポジを死守し、好きな音楽(もちろんBUMP)(後述あり)を聴きながら空旅を楽しみました。
高所はあまり得意ではないのですが、飛行機の窓から外の景色を眺めるのは大好きで(空を見るのも好きだけど地形を見て「地図と一緒だあ!!」となるのが大好き)、久々の遠征となったこの日も移動中ずーーーっと眺めて写真を撮っていたところ、CAさんにMAPを頂いてしまいました。人生初です。よっぽど食い入るように見ていたのかな…恥ずかしいね…笑
でもこれがもうほんっっと便利で…!超楽しかったですありがとうございました!!以後必携します!!
・地元にいる時の「まあどこかしらには着くやろ」という感覚で見知らぬ土地(とりわけ都会)を歩いてはいけない
私は己の方向音痴加減を見くびっていたのかもしれない。
出口で勝敗が決まるってなんで誰も教えてくれないの???なおターミナル駅へ向かうまでに空港の到着フロアを数往復、千葉駅にて出る改札を間違えたことに気付くまでに改札階と地上とをエレベーターで数往復しています。移動日だけで1日確保しておいて良かった。まじで。
とまあ無事(???)千葉入りです。バンザァァァイ(震)
一息ついたあとに見たホテルからの景色が素晴らしかったんですよ。ちょっとは報われたかな。
ライブまであと2日。
【お久しぶりの佐倉・臼井】
・ドッキドキ…!相互さんとのご対面!
今回のライブ遠征では人生初!の出来事が多かった気がしているのですが、なかでもドキドキワクワク入り乱れたのがこの日でした。Twitterで知り合ったBUMPリスナーさん(以下Pさん)とのご対面です。
世の中にはSNSやゲーム等、オンライン上で知り合ってお友達になったり、ご成婚にまで至る方もいらっしゃるじゃないですか…!それってほんとすごいことだと思っていて。私がSNSを始めた頃(いうて5年前とかか)は、自分が同じように画面越しのやり取りだけで心を許し合えるお友達を作れるなんて思っていなかったんです。でもできた…。もちろんこれはお互いの信頼の上に成り立っていたことですから、一概にどうと言えるものではないかもしれませんが、シンプルにすげぇことだぜ…と驚いていました。放心というか。ほぁぁ…とね。
で、いざご対面。初めこそは持ち前の挙動不審&人見知りっぷりを発動させてしまいましたが(私が)、一言二言BUMPトークを交わせば「ああもうPさんだ!!」と緩む頬。同じ“好き”から仲を深め、DMを通してアツいBUMP談義に花を咲かせていた我々でしたから、実際にお会いしてみても話の弾み方が半端ないんですよ。Pさんのお人柄によるところが大きかったとは思うのですが、頭に浮かんだこと(9割BUMPトーク)を気兼ねなくそのまま口に出せている自分に驚きでした。こんなにも!楽しいのかと!!
・MVロケ地&聖地巡り:スーパー、道端、公園の東屋…ここでこんなに興奮できるのは我々しかいないという自負
そんなPさんとの聖地巡礼。場所はMVロケ地兼BUMPの地元!まさに聖地!!盛り上がらないわけがない。個人的には約6年ぶりの訪問となる佐倉・臼井。めちゃくちゃ楽しかったです。
「とりあえず佐倉に!」ということで千葉駅からJR線でGO。
ちなみにこちらが今回のライブ遠征に備えて導入したモバイルSuicaの利用履歴です。
方向音痴こそこういうツールを利用すべきだと強く思いました。もう楽チン。(ICカードも持ってはいたのですがどうにも乗り換えで引っかかりそうな雰囲気があったのでね、今回は鞄の中で待機です)
というわけでJR佐倉駅に到着!名前からして素敵なんだよなぁ佐倉って。
まずは観光案内所へ。周辺MAPを手に入れます。目的地を伝え受付の方に経路を教えていただいたところ最後に「BUMPの?」と訊ねられ。ちょっとだけ照れながらも「そうなんです~!」と答えるとやはり巡礼されているリスナーさんは多いらしく、「今日明日ライブなんですよ~!」なんて言い残しながらその場を後にしました。地元の方との交流は心がホクホクしますね。
JR佐倉駅から徒歩で向かった最初の聖地はトウズJR佐倉店!
こちらはBUMP OF CHICKENの『Small world』(YouTubeリンク)のMVロケ地になっています。
3:14あたりで藤くん(Vo/Gt藤原基央さん)が緩歩し、登場人物たちがそれぞれの物語を紡ぐスーパーの店内。ここに。藤くんが。立って。歩いて。ひぃぃぃぃぃ。ひひっ。
お店や他のお客様のご迷惑にならないよう配慮しつつMVを確認し「ここの天井の感じ!ほら!あっここじゃん!ここ!!じゃん!!!」と小声ではしゃぎひっそり感動し合う大人2人組の様子は異常です。楽しいね。
次に向かったのが佐倉市民体育館!JR佐倉駅からバスでゆけます。
2004年5月29日、ここでBUMPの凱旋ライブが行われました。今では考えられないフリーライブ。リスナーの振動で床が抜け落ちたという伝説のライブ。この時私はまだ9歳で、BUMPとも出会っていなくて。18年の時を経て、会いに来たよ。少しだけ当時の空気を感じることができた気がします。
(いろいろと調べるなかでライブ情報が掲載された2004年当時の記事を見つけました…!これだけで胸が熱くなります)(残念ながらライブレポの記事は見つけきれず…!)
BUMP OF CHICKENが地元千葉にてフリーライブ敢行! - TOWER RECORD ONLINE
撮影中、学生さんの部活帰りと思われる場面に遭遇。(一般的にはおそらく)“単なる体育館”を激写する大人をそっとスルーしていただいた皆さんに対して「こんな風にBUMPの4人も自転車漕いで過ごしてたのかな~ふふ」なんてことを思っていたどこまでもBUMP脳の私。
市民体育館から最寄りのバス停に戻る道すがら立ち寄ったのが麻賀多神社!
こちらでは藤くんが以前ラジオで話していた「顔のような幹を持つ木」や東日本一の大杉を拝む予定でおりましたが、調べていくとそれはどうも成田にある麻賀多神社なんじゃないか説が浮かび上がり…佐倉から約10km離れているということで泣く泣く断念。参拝後、思い思いの願いをしたためることに。ちなみに私はBUMPのライブの成功をお祈りしました。
バスに揺られて京成佐倉駅へ。続いての聖地はトウズ京成佐倉店!
先ほどと同じく『Small world』のMVロケ地になっております。3:06あたりでワンちゃんが待てをするスーパー、の外観。このシーンすっごい好きなんだ…泣。スーパーのシーンは1つの店舗で撮影されているものと思っていたので、外観と内観でロケ地が異なっていたのには驚きでした。丁寧なお仕事やあ。
店内でフッツーに買い物をし水分補給したのち、次なる目的地臼井へ参ります。臼井…!!
そのさなか電車内観光した(観光した)佐倉ふるさと広場!
この日は一面に緑が広がっていましたが、季節の花々が咲き誇る時期にまた伺ってみたいです。
というわけではい!京成臼井駅に到着です!!
電車を降りた瞬間に聖地!
こちらはBUMP OF CHICKENの『流れ星の正体』(YouTubeリンク)のMVロケ地となっています。
2:45、3:40、4:41あたりが分かりやすいかな、一瞬だけ映るホームです。反対側のホームと悩みましたがおそらく間違いないかと!
そしてそろそろお昼…ということで向かったのがイオン臼井店!
