忍殺TRPGソロリプレイ【ブルタル・オロチ・ヴァーサス・アングリー・ドラゴン】余暇編
◇前置き◇
ドーモ。しかなです。当記事はしかながニンジャスレイヤーTRPGのシナリオを遊んだ結果を元に作成したテキストカラテ(訳注:二次創作小説)となります。いわゆるリプレイだ。気楽に読めるよ。
今回はドラゴン・ドージョー襲撃シナリオクリア後の余暇を描いたものとなります。リザルトとか報酬はエピローグを参照な。
重大なミッションのため、余暇6日という大盤振る舞いだ。ではやってみよう。よろしくおねがいします。
◇模様替え◇
「……フゥー」
グレアリング・オロチ・ヤクザクラン事務所にて。簡易的IRC面接を終えたディスグレイスは小さく息を吐いた。キキコミ社の運営もまた彼女の重要な仕事である。
つい先日、高い業績を挙げた社員が二名別の企業にヘッドハンティングされたばかり。しかしディスグレイスはそれを引き留めるつもりなどないし、むしろ相談を持ちかけてきた社員たちにも鷹揚な態度を見せた。なぜか?
……それもまた、ソウカイヤの根をメガコーポ群に伸ばすための一手だからだ。別企業に転職した社員たちは秘密裏に転職先の『キキコミ』を行い、ディスグレイスへ情報を流す。内部情報から不穏な動きを察知し、必要であればミッションの打診を行う。獲物に巻きつく大蛇めいて、着実に。
とはいえ、それでキキコミ社そのものの業務に支障が出ては本末転倒。今回も三名のハッカー雇用を行った。社の利益もまた、グレアリング・オロチにとっては重要な資金源なのだ。
グレアリング・オロチ【万札】50→20
ハッカー三名登用
凝り固まった身体をほぐすためにディスグレイスは大きく伸びをする。そのとき。
「ドーゾ。オツカレサマデス」
「! ……あ、ああ。ドーモ。アムニジア=サン」
奥ゆかしくデスクに置かれたチャに、ディスグレイスは微笑とともに礼を言う。浮かべた笑みにぎこちなさがなかったか。それが気に始めるのにはやや時間がかかった。
ドラゴン・ユカノ……否、ディスグレイスによってアムニジアという名を与えられた女は奥ゆかしくオジギした。献身的とさえ言える彼女の振る舞いを見るたびに、どうにもディスグレイスは落ち着かなくなる。
なにしろ命を賭してイクサした相手だ……否、それだけだろうか? 打ち負かした相手を従えることなど、これまでに何度とあった。それでもアムニジアの存在が彼女の心を乱すのは、その従順さに己のジツが介在していないせいなのだろう。
意識を取り戻したアムニジアは、驚くべき速度でグレアリング・オロチに順応した。今ではこうしてディスグレイスの秘書めいた振る舞いを見せている。
「他の子たちとのアイサツは済ませましたか?」
「ハイ。皆さま、とても親身にしてくださって……」
「それはよかった。困りごとがあったら遠慮なく言ってくださいね。家族のようなものですから」
家族。すらすらと欺瞞を口に並べながら、ディスグレイスは内心で自嘲し……自身の心の動きを訝しんだ。どうにもこの女の前だと調子が狂う。
改めてアムニジアを見やる。今はシックなキモノ・ドレス姿。彼女のバストは豊満である。その下にはキールバックと同じタイプのニンジャスーツが隠れていることをディスグレイスは知っている。彼女のために誂えたものだ。キールバックの報告を思い出す。
(組み手で確かめましたが、やはり一般的なニンジャと同等のカラテと反射神経があります。相応の装備を支給するべきかと)
然りに首を傾げながらも提言する妹分の可愛らしい姿を思い出しつつも、ディスグレイスは改めてこの矛盾を考える。あのイクサの折にニンジャソウルに憑依した様子はない。つまり、ドラゴン・ドージョーの修行の末にここまで辿り着いたのか。
(となると、この娘もリアルニンジャ……? となれば、あの写真は)
「ディスグレイス=サン?」
「エッ? ああ、スミマセン」
アムニジアの声に我に帰ったディスグレイスは面食らう。彼女が自分の顔を覗き込んでいることにようやっと気づいたからだ。まだあどけなさの残る美貌に、ディスグレイスはやや動揺する。
「大丈夫ですか? やはりお疲れなのでは……」
「アー……ええ、そうかもしれませんね。休憩にしましょう。アムニジア=サン、貴女も一緒に」
「ハイ。では茶菓子を持って参ります」
「ドーモ。……あ、そうだ。シャープキラー=サンから連絡は?」
いそいそと台所に向かうアムニジアへ、ディスグレイスは声をかける。ラオモトとの稽古を終えて気絶していた彼女を、念のためにとリー先生の研究所の元へ運び込んでいたのだ。返事はすぐに戻ってきた。
「しばらくリー先生の元に滞在するとの連絡が来ています。心配しないでほしい、とも」
「エエ……」
ディスグレイスは忌憚なく苦い顔をした。
◇1日目◇
「イヤーッ!」
