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忍殺TRPG関連SS【ニンジャズ・ダイアリー】#21

◇これはなに?◇

 当記事はしかながニンジャスレイヤーTRPGを遊ぶためにネオサイタマへ送り出したニンジャたちの視点で書いた掌編テキストカラテです。ヘッズにはたぶんスレイト方式の短編集といえば伝わるかと思う。ダイスは絡んだり絡まなかったりする。よろしくね。


■キキコミ社、社長室■
 KNOCK、KNOCK。「ドーゾ」「シツレイシマス」ディスグレイスは微笑を浮かべて入室者を見やる。いつものミコー装束ではなく、カイシャの顔役に相応しいスーツ姿での出迎え。その姿を見て、入室者……白磁めいた肌に濃緑色の髪の女は、顔を赤らめてオジギした。「本日付で秘書を務めさせていただきます。ソラン・イゾセです」「ようこそ、ソラン=サン。歓迎しますよ」ディスグレイスは微笑し、立ち上がり……ソランの元へ歩み寄ると、自然にその腰を抱いた。「ヨロシサンの上級研究員のポストを蹴ってまでこちらに来るなんて。少し意外でした」「……意地悪を言わないで、ディスグレイス=サン。私、少しでも貴女の力になりたくて……!」「よく折り合いをつけられましたね?」「ソウカイヤの支援だもの。向こうだった強く引き止めるなんてできないわ」潤んだ瞳で見上げてくる彼女へ、ディスグレイスは微笑を向けた。

 ……その裏で、こっそりと息を吐く。ソラン・イゾセ。ヨロシサンの研究員であり、ニンジャとなったディスグレイスが初めてジツを使って『堕とした』女。それだけに止まればよかったのだが、どういうわけかバイオニンジャ製造に熱を上げ自分の元に送りつけようとする悪癖持ち。手元におけば、まだ管理もしやすいだろう。そんな思いなど顔に出すことなく、ディスグレイスはソランを抱きしめてやるのだった。


 ダイハードテイルズ公式Discordにて『スカウト部門の日常』をクリアした余暇において古矢沢=サンのプラグインを適用。秘書一名とプロジェクトチーム一つを購入。グレアリング・オロチの金庫には万札30、ディスグレイスの懐には万札9が残りました。その際のフレーバー的SSです。



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