こちらで若かりしBUMPメンバーがアルバイトをされていたそうです。ラジオ等でよく話題に上がっていた「臼井のジャスコ」…これが、あの…感慨深ぇ…。
フードコートでとろろ蕎麦をいただきました。(佐倉といえば大和芋…のとろろかは分かりませんでしたがズルッとトロッといきたい気分だったんだ)
辺りを見渡すとやはりちらほらとリスナーさんがおられるのがまた…!心のなかで一方的に固い握手をさせていただき、いろんな意味で英気を養い、臼井駅周辺の巡礼へ。
はい
はい!
は~いはい!!!
全て『Small world』のMVロケ地です。もうお分かりかと思いますがこの曲のMVは佐倉・臼井での撮影が非常に多い!!今回その全てを見て回ったわけではありませんが、これはもう、愛ですよ。愛。
臼井駅周辺は特に聖地が密集しているのでそれぞれの解説は割愛させていただきますね。MVを何度も何度もじっくり見てみてください。映っているから。(しれっと再生を促すオタク)
さて次はどうすっか~と相談したのち向かったのが、ユーカリが丘南公園!
ここで今回の旅のお供、我が愛しのニコル(BUMPのマスコットキャラのような、5人(匹?)目のBUMPのような、とにかく愛しい存在)が大活躍してくれました。本当は撮影した動画をお見せしたかったのですが難しそうだったので静止画でお送りします。
『Small world』のMV1:47~2:14と見比べていただくと伝わるかな…まじで頑張って撮りました!執念!!!笑
プチ情報としてこちらの公園には、「こっれ(コアラ好きで顔はめパネルの申し子)秀ちゃん(Dr升秀夫さん)好きそうだなぁ~!」とニヤニヤしながら向かうことができます。可愛い。
最後は再び京成臼井駅へ戻り、この日の記念に入場券を購入。すぐに使う…わけでもなく、大事に大事にしまいました。(BUMP OF CHICKENの『車輪の唄』を是非とも!)
そうこうするうちにライブ初日の開演時間を迎えておりましてねえ…!!幕張へ向けて同じ千葉から念を飛ばしておりました。
またこの日は夕食までPさんとご一緒させていただいたのですが、そこでの話題は翌日の席について。これがねぇ…ちょっとすごかったんです。
ライブに同行するAちゃん(後述あり)からチケットを分配してもらい、LINEでお互いに「どういうこと???」と固まった席でした。SNS上では既に様々な考察分析がなされていましたが、当日のお楽しみということで深くは探らず。だけどちょっとは気になる…!ということでPさんにざっくりと分析してもらったところ…
ねえ!!私は!!どうなってしまうの!!!遂に!!あと!!1日!!!
【2年8ヶ月…待ちに待った銀婚式】
・BUMP、そして大親友Aちゃんとの出会い
大変、大変長らくお待たせしました。自分でもライブ当日の話にいくまでにこれほど時間を要するとは思っていなかった。書き始めると止まらなくてさ。スマホの充電が持たねえ持たねえ。
さて、今回のライブレポ&感想を語る上で外せないのが、私とBUMP、そして(私が勝手に思っているだけかもしれないけどさあ!)大親友のAちゃんとの出会いの話。(ここまで引っ張っといてまだライブの話にいかないという…!)(まあ聞いておくれよ)
私は私の「今私のまわりに漂う幸せな気持ちは、それを与えてくれる存在と過去の私が運んできてくれたもの」という考え方が割と気に入っていて。基本的にネガティブな私の、唯一自信を持てる部分かもしれなくて。だからちょっと、書かせてね。
私がBUMP OF CHICKENに初めて出会ったのは、忘れもしない中学2年。ほあっ、もう14年かそこら経ってるんだ…すっげ。掃除の時間ですよ。当時私は理科室担当で。同じクラスの男子が鼻歌を歌っていたわけです。どこか聴き覚えのあるメロディー。なんだっけな~と思いながらもその日は帰宅。(当人に訊ねるという発想はない)
数日経った時かなぁ、我が家は衛星放送を導入しておりまして、帰宅後はスペースシャワーTV(音楽専門チャンネル)にとりあえずチャンネルを合わせて過ごすのが当時のルーティーンだったのですが、その日もなんの気なしに流し見ならぬ流し聴きをしていると、突然あのメロディーが聴こえてくるではないですか!!!はい、それこそがかの有名な『天体観測』だったわけです。
カッコイイ…カッコイイ!!なんだこれなんだこれ!!!荒削りなバンドサウンド(そこがいい)、一度聴いたら耳から離れないメロディー、命の全部を懸けたかのようなお兄さんの歌声!!(この時はまだ誰が誰かも分かっていない状態でしたから…!恥)
初めはサビがきてやっと反応する程度だった耳も、次第にイントロの数秒で反応するようになり、それが「BUMP OF CHICKEN」というバンドの『天体観測』という曲だと認識するようになってからは、番組表でBUMPの文字をくまなく探す日々。当時はSNSやサブスクも今ほど普及していませんでしたから、1人で、そのチャンネルを通して知る音楽が全てといった感じで。なかでもBUMPの『天体観測』には、ロックというジャンルの魅力を沢山教えてもらった気がします。
「あぁ、私きっとこの曲が好きなんだなぁ。このバンドが好きなんだなぁ。多分これからもっと好きになるなぁ。」とじんわり思ったのを今でも覚えています。事実、あの日から毎日少しずつ、確実に好きの濃度が増している。
そしてそこから約5年後、もうひとつの忘れられない出会いがやって来ます。
BUMPリスナーの皆さんならきっと共感していただけると思うのですが、「BUMPリスナー、隠れてないで出てこいよ!!!」問題ってありません?あるよね??ねえ???(脳内にBUMP OF CHICKENの『embrace』を強制再生させる)
簡単に言うと身近なところでBUMPリスナーを見つけるのが至難の業なんです。チケットは毎度即完、ドームを満員で埋め尽くすほどのモンスターバンドなのに…!!なぜ…!!!でも分かる!!BUMP OF CHICKENという超絶腰低隅っこ(でもそこがまた愛おしい!!)バンドの性格を考えれば必然的にリスナーの性格もすっげえ分かるの!!!だって私がそうだから!!!
なので私も例に漏れずずーっと1人でBUMPを推していたわけです。しかし転機が訪れる。大学1年か2年(おそらく1年)の英語の授業。適当にペアを組んで自己紹介をし合う時間。入学後なんとな~くふんわ~りと友人関係が築かれていく時期の授業だった気がするんだがどうだったかな、とにかく「あっあの子話しやすい…」と組んだペアだったと思います。その相手こそが、のちにBUMPのライブには必ずと言っていいほど同行することになるAちゃんです。
“What kind of music do yo like ?”だとか“Who is your favorite artist ?”だとか投げかけました。すると真っ先に“BUMP OF CHICKEN”と答えるではないですか…!「えっまじ!?」と英語の授業中であることをすっかり忘れ普通に食い付く私。仲良くなれそうな予感がする、精神性が自分と似ている(と私が勝手に感じていた)、BUMPリスナーの子。この好機を逃すわけながないんだ。
数ヵ月後(もしかしたら半年~1年後とかだったかもしれない)、「BUMP好きって言ってたよね…?」と2014年当時限定公開されていたBUMPのドキュメンタリー映画に誘うも、当時の我々には映画を観に行くためだけの遠征はハードルが高く断念(こういう時…田舎ってのはサァ…!)。その後再び訪れたお誘いのチャンスが2016年に開催されたBUMP初のスタジアムツアーでした。「人生初ライブはBUMPで」の夢が叶ったんです。
と!だいぶ回りくどくなってしまいましたが、私にとってBUMP、そしてAちゃんとの出会いというのはかけがえのないものというわけなんですね。そして今回のライブタイトルは『BUMP OF CHICKEN LIVE 2022 Silver Jubilee at Makuhari Messe 02/10-11』。Silver Jubileeは銀婚式を意味します。そう、本公演はBUMP OF CHICKEN結成25周年を記念して開催されたものなのです。この!意味を!さ!!!考えるともう…これだけで泣けてくる。
・開場までのあれやこれ
当日の午前中にAちゃんと合流し会場である幕張メッセへ。前日のうだるような暑さとは打って変わって小雨がぱらつく空模様。ガンガン照りよりはまだ、幾分、過ごしやすかった…かな…いや蒸し暑さは変わらずあった気がする。
会場に近づくとそこかしこにグッズを身に纏うリスナーさんが…!うううテンション上がる!!!