パァン! トコロザワ・ピラーのトレーニンググラウンドにて。ディスグレイスの右袖から迸ったクズリュ・バイトが、タタミ数枚分離れた位置に設置された木人を大きく揺らす。ザンシンした彼女は息を吐いた。
クズリュ・バイトの威力は先のドラゴン・ドージョーでも証明できた。ローシ・ニンジャや死神にも通用すると。あとは自身がこの武器をいかに使いこなせるか、だ。
「キエーッ!」
その横、裂帛のカラテシャウトとともに放たれたのは二筋の矢だ。それらは見事、タタミ十枚分は先にある的の真ん中を射抜く。射手……アムニジアはザンシンし、ディスグレイスの視線に気づいてオジギした。
ディスグレイスは微笑する。
「どうやら、弓のほうが手に合うようですね」
「ハイ。身体が覚えているのかもしれません」
アムニジアの言葉に、ディスグレイスはやや考えこむ。ドラゴン・ドージョーにも弓は所蔵されていた。手ほどきを受けていてもおかしくはない。
……もっとも、実際に聴くつもりはない。聞いたところでアムニジアは覚えていないだろうし、なにより。
「……あのドラゴン・ドージョーの技術をこの身が受け継いでいる、というのは。少しいたたまれないのですが」
今の彼女は、その過去を疎んじている嫌いがある。ドラゴン・ドージョーについての知識となぜ彼女がソウカイヤに運ばれたのかという点については事前に説明済みであった。
ドラゴン・ドージョーは身寄りのない孤児を集めてカラテのインストラクションを施す組織であること。アムニジアもその一人であったこと。ソウカイヤとの無謀なイクサに挑もうとしていた先を自分たちが襲撃し、結果的に『救い出した』こと……などだ。
「命の恩人であるディスグレイスのお役に立つために、かのドージョーの技術に頼らねばならない。自らのカラテの至らなさに、胸が締め付けられる思いです」
「そこまで気に病むことはありませんよ」
俯く彼女の方に手を置き、ディスグレイスは笑いかける。
「重要なのは、どこから技術を学んだかではなく何のためにその技術を用いるか、です。ドラゴン・ドージョーのカラテ、大いに結構。恥じることなく、わたくしのため、ソウカイヤのために用いればそれでよいのです」
「……ハイ。アリガトゴザイマス!」
無邪気な笑みに、ディスグレイスはわずかに視線を逸らした。どうにもよくない。後ろめたさをここまで覚えるなど、これまでになかったことだ。
と。
「……お、お待たせしましたお姉さま……」
ふらふらと戻ってきたキールバックに、ディスグレイスは慌てて駆け寄る。目立つ傷こそないとはいえ、あからさまに疲労困憊だ。
「オツカレサマ。どうでしたか、ラオモト=サン直々のトレーニングは」
「ハァ……大変に実りのある……けど、改めてカラテの差を見せつけられたといいますか……」
「大丈夫ですか? キールバック=サン? スシとチャが必要でしょうか」
「ン……お気遣いアリガトゴザイマス。アムニジア=サン。少し休めば調子も戻ります。平気です」
心配そうに身を屈めて覗き込むアムニジアに、キールバックは奥ゆかしく答えた。その口の端がやや引きつっているのは、やはり慣れないからなのだろう。
ディスグレイスは二人のやりとりを微笑ましく眺め、思い出したように携帯IRC端末を取り出した。リー先生からのメッセージ。シャープキラーのソウル鑑定を開始するため、数日間彼女を借り受けるとのこと。ディスグレイスは溜息をついた。
ディスグレイス:ワザマエ(累積)
【万札】50→44
1d6 → 6 成功
【ワザマエ】5→6
キールバック:ラオモトとのトレーニング(名声オプション)
【カラテ】6→7
シャープキラー:リー・アラキ研究所にてソウル鑑定
【万札】53→3
◇2日目◇
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
翌日もまた、ディスグレイスは木人相手にクズリュ・バイトを振るっていた。もっとも場所はキキコミ社の社長室に併設されたドージョー。防音処理もあるため、カラテシャウトを発しても社員たちの業務の妨げにはならない。
感覚が掴めてきた。ディスグレイスはザンシンし、ふと横手を見やる。そしてドージョーの端で正座し、熱心に稽古を眺めていたアムニジアに苦笑した。
記憶を失っても、パーソナリティまで変質したわけではあるまい。数日過ごして把握できてきた。アムニジアは……ドラゴン・ユカノはどこまでも真面目だ。
今朝方ディスグレイスがヤクザ事務所で雑事をこなしている間も、キールバックとともにカラテ鍛錬を積んでいた。本気で『命の恩人』たる自分に尽くそうとしているらしい。健気であり、哀れでもあった。
「……なにか参考になりましたか? アムニジア=サン」
「は……ええと……ディスグレイス=サンのワザマエに、ただ唸らされただけです」
「あら。ニンジャ器用さであれば、貴女の方が長じていると思いますよ? わたくしは、