忍殺TRPG関連SS【ニンジャズ・ダイアリー】#19
◇これはなに?◇
当記事はしかながニンジャスレイヤーTRPGを遊ぶためにネオサイタマへ送り出したニンジャたちの視点で書いた掌編テキストカラテです。ヘッズにはたぶんスレイト方式の短編集といえば伝わるかと思う。ダイスは絡んだり絡まなかったりする。よろしくね。
■グレアリング・オロチ・ヤクザクラン事務所■
ズズズ……瓶に挿したストローからザゼン・ドリンクを啜っていたレディ・エイムは、集められていた面々をそれとなく眺める。一人は所在なげに隅の席に座る改造マッポニンジャ装束のニンジャ。だがそれ以上に特徴的なのは、顔面がなにやら黒い粘液で覆われていることだ。まるですすり泣くかのようにグズグズと濡れた音を立てている。ブラックメルト。「フッ……フッ……」そしてもう一人、腹筋に余念のない女。ビキニめいた装束はおそらく自らの肉体美を見せつけるためか。均整の取れた筋肉。そのバストは豊満である。こちらはオーガグリズリー。いずれもシャープキラーが集め、自分と組ませようとしているニンジャたちだ。(ニンジャって、面白い)レディ・エイムの目に光が瞬いた。