あっそうだ、この日の私の格好はこんなでしたよ。前ツアーの映像作品特典である円陣(通称ニッケ!)Tシャツに、
朝ドラ主題歌にもなった『なないろ』の概念ネイル(プロの方に無理難題を突き付け施していただいたのですがこれがもう想像以上の仕上がりで!!チップなので半永久的に身に纏えるのがとても良き!!ありがとうございました~~泣)、
もうずっとBUMPのライブには装着していっている土星ネックレス(3rdアルバム『jupiter』になぞらえていつかは木星アイテムを手にしたいところ…!)に、
まるで銀河を閉じ込めたかのようなイヤリング、
そしてリスナーさんお手製のBUMPの概念アクセサリー!(朝からヘアアレンジ頑張ったのに写真を撮り忘れるという痛恨のミス…!笑)
最強でしょうそうでしょう。そうなるようにしたんだよ。ふふふ。
さあさあ会場に着きました。リスナーの待機場所と化していた(本公演では非常に画期的なシステムが導入されまして、グッズ及びフォトブースの利用に際した整理券配布をLINEのアカウントを通して行う…と書きながら私も頭こんがらがってくる、まあとにかくすごいシステムをもって運営されていたので、自ずと大勢のリスナーさんが待機する場所が生まれるわけですね)ロビーではBUMPの楽曲がエンドレスで流れており一気にボルテージMAXに!!!
贈花の列を激写し、
先述した通りこれはもうしょうがないことですけれど、どうしても人が集まってしまう空間がそこにはありましたから、ロビー内での飲食はちょいとリスキーだと判断してまっじであっちぃ、だけど人通りは少ない屋外で軽いもぐもぐタイムを設け、前日佐倉・臼井旅を共にしたPさんと合流。
昨日の今日(Twitterでのやり取りを含めると数年来の仲にはなります)で10年来の友!みたいなマシンガントークをかましまくる我々を見て少々呆気に取られるAちゃん。でもすぐに打ち解けてくれたようで安心しました…ほんと良かった。
ここだけの話「友達の友達と友達になれるか」みたいなあれ、あるじゃないですかぁ…!(小声)。私が好きな人と私が好きな人、同じ場にいるならみんなで会えばいいじゃない!と引き合わせてしまいましたが、その約束を取り付けた直後上記問題を思い出しひとり焦りまくる私が実はいました。ほんと、私の好きな人たち、みんな優しくて良い人で嬉しい。ありがとうありがとう。
その後Aちゃんと物販会場へ向かい、
(エンブレムの方で)2時間並んだ(頑張ったよ…笑)フォトブースを楽しみ。
再び待機ロビーに戻りまして、こちらもようやくの…!!私が趣味関連のTwitterアカウントを作って初めてできたリスナーのお友達(と!勝手に!思っておりますよ!!)(以下Cさん)とのご対面が実現したのです。
Twitterで初めてやり取りした内容も覚えております(私がBUMPに関するしょーもない、でもいたって真剣な妄想を繰り広げていたらお優しいことに乗っかってきてくださったんですわあれは楽しくて嬉しかったなぁ…)。前回のBUMPツアー直後に知り合ったのでそれこそ2年8ヶ月越しの初顔合わせ…。会えない期間もお互いずーーっと会いたい会いたい好きです好きです言い合っておりました。お手紙やプレゼントを贈り合い、そうです先ほど紹介させていただいたBUMPの概念アクセサリーを作ったのもこちらのCさん!素敵!!
この時もうそろそろ開場かな…という頃でしたのでロビーは沢山のリスナーさんで溢れ返っていたのですが、なんでしょうねぇ…不思議なもんで、パッと分かったんですよ。
でも先ほど書いたように積もる想いがあるでしょう?もうね、(Cさんのお人柄、そして我々の間に築かれたアツい友情的にそんなことは絶対ないんですけど)挙動不審ぶっかまして嫌われたらどうしよう…!と、はじめましての緊張と、やっとお会いできた感動で、はい!空回りました!!!絵に描いたようなしどろもどろ!!!目を合わせられない(失礼)!!!恋か!!!照
この時もAちゃんが一緒にいてくれていたのですが、これが本当に助かった…。本来ならいわば仲介人の立場にあった私が積極的に話を振らねばならんかったところを、Aちゃん自ら(それもごく自然に)話をしてくれました。ありがてぇ。
あとから訊くとCさんも感じるところは同じだったようで(Aちゃんの方ばかり向いていたとのこと笑)、次の機会でのリベンジを誓い合いました。ふふ、楽しみ。
そんなこんなで開場です!!!
・いよいよ開場!えっ…?こんなことがあっていいの…???
座席についた私のツイートをお見せしましょう。
実際にライブが行われるホール内での撮影は全面的に禁止されていたので見え方を具体的にお伝えできないのがもどかしいのですが、人間を人間サイズで見ることのできる距離でした。体感10~15mくらい?正真正銘1列目。念の為持参した双眼鏡の出番なし!伝われこの景色…!
開演までの時間、自分の眼球に自動録画機能が装備されて、見たまんまを全て永久に保存する技術が開発されかな~とか考えるくらいには愚かな下心でいっぱいでした。他意はありません。記憶力が持たないの!!そのくらい…ほんっと!!近すぎてやばすぎたんだよまじで…まじで!!!!!
