父の夢#1「留守番電話」2021.04.09
今までいくつかの「自己分析という名の自分語り」をやってきたわけだけど、それとは別に、今日から新たなタグで文章を書いていこうと思う。文章は文章でもメモに近いかもしれないな。完全なる見切り発車。だけど多分続けていける。
ちなみに、今日から始める文章はさほどネガティブなものにはならない気がしている。私のnoteを偶然あるいは継続して読んでくださっている方には薄々伝わっている気がしなくもないが、私の性格はネガティブなほうだ。文章も往々にしてネガティブである(そして結構たちが悪い)。でもこのタグを付けた文章に限っては、きっとそうはならない。なったとしてもそれは卑屈とか僻みとか自虐とか、そういう性質のものではなくて、寂しいとか切ないとか、多分そういう感じのやつ。
私が書かんとしている文章のテーマはずばり「夢」だ。眠っている時に見るほうの。それも父に関するもの限定の。
私はよく夢を見る。夢占い(ネットで調べて参考にする程度だけど)もわりと好き。Twitterでも時々自分が見た夢について書いたりする。
夢って自分の深層心理や潜在意識を表していると言うから、広い意味では自己分析になるのかもしれないけど、なんだろうなぁ...父に関する夢は純粋にその内容を楽しみたいというか覚えておきたいというか...深掘りしすぎたくない...。かといってTwitterだと字数制限もあるし古いものは辿りにくいし、なにより家族のことを誰かのタイムライン上にバーンと流すのは個人的にやや気が引ける(まあ今までも普通に書いてきたけれど...ひっそりやっているnoteのほうが幾分書きやすいかもしれないことに気付いた)。タグを分けたのは単純に、そのほうが思考を整理しやすいし書きやすいし、あとから見返しやすいなぁと...はい、
つべこべ言わずに書きたいものを書きたいと思います。
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#1なので、(どうせ長くなりますが) “簡単に” 父の紹介を。
職業は公務員...になるのかな。子どもの頃仕事内容を尋ねたことがあるはずなんですが忘れてしまいました。寡黙だけどユーモアがあり、とはいえ大爆笑をするタイプではなく家でも微笑む程度、家族の名前を呼ぶだけで緊張感を漂わせる威厳を持ちつつも娘(私)には甘く(100%自惚れ)、スポーツ万能、超能力でも使えるのかと思うほど欲しい時に欲しい言葉をくれる、サングラスがよく似合う銀髪紳士(異論は認めます)。反抗期が全くなかったわけではないけれど、今でも大好きな父です。
父は2014年に病気で亡くなりました。享年57。あと数日もすれば自身の誕生日を迎える夏の朝方でした。日本人の死因ランキングで必ず上位に入ってくるような疾患はだいたい経験して逝ったので、なんだかもう逆に凄いなぁとさえ思えてしまいます。
今でこそ笑って話せますが、当時私は19歳。感情と年齢に相関があるかは分からないけれど、年齢の壁に阻まれて叶わなかったことがあったのも事実で。見せたかったもの、伝えたかったこと、一緒にやりたかったことが沢山あった。後悔が沢山あった。息を吐くように泣いた。一番の後悔は多分、私のしょうもないこだわりのせいで、数時間差で父の死に目に会えなかったこと。最期に母とふたりきりで過ごせたんだなぁと思うことでなんとか心を落ち着かせたけど、できることなら立ち会いたかった。
父が夢に出てきてくれるようになったのは亡くなった翌年からだったかなぁ。なんとなく、今書いたような強い想いがきっかけなんじゃないかと思う。もしかしたら私が覚えていないだけで、生前にも顔を出してくれていたのかもしれないけど、どう頑張っても会えないからこそ、父の死後に見た夢の記憶のほうが強く印象に残っているのだと思う。
時期はだいたい決まっていて、自身の命日と誕生日、そしてお盆が近づく夏頃か、フライング気味の春頃が多い(私の気持ちが不安定になりやすい時期だからかなぁなんて思う)。
父の夢を見たのは去年の夏以来だから、実に8ヶ月ぶりの再会になる。前回見た夢の内容が内容(永遠の別れを想起させるようなもの)だったから、次はもうないんじゃないかと思っていたが、願いに応えてくれた。嬉しいなぁ。ほっとした。
以下、今日見た夢の内容です。今朝、起きがけに走り書いたままの文章を載せているのでオチとかないですし一瞬で終わります。なにせメモなので。あぁまた前置きが長くなってしまった。
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(元々寡黙な人だったというのもあるかもしれないけど)晩年病気の影響で思うように言葉が出なくなっていた父の声を、私は年々忘れかけている。とても寂しく切なく悔しいことだけど、ホームビデオ等ももうどこにあるか分からないので思い出しようがないというか...ちょっと難しい。
でも今日夢で、私のスマホに父からの留守番電話が何件も入っていて、久しぶりに声を聴いた...気がする。目が覚めてしまったので全てのメッセージを聴くことはできなかった。相手が父だと思いながら聴いたのは大きいだろうが、すぐに父の声だと分かった。長年聴いていなくても分かるものなんだなぁ。だけど目が覚めるともうどんな声だったか思い出せない。不思議だ。父の声だと確信した記憶はあるのに。
流れは確か、兄が届けてくれた荷物の中に母の字で書かれた父の病気(実際とは若干違う)に関する手紙が入っていて、私はそれについて一切知らなかったものだから慌てて父に電話しようとしたところ、既に父から何件も留守番電話が入っていた...といった感じ。
久しぶりに家族全員揃って夢に出てきた。
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う~ん...8ヶ月ぶりの再会といっても厳密には対面していないという...なんならリアルタイムで話をしたわけでもないという...今回は声だけの出演となりました。意味があるのかないのか分かりませんし、内容の深読みもあえてしませんが(一応気には留めておきます)、内容の逼迫度に関係なく父の夢を見ることができて嬉しかったのは確かなので書き残しておきます。
さて私はこれからどんな夢を見ていくんでしょうかねぇ。父が夢に出てきてくれなければこの企画(企画...???)は頓挫してしまうので、父よ何卒ネタをください...じゃなくて会いたいです。ふざけてごめんね。大好きです。
またね。