こんなかつてない神席を引き当ててくれたAちゃん、なんとこの日が28歳のお誕生日。なにこの奇跡。BUMP OF CHICKENにおける「28」という数字がこれまた特別な意味を持っておりまして、ここでは彼らの5thアルバム『orbital period』を聴いてくれとだけ書き残しておきますが、とにかく私までもがはちゃめちゃに嬉しかった。ありがとう。おめでとう。
・忘れたくない(★ライブレポ&感想★)
開演を待つ間、こんな機会は滅多にないだろうからとずっとスタッフさんの動きを眺めておりました。私たちとステージの間にはもうほんっっっとうにたっっっくさんのカメラとプロフェッショナルの方々がいらしたんです。体感20~30人ほどかなぁ。
綿密に機材のチェックをされていて、そうそう、スタッフさん限定のものと思われる天体観測T(公演数日前に発表された追加グッズでカラーは白のみ)の“黒”を着用されていて。きっとステージセットに限りなく溶け込むための色なんだろうなとか、そうだよなぁ…どこを、誰を、どう映すのかが自分の指先ひとつにかかってるんだよなぁ…とか考えてしまって、(カメラの全データとその黒Tをくださいと密かに思っていたことは一旦置いといて)格好良いな、素晴らしいな、感謝しかないなと改めて思って。忘れず書き残しておきたかったことのひとつです。
ちなみにステージのど真ん中にはエンブレムが大きくプリントされた布(でいいのかな、どう表現したらいいんだろう、薄めの生地でした)が掲げられていて、ステージの両サイドに設置されたLEDビジョンではそのエンブレムとバンドロゴとライブタイトルロゴが繰り返し映し出されていました。その関係で辺りが少しだけ暗くなるたび「始まる!?」と慌てたり、機材チェックをするスタッフさんのステージ袖から見え隠れする手にいちいち「えっメンバー!?」と慌てたりしていたのはここだけの秘密。
近年のBUMPライブではおなじみのPIXMOB(光るリストバンド)を右腕に装着し、最後の足掻きでブルーベリーサプリを一粒。当たり前だけどこれから何が起こるかは全く分からなくて、でも明日(数時間後)にはもう知っている自分がいるんだよなって、それがなんか…すごいなぁと思いながらソワソワしていました。
会場が暗転し(この瞬間がとっっっても好き!!!)、鳴り響くのはTHE WHOの『A Quick One,While He’s Away』!結成20周年ライブでも使用されたあの曲を!Blu-rayの映像を通してではなく、生で(演奏自体はおそらく生ではないけれど)、会場で、ライブに参加したリスナーとして聴ける喜びたるや!!(これからそれ以上のいろいろを受け取ることになるのにね笑)
見っ、うわっ、いっ、来た、うわ、え、ヒロ(Gt増川弘明さん)、秀ちゃん、チャマ(Ba直井由文さん)、うわ、ふ、藤くん!!!!うわああああレスポールううういえええええい!!!!!(言わずもがな本公演は感染対策の一環で声出しNGとなっていましたから、これらは全て心の声です)
ここで改めて自分がエグい距離の席にいることを実感します。近い。近すぎる。客席から見て中心からやや右側、ヒロくん寄りの席でしたから、あっの分かりますかねええ藤くんが右手でピックを持ったままマイクを掴んで歌うあの姿(もうほんと大好き)を、藤くんの左斜め下から若干煽るという最高of最高のアングルで余すとこなく見れたんです…!!!あの造形美はなんなんだ。銅像建てようよ。
いやとにかく(すーぐふざける)まっじですんばらしい席だった…!!!感慨深さとかいろんな感情が生まれてくるより先に「そこに……おる……」っていうのでまず頭いっぱいになるくらい。藤くんのシャツにプリントされている文字を真剣に読もうとするくらい(結局分からなかったけどね!)。圧倒的事実がすごかった。
「光の粒ってきっとこういう音色なんだろうな」という美しいイントロから始まったのは『アカシア』。藤くんが目元を両手で覆って開いて、みたいな動作をしたのはこの曲の〈今 目が合えば〉という部分だったかな…記憶が曖昧だからこれ以上のことは書けないけれどとにかく何かしらの曲でそういう心臓ギュンッッな挙動をしておられたのは確か。可愛いなこんちきしょう。(実際は〈真っ暗闇が怖い時は 怖さを比べ〉で両手の甲をおでこにつけて開いて、みたいな動作をし、〈でも 目が合えば笑えるのさ〉で自分の目と会場を交互に指差しする、みたいな動作をされておられましたね。2022/08/28追記)
〈もう死ぬまでいたい場所にいる〉〈必ず (近くで) 一番側で 君の目に映る 景色にいたい〉〈僕の見た君を 君に伝えたい/君がいる事を 君に伝えたい〉とまあ容赦ない愛の畳み掛け。1曲目に据えた意味が絶対にあるよね。
〈ハロー どうも 僕はここ〉と何度も訴えた『Hello,world!』。ラスサビ直前の静寂にめちゃくちゃ鳥肌が立ちました。(正式なレポによると〈ハロー! いま! 君とここ!〉という歌詞変えがあったそうです…!確かに聴いた気がしてきた!!2022/07/29追記)
てかもう…!冒頭2曲の並びに目頭が熱くなる。こんなの…「僕と君が今ここにいる」という事実の尊さや久しぶりの再会を祝した抱擁の歌にしか聴こえんくなるんよ!!!大好き!!!もう!!!大好き!!!
「ここで来たか!!Fooooo~~!!!」と思わず声を上げそうになったのが3曲目の『天体観測』。この曲といえば我々リスナーの歌唱パートが大きく2箇所用意されているのがライブでのお決まり事。ラスサビ最大の盛り上がり部分〈今も一人追いかけている〉、そしてバンド・リスナー間では有名すぎるあまりグッズ化もされた古の呪文〈Oh yeah hay ah hah〉。
さあ、本来なら大声で叫びたいこの部分。しかし本公演は声出しNG。どうなると思います?実のところ私は「もしかするとこれは逆に超レアなフル歌唱藤くんが拝めるのでは…!?」とまーた下心浮かべちゃっていたわけです。即猛省。以下、『天体観測』終わりの覚えている限りの藤くんのMCです。(ニュアンスで失礼しますね、思い出補正で若干脚色してしまっているかも)
なんてこと。なんてこと。例え話としてこんなにも切実で愛に溢れた話ってある???もうもうもう…あ~~やべ、推敲するたび私の脳内藤くんが喋り出して涙を誘ってくる。
「たった一人の親友」という言葉からまず思い浮かべたのがすぐ隣に立つAちゃん。それから私が勝手に親友だと思っているひとりひとり。その後に続く言葉から思い浮かんできたのがBUMPの4人の姿でした。これは私の勝手な想像だけれど、あの時そんな気持ちでいたのかな、なんて。(本当のところは分からないけれど)
そして最後に自分自身の姿が目に浮かんで。そっか、これ、“君”に、“私”に向けて言ってくれてるんだって、胸が締め付けられました。そういや藤くん、歌唱中何度も客席を指差してくれてたな。
待ってもらえるって、いいな。そうだよ私、待ってくれる人って嬉しいな、ありがたいな、好きだなってずっと思っていたんだった。やばいね、泣いちゃうね。
藤くんとヒロくん、藤くんとチャマ、ヒロくんとチャマ、それぞれが向かい合ったりして、そしてチャマが秀ちゃんのもとへ近づいていったりして演奏していたのは『なないろ』だったかしら。楽器突き合わせての演奏はこの曲に限らずちょこちょこやっていたね。嬉しそうに楽しそうに笑ってさ。こっちまで幸せな気持ちになった。ほんとはもっといろいろ見ていたはずなのに「わぁ~『なないろ』だぁ~(幸)」っていうので頭いっぱいだったな。
〈生きるべきなんだよ〉と断言する『ギルド』の勇気ってすごいよね。私この曲のアウトロが好きで。秀ちゃんのドラムセットにみんな集まって呼吸を合わせて音を奏でていた…気がする。「綺麗なアウトロ…」ってうっとりしてたからそれ以外の記憶がおぼろげなんだ。いや……この頃藤くんの襟元がギターストラップによって引っ張られて左肩がチラリズムしとったんですわ…あなたのその肩に見えるはギターストラップの影ですか?それとも黒のタンクトップですか?ってもう気になって気になって目を奪われ…ごめんなさいありがとうございました!!!!!曲を聴け~~~泣(そして実際は2曲目『Hello,world!』の頃から左肩はチラリズムしとったようですね~~~っ!!2022/08/28追記)(追記すな)
メンバー紹介のタイミングはここだったようです(記憶が曖昧で『天体観測』のあとに書き残していたので2022/08/28修正)。藤くんが指揮をとっていたね。「メンバー紹介します!」の瑞々しさがす~ごく好きでした。
まずヒロくんに話を振る藤くん。チャマが最初だったんだね、なんで記憶違いしてたんだろう。ということでチャマの紹介。(2022/08/16修正)
マイク越しというのを差し引いても、ハッキリと通る声で話してくれたなぁという印象を受けました。私、チャマの「心を込めて」と「全力で演奏するので」が大好きなんですよ。幻聴でなければ言ってた。聞けてうれしー!!ってなったもん!
あと本来の目的とは違う意味で、本公演が声出しNGで良かったのかも…とこの時思いました。メンバーに対する自分以外のリスナーさんの言葉を聞いてしまっていたら、今回だけは個人的にちょっとしんどかったかもしれない。あの拍手で全て伝わっていたはずだから、きっと大丈夫。
続いてヒロくん。藤くんとヒロくん2人の漫談(分かる人には分かる)を目の前で拝めて、もうもうもう、我が生涯に一片の悔いなし。(ここちょいちょい創作してしまっているかも!脳内で2人がすっげえ喋るんだもん!笑)(2022/08/28配信映像を見ながら大幅に修正したのでほぼほぼ再現しているかと!笑)
実際はもっと藤くん食い気味にヒロくんのMCに被せて相槌打ってて(その記憶は確かにあるけど表現力を持ち合わせていないこの…!)、だからほんとにね…微笑ましい時間でした。
そんでこの天然カミカミ王子(愛を込めてそう呼ばせてください!)ヒロくんが、『天体観測』だったか客席に背を向けつつ見返り美人的な構図でギターギュィィィィイインやってた姿に心臓撃ち抜かれたんですよ私は!!!!!分かる!?!??ねえ!!!!!知ってたけど!!知ってたけど!!!!(暴れるな)
続いて秀ちゃん。
ライブでは無言を貫くで有名な秀ちゃんの生声を二言も聞けるなんて…!貴重な瞬間に私は息を呑みましたよ。
最後に思い出したかのように「…あっ!藤原です!ボーカルやってます!」と自己紹介してました。(あまりにさらっと言ってたもんだから危うく私も書き忘れるところだった…笑)
配信見て気付いたけど藤くんが「BUMP OF CHICKENの」をひとりひとりにつけていたのがなんだかとても沁みたな。だってそうだもん。この4人でBUMP OF CHICKENなんだもん。(2022/08/16追記)
「昨日もそうだったんだけど、今日もこっから3曲暗い曲やります。ほら俺らって暗いバンドだからさ笑、みんなもほら…ねえ?まあいいや、はは笑」という最&高な藤くんのMCに続いて、イントロが聴こえた瞬間喉がヒュッと音を立てた(気がする)のが『イノセント』。これを…生で…聴ける…なんて…。〈自分を嫌えば許される それは間違い 自意識が過剰 そもそも嫌えていない〉という歌詞に今までどれだけ心をぐゎっしぐゎっし揺さぶられてきたか。はぁ…眼福、そして耳福。
ヒロくんの切なくも美しいアルペジオ(で合ってるかな?)から始まる『Flare』。個人的に好きなところを挙げたらきりがない曲のひとつなんだけど(まあこれはBUMPの全楽曲に言えるか)、それよりも「わあ…生で聴けた…」のインパクトが強くて気付いたら終わってた。かろうじて指パッチンするヒロくんの姿と、アウトロのアルペジオ(イントロと同じフレーズなのがまたよいのだ…)を爪弾くヒロくんの姿は覚えてる。ヒロくんの記憶しかないな??何の曲だったか定かではないけれどわりと中盤頃だったと記憶しているのでここで書いておきますが、歌唱中『Flare』の最後のコーラスに入る直前の〈ちゃんと ずっと〉を歌い上げ顔を大きく振った拍子にでしたね(2022/08/28修正)、藤くんの汗がパァァンと弾け飛んだんですよ。あのねほんとにね…すっごい美しかったんですよ…自分の着眼点なかなかに変態やなって思うけどほんと…あの…美しかったんですよ…。
ゆったりとしたテンポにこの身を預けて聴き入ったのが『銀河鉄道』。メロディーがとても綺麗だったぁ。頭の中でタイトルを反芻しながら聴いていたら、深呼吸をするようにスゥッと終わっていた。この時の照明は青一色だったっけ、どうだっけ。でもなんとなく青に包まれた4人の姿がぼうっと残っているんだよね。
イントロで「うわっ…!」となったのが『リトルブレイバー』。あのすこ~し妖しげで不安定な音がたまらんのよ。んで今改めて曲を聴いて気付いたんだけど、間奏のギターソロの記憶に自信がない…。ここ好きだから目と耳と脳裏に確実に焼き付けておきたかったんだけどな…。想像はできるんだよ、こうやって弾いてた気がするっていう。でもこの脳内映像が本当に生で見て聴いた記憶に基づくものなのか自信がない笑
「ちょっっと待って聞いてない聞いてないこの曲をやるなんて!!聞いてない!!!よ!!!やっべえな!!!!」とこの日一番うるさかった気がする心の声をどうにか静め…いや多分静められてなかったな、腕から全力で発散させたのが『才悩人応援歌』。もう!ほんとに!!大好きで……。〈死にたくなるよ 生きていたいよ〉が藤くんの口から放たれる瞬間を目にし耳にし、マスクの下で魂抜けかけてた。この情勢下じゃなかったら私のアホ面をBUMPの4人に晒すところだった。危ない危ない。
そうそう!この曲におけるヒロくんのギター奏法を知れたのが実に我得でした。「はわっ!そうやって弾くのね…!」と、言葉が合っているか分からないけど…なんかねぇ…キュンキュンした。キュンキュン、した。
2番サビ終わり直後の〈もう一度 もう一度〉という歌詞に合わせて人差し指を立て、〈今こそ さあどうぞ〉でベースの音がスッと止み、〈魔法に変えられる〉パンパンッ!(クラップ)大サビドーン!!!の流れが超気持ちよくて大好きな『Aurora』(伝われ)。今回私は久しぶりにニコルを抱えてライブを楽しんでいたのですが、この時ばかりはどうしてもこの一連の動作をやりたくて、目の前の柵と自分の間にニコルを挟んでどうにかこうにかやり遂げました。ごめんニコル…笑
「はぁ……もう半分くらいいったかなと思ってたけどあと3曲で終わっちゃうんだよね」と藤くん。えっ…?
この時のリスナー、みんな素で「えっ…?」ってなってた気がする(私にはそう感じた)。ほら、こういうMCに対して「ええ~~~??」「やだ~~~!!」「早~~~い!!」って言いたい、そういう一悶着をやって遊びたい欲ってありません?私だけかな。まあ私にはあるんですね。でも、それすらままならないというか。だってほんとにまだ半分くらいだと思ってたもん。(そして個人的には半分でも「えっ…?はや…」となっていたよ)
んで「みんなそれ聞いてどう?」とかなんとか藤くんが訊ねるものだから(多分)(人のせいにすな)、声を出せない我々はとにかくもう手を叩くしかなくて。そしたら藤くんなんて言ったと思います???
かわっ…あ゛あ゛っ゛…ああ…ぁぁぁ………(ゆっくり倒れました。魂がね。エアーでね。そら文章も強調させたくなるわ)
倒れた私の魂を抱き起こすかのように、イントロで藤くんとヒロくんが会場の視線をその指先に集め、それをバシュッ!とチャマに飛ばしてベースの音が歌ったあの一連の流れに「やっべかっけふぅぅぅぅぅ~~~~!!!!!」となったのは確か『ray』。もう最高。この時の私の眼球カメラワーク、もし録画できていたら(まだ言う)すっごい良い感じに仕上がっていると思う。見たい。
いくつもの美しい光が広がったのもこの曲だったかな、どうかな。ライブ中に一度だけ、自分の左後方を見上げてみたんです。あれはとても綺麗だった。腕振りも楽しかったなあ。ヒロくんとチャマが立ち位置入れ替わって、チャマが目の前で指南してくれたような…。で、その後のコーラスにやっべ間に合わねえっ!という笑顔でそれぞれ自分のマイクまで駆けていってた(この曲だったかは自信ないけど)。いろいろ混ざってたけど『ray』の間奏中に客席から見てステージ左側に移動したのち慌ててマイク前に戻ったのは藤くんだったみたいね。てか、てかぁ!!!それを受けて〈お別れした事は〉の後いたずらっ子みたいな舌ベーした彼見ました???は~~~~~っ(2022/08/28追記&修正)。チャマのキックもキマってたねぇ。そう、とにかくチャマがすっごい楽しそうだった!もちろん藤くんもヒロくんも秀ちゃんもリスナーもみ~んな楽しそうだった!!楽しかったもん!!!
アウトロのアルペジオを弾き終えた藤くんによる毎度おなじみおねだりポーズ(耳に手を当てリスナーの反応を窺う動作)が何度見ても可愛い!!好き!!最高!!!という念を精一杯込めて拍手を送りました。
私ね、『ray』がライブ定番曲になってきた(と言っていいのではなかろうか…!)のがなんか、すごく良いなって思うんです。だってあの場にいたら言いたいもん、〈生きるのは最高だ〉って、大声で、両手上げてさ。今まで何度も何度も自問しては溜め息吐いてきた生に対する「何のため?」に「ここにいるためだ」と全力で示す、あの瞬間が大好き。今回は実際に声に出すことはできなかったけど、私は確かに叫んでいたよ。
今まで出会った沢山の『ファイター』の顔を思い浮かべながら聴いたこの曲。タイトルからして大好きなんですよね。そして私はMVの〈ふと足元の虫と目が合って笑った〉でフッと微笑む藤くんの表情がたまらなく好きで…!!!だからこの日も自然とこの部分(の藤くんの口角)にピントを合わせて聴いてしまっておりました。MVはMV、ライブはライブ。そりゃそうだあっ…!(察してください)
「ああ、もうあと1曲か…」という寂しさを吹き飛ばすように「最後の曲聴いてください今日はほんとにどうもありがとう!」と私の脳内藤くんが申しておるのでここではそういうことにしておいてください、そうやって始まった(?)本編ラストの『メーデー』!スーパー秀ちゃんタイムをこの近さで堪能できるチャンス、もう二度とないかもしれないと食らいつくように見て聴きました。あのドラムソロ(でいいのかな?)ほーーーんと格好良い。「わあっ、ははっ、かっけ…うわっ、かっけ…ふぉぉぉ~~~~!!!!」いや~やっぱ生『メーデー』はアガるわ!!!!
そうそして、立ち位置入れ替わったヒロくんとチャマが〈二倍あればいい〉の後のコーラスにやっべ間に合わねえっ!という笑顔でそれぞれ自分のマイクまで駆けていってたのはここでした。かーーーわよ。(2022/08/28修正)
本編が終わり、リスナーからのアツい拍手に包まれながらステージ袖にはけていく4人。会場も一旦暗転…してたはず。我々もしばし休憩です。約2時間ぶりに席について椅子のありがたみを実感。いつもならここでアンコールの呼び込みとしてどこからともなく『supernova』のサビを歌う声が沸き上がってくるのですが、今回は手拍子でその時を待ちます。
体感2~3分といったところでしょうか、会場の照明が一気に点灯し、「キタキタァ!!」と再び立ち上がって拍手で4人を迎えます。(おそらく)私服からライブTに着替えた面々。藤くんのまるで昔からの友達に話すような「写真撮ろっ!」を合図に撮影会が始まります。
私とAちゃんが「Silver Jubilee」と刻まれた1枚のライブタオルをせっせと広げている間、BUMPメンバーの準備の声もマイクが拾っていたりして、ギュッと並んだ自分たちに対して「ちょっ…もうちょっとこう(離れて…)ベタつくじゃん笑」とツッコむ藤くんや、「タオルどこ?」と訊ねるメンバー(確か藤くんだったような…どうかな自信ない!)に対して「俺これ2つあるもん笑」と答えるチャマの声に癒やされます。“幼馴染4人組”を見られて私は嬉しい。
シャッターの音頭はまさかの秀ちゃんが!!!今日は良い日だぁ~。2枚ほど撮影。
数時間後BUMP公式アカウントに投稿されたお写真(Instagramリンク)を見て震えました。客席の解像度はそう高くないしマスクもしてるからもう書いちゃいますけど、普通に映ってます笑。こんなのもう即保存の即ホーム画面設定案件ですわ(私的利用の範疇だとは思うけれど問題があれば即変えます…!)。そしたらま~~QOLが上がる上がる…と同時にちょっぴり切なくもなり。でもこの思い出だけでしばらくは生き延びられるなぁ。
その後(もしかしたら順番が前後しているかもしれない!)客席から見てステージ左側に集まってわちゃわちゃ、私もいた右側に集まってわちゃわちゃ。もう全力で手を振りますよね。目の前で藤くん「秀ちゃん!(秀ちゃんを指差す)42歳!こいつとこいつとこいつ(順番覚えてないけどヒデヒロチャマを指差す)42歳!俺、43歳!」って言ってました。可愛いね。
そんな藤くんの「新しい曲もやりたいと思います!」から始まったアンコール1曲目『クロノスタシス』。直前、身体にバッバッと手を当て、あれっ!ないっ、ないっとまさかのギターを忘れかけた彼の可愛さったらなかった。「イントロの時に取りに走るところだった笑(2022/08/28修正)」お茶目かよ。大好きだよ。
「複雑な拍子に聴こえるのには仕掛けがある」とラジオで語っていたこの曲のMVは全編ロケかつ演奏シーンがないものでしたから、私はこの日初めてバンドでの演奏姿を目にしたわけです。が、これは近距離ゆえにひとつひとつの音が聴こえすぎたからなのか、聴けば聴くほど「うおおどうなってるのおおお~~~???」と迷宮入り。あれれ~?ちょっと上手いこと言っちゃったかな…へへっ。(『クロノスタシス』は劇場版「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」の主題歌)
ここで再び藤くんのMC。(彼の柔らかく静かな優しい語り口を想像してみて)
藤くん一人がギター片手に口ずさむというのではなく、完全にバンド形式でのお披露目といった感じでした。キラキラ柔らかい光が降り注ぐようなメロディーがまさに木漏れ日のようで。だけど決してそれだけでは終わらなくて、ひたすら綺麗だと感じたこの曲の端々にドキッとする言葉が散りばめられていた気がします。これぞ藤原節というか。まあいつだってそう思わせてくれるんですけどね。そしてあれはCメロだったのかな、途中ガラッと雰囲気が変わる部分があったことだけは覚えています。
ライブが終わって眠りにつく頃にはもうほとんどの記憶が抜け落ちてしまっていたのですが、数日後、起きがけにふとこの曲のメロディーをぼんやり思い出して。「あー!そうそう!そんな感じだった!綺麗…」と急いでボイスレコーダーに収めました。
日に日に記憶は薄れつつあるけど、ライブ会場で感じた「好きだなぁ」がこれからもずっと続くんだろうなという確信だけは強くあります。どんな形でいつ聴けるのかな。楽しみ。
「今日やった中で一番古い曲やります!」と高らかに藤くん。始まったのは『ガラスのブルース』!「やっぱ締めはこの曲だよねーー!!!」と、会場はこの日一番の盛り上がりを見せます。(私にはそう感じたんだ)
この曲にも『天体観測』同様、世界が変わる前のライブでは当たり前のように歌わせてもらっていたパートがありました。ああ、思い出すだけで泣きそうだ。
「ギター増川弘明!」という藤くんからの最高のパス(は今回もあったよね…?自信なくなってきた…)を受けて繰り広げられるヒロくんのスーパーギターソロタイム。明け。
もう肩が壊れてもいいやと全身全霊かけて拳突き上げ歌った(あれは!!もう!!歌ってたよね!!!!みんなもそうでしょう!?!?!!)愛しい空白がそこにはありました。みんなの大合唱が私にも確かに聴こえて、そしてそれはBUMPの4人にも確かに届いていて(私の捏造でなければ藤くん両耳に手を当ててしっかり受け取ってくれてたもんね→捏造でした!!笑、耳に手を当てていたのはチャマだったみたい!!ごめんなさい!!!2022/07/29修正)。ライブ定番曲のひとつであるこの曲に幾度となく胸を打たれてきたけど、間違いなく今までで一番の感動を生んでいたと私は思う。
本当に、もう本当に、最高だった。こんな『ガラスのブルース』、後にも先にもきっとない。
大団円のライブとなりました。割れんばかりの拍手のなか、ひとり、またひとりステージから降りていき、最後に藤くんがマイクの前に立ちます。
こっちが「ええ…嘘でしょ…そんな…いいの…??泣」と思っているうちにギターを手に取り、ステージから降りたメンバーを再び呼び込む藤くん。急遽追加されたアンコール4曲目。演奏されたのは『くだらない唄』。
〈指切りをしよう 僕らにシワが増える前に 十年後の同じ日に またここで一緒に絵を描こう〉
そっか、約束がまた生まれたんだな。嬉しいな。嬉しいな。
ちなみにこの曲の〈目が覚めれば… 目が覚めれば…〉という部分、私の記憶が正しければこの時の藤くんは歌うことなく「ははっ!笑」と隣にいるメンバーの顔を見やっていたから、タイミング逃しちゃったのかな、歌詞飛んじゃったのかな、どうであれ可愛いな~って勝手に解釈してました。可愛い。(配信動画を見直してみると純粋に楽しんでたような感じにも見えたね。ラジオでこの時の裏話をしてくれていたことに関するものかもという気もする。まあなんにせよ可愛かった。2022/08/28追記)
最後は秀ちゃんのドラムの周りにみんなで集まって締めていた…はず!とにかく4人とも楽しそうでさ。「音」を「楽」しむと書いて「音楽」だもんなあっ!って、つられて私も楽しくなったよ。
これでほんとのほんとに最後。両手を上げてバンザイする?のジェスチャーをメンバーに向けるヒロくん。確かチャマが早々にステージ袖にはけちゃってて、藤くんが「チャマ!」と呼び込んでいたような。走って戻ってきたチャマがメンバーとバンザイの打ち合わせをする際「これじゃマイクに当たっちゃうじゃん!」と大爆笑してたのが印象的だったな。そうだよ私チャマの高らかなニカッと笑顔の「ははっ!!」が大好きなんだよなぁぁ~!!と再認識。3回か4回か、4人仲良くおてて繋いでバンザイしてました。はぁ愛しい。
リスナーのいろんな想いが詰まった拍手に応えるように手を振ったりありがとうを伝えながらステージから降りていくメンバー。藤くんの「おやすみ」&投げキッス(最後の最後にこういうのぶっ込んでくるのずっるいよねえええ~~~~もう目に焼き付いて離れない)によって幕を閉じました。
藤くん、ステージ袖からその姿が見えなくなるまで手を振っていたなあ。本当にもう、大好き。
BUMP OF CHICKENが、大好きだ。
公式からセトリプレイリストも公開されました。
BUMP OF CHICKEN LIVE 2022 Silver Jubilee at Makuhari Messe 02/10-11 LIVE SETLIST PLAYLIST|bumpofchicken.lnk.to
セトリプレイリストにある各楽曲のCDジャケットを眺めるとほんとにいろんな曲をやってくれたんだなって思うし、一曲一曲に自分との大切な思い出があるなって分かるし、それが集まって『Silver Jubilee』という1つのアルバムみたいになっているのが素敵すぎてさ。睡眠時のお供に流したりしています。
ちなみに終演後、再びあのフォトブースを見に行ったのですが、これがまた綺麗で…。
これも実は動画回してました笑(だってずっと見ていたいんだもん!!)
あっそうそう!この日座席として使われていたパイプ椅子の背に貼られていた座席プレート(と言っても名刺サイズの紙に番号が印字されていただけのいたって普通の、でも特別な一枚の紙!!)は記念にお持ち帰りくださいとのことでした。こういうの嬉しいよなぁ。
【遠征小噺】
・帰路につき…そうそれはまるで酔ったような
声を出せないライブがあるなんて、そんな空間に自分がいるなんて、前回のツアーの時には想像もしていなかったから、4人の言葉や楽曲に対する私の声はちゃんと届いてる?聞こえてる?って表現する術が、私には拳と掌と体の揺れ跳ねしかなくて。
つまり何が言いたいかというと、ライブ直後から全身バッキバキ笑
ライブが終わって帰路についた後、お酒も飲んでいないのにヘロッヘロに酔っ払ったみたいに眠くて眠くて呂律も回らなくて、自分が何を喋っているかも分からないくらい(その自覚はあった)脳から直接言語を発しているような状態になってて。こんなになったの初めてで。思ってた以上に全部出し切ったんだなと感じました。
そのことがよく分かる終演直後の私のツイート3連発でもお見せしておきましょうか。
は~~~恥ずかし笑
・涙涙のプラネタリウム
ライブ翌日、関東を発つ前にコニカミノルタのプラネタリウム作品『猫星夜』を観に行ったんですよ。情報が解禁された去年の12月から行きたい…!となっていた作品。(時間経過に驚きを隠せないけどそうだよね、11月にこの有観客ライブの情報が解禁されて、当時はまだ記念日当日の2月にライブが開催されると思っていたから、この作品の詳細見てちょうど2月からの上映じゃんベストタイミングじゃん!!ってなってたんだもんな…)
でねこれがもうライブの余韻に浸るのにとてもとても良くて、本当に良くて。「そうだ、そうなんだよ、私はこんな風に思っていたんだよ」とライブ中はBUMPがそこにいる実感がありすぎて逆に引っ込んでいた涙がとめどなく溢れました。BGMがBUMPだったわけでもなんでもないのよ?でも猫×星×夜というテーマとBUMPの親和性を考えるともはやこれは必然的現象でした。
ある事柄に関する片付けられない想いが、それとはまったく別の場所からやってくる事柄によって一気に全部ほどけていくというか解像度が増すというか、そういう瞬間がたまにあるけど、この日の私にとってはこれがまさにそうだったんだろうなと思います。観に行って、行けて、よかった。
・なになに、欠航のお知ら…え???
そんな素晴らしい作品を観終え、幸せの溜め息を吐き、館内からゆっくり出ていこうか…ああそうだ上映中オンにしてたスマホの機内モードオフに戻そ…おうおう通知めっちゃ来…ん???待って今なんかすんごい嫌な文字見えたんだけど???
と、急に現実に戻されたメールがこれ。
ビックリするよね。ビックリしたもん。まあこれも旅の醍醐味よねぇぇぇとギリッギリのメンタルで急いで航空会社に連絡し、その日のうちに出発する別会社の便の座席をどうにか確保していただき事なきを得ました。まじで一時はどうなるかと…こんな焦ったのいつぶりかな笑
・戻ってきたんだ
そんな帰りの飛行機での出来事。
私、飛行機に乗る時は決まってBUMPの7thアルバム『RAY』を聴くんです。1曲目『WILL』の終盤3:38頃から2曲目『虹を待つ人』のイントロのシュワーーンという部分が離陸のタイミングに重なるとすんごい気持ち良くて。でもこの日は13曲目『(please)forgive』で涙が止まらなくなるヤバ人間が生まれてしまって大変でした。ライブ後の帰りの飛行機で聴くあれはもう…。
〈あなたを乗せた飛行機が あなたの行きたい場所まで〉
〈あなたを乗せた飛行機が 私の行けない場所まで〉
〈あなたを乗せた飛行機が 私の行きたい場所まで〉
飛行機の中で聴くこの3コンボはアカンのですよ。もうダイレクトに響いちゃって。そんなことを思ってくれているの…?って。
この日は曇り空というのもあってそこそこ揺れて、結構怖くて。この『(please)forgive』をお守り代わりに繰り返し聴きながらいろんな想像をしてしまって。
「もしここで終わったらどうしよう。でもライブ最高だったし良いのかも。でも来月配信あるしな(ライブ翌朝、本公演の配信情報が解禁されました)、ロッキンあるしな、11月には18祭あるしな、新曲の歌詞じっくり読みたいしな。やだな、まだ死にたくないな。そっか、私そうなんだ。」
ひょんなことから自分の気持ちを確かめることとなりました。そして私を乗せた飛行機は、私の行きたい場所まで、(だいぶ揺れたけど)無事に着きました。
フライト中のもうひとつの出来事として、飛行機の窓から見える景色がまったく動いていないように見えた瞬間があったんですね。でもこれで高度3万フィート、時速900kmとか出てるんだ…と思うと不思議で仕方なくて。若干意味合いは異なるかもしれないけれど、ライブで聴いた『銀河鉄道』の〈僕の体は止まったままで 時速200kmを超えている〉というフレーズが頭の中に流れてきて。改めて曲を聴いて、歌詞を読んで、「なんていい曲…えっ、私これをライブで聴いたんだ…」と時間差で感極まったりもしていました。
薄々感じていたけど私ライブ中より終わってからのほうが日常のいろんなことに対しての涙腺のアンテナというかセンサーというか、そんなものが敏感になっている気がします。すぐ泣いちゃう。ガッバガバ。
そんな感じで地元に到着。とはいえここで気を緩める私ではなく、念の為にと予約していた格安ホテルで数日を過ごしました。
遠征中に貰った沢山のお土産もここで整理したのですが、なかでもAちゃんからのお手紙は声上げて泣いちゃうほどで。私にはもったいないくらいの言葉が詰まっていたんですよ。できることならここに全文載せたいくらい。だけどこれは私に宛ててくれたお手紙なので、私の心に大事に大事にしまっておきます。ひとつだけ言うなら(結局言うんかい)お揃いの記憶があるってこんなにも嬉しいのかと。そんなことを感じるお手紙でした。
意外と満喫できたホテル生活ののち、検査を受けて体調に問題がないことを確認し、ようやく帰宅。今こうやって実家の部屋の壁にもたれかかって、あるいは布団に寝そべって言葉を綴りながらやっと、日常に戻ってきたんだなーと感じています。ライブも今まで繰り返してきた日々の中の一日ではあったんだろうけど、やっぱり特別だったんだよね。そりゃそうだ。
【まとめ:あれは紛れもなく「特別」な「日常」だった】
一言で言えば最高だった。
周年ライブだし、2年8ヶ月ぶりの有観客だし、席も席だし、色々と制限されていたし、ヒロくんの言葉を借りるなら私もね、4人がステージに立った瞬間にダムが決壊すると思っていたんだ。
でもあの席で、藤くんが嵌めているリングやヒロくんのギターの弦を爪弾く手元やちゃまのニッコニコの表情や秀ちゃんの地声が見聞きできる距離で演奏する4人を見て感じたことは「彼らも私たちと同じ、日常と地続きの今を生きている人たちなんだ」ということで。
BUMP OF CHICKENがそこにいるという実感がありすぎてはじめの方は逆に涙引っ込んでた。流石に藤くんの言葉には感涙不可避だったけれど。
だからまあ恥ずかしいことに、そんな当たり前のことに今まで気付けていなかったということに気付かされたわけです。
だからこそ、ライブでしか味わえないあの空気や時間がとても愛おしくて、切なくて、大好きなんだと強く思った。もう会いたい。会いたい。あっ泣きそう。ほんと、ライブ後の涙腺の壊れ方やばいんだって。唐突に思い出しては泣いている。
藤くんが「早く来ないかな」と待ってくれている空席に座れる日が早く来てほしい。いつも通り空けたままにしてくれた愛しい空っぽの部分に堂々と座って大声で叫びたい。自分の声が、気持ちが、彼らにちゃんと届いているか分からないことがこんなにも不安なのかと思い知らされた。でもそんなことなくて、ちゃんと届いてて。というか私にもみんなの大合唱聴こえたもん。聴こえたもん!!!!
思えば元々のライブ開催予定日だった2月頃、私の精神状態は酷いもんでした。どうなるの?どうなるの?と。良からぬ期待を抱く自分がいることに気付いて、そんな自分が嫌で嫌で泣いて。
それ以前に、BUMPに会えなかった2年以上もの間に自分や自分の大好きで大切な人たちの身に起きたいろいろを思うと、うん、もちろん嬉しい出来事も沢山あったけど、やっぱり先に浮かんでくるのはしんどかった出来事のほうで。ほんと、頑張ったよね。頑張ったよ。
だからかなぁ、今回のライブはそこにいたひとりひとりの今までを噛み締めるような、それでいてご褒美のような(まあこれはどのライブでも言えるか)、そんなライブに思えました。日常と地続きの、特別な一日だった。うん、とにかく最高だった。
全部ひっくるめて、一言で言えば最高だった!!
絶対にまた会いに行きます。事実来月また会いに行きますが!というか配信してくれるのありがたすぎる…セトリ見たらもう両日行きたかったもん…あーーー楽しみ!!!!
というわけで改めて、結成25周年おめでとう。ありがとう。大好き。
★★★★
BUMP OF CHICKEN LIVE 2022
Silver Jubilee at Makuhari Messe
2022/02/10-11✈✈✈✈2022/07/02-03
【ライブレポ記事リンク】
(※いずれもDAY2の記事となります)
BUMP OF CHICKEN シンプルな演出と"近さ"で届けた2年8ヵ月ぶりライブ|spice.eplus.jp
BUMP OF CHICKEN、“君”に歌を届けた幕張メッセライブ 26年間そこに在った音楽を愛おしんだ時間|realsound.jp
B-PASS 2022年9月号|B-PASS編集部 (※有料)
掲載されているお写真を見ると自分がいかに生身の4人しか目に焼き付けていなかったかが分かります。会場全体の光の演出とかLEDビジョンに4人がどんな風に映し出されていたかとか全く知らなかった…。というか正直周りのリスナーさんの反応すらほとんど分からなくて(目に入っていなかったというのが近いかも)、そうか最前列ってそういうのがあるのか…!となんとも贅沢な発見がありました。
【さいごに】
これを書いている私は、必死こいてライブ当日の、少しだけ過去の私に憑依して、その日の記憶や感情の再現を試みています。でもどうしたって“ライブから数日経った”今の私の気持ちも反映されてしまっていると思うんです。逆に(気付いていないだけで)抜け落ちている部分もきっとある。だからこの文章は厳密なライブレポ&感想とは言えないのかもしれない。それがちょっと怖かった。でもここでもやっぱりBUMPの音楽が手を差し伸べてくれて。私のこの…喉に小骨が引っかかった時のような不安を、透き通った水を両手で掬う時のような優しさで癒してくれました。
『なないろ』の〈おはよう 僕は 昨日からやってきたよ/失くせない記憶は傘のように 鞄の中で出番を待つ〉という部分。
もう…まさしくじゃん…。予言してたの…?ええ?もう…なんっ…うはぁ…すげぇ…。そうか、もし今思い出せない記憶があったとしても、それは出番を待ってくれているだけなんだ。じゃあ心配しなくてもいいか。あの日の記憶は絶対に失くせやしないから。そういうものを貰ったから。
ありがとう。大好きだよ。
またね。
(文中に登場した私の大切なお友達3人には事前に了承を得た上で公開しております)
書き始め:2022/07/13(個人的最速レポは07/03のライブ直後から書き留めておりました)
公開:2022/07/22
最終更新:2022/08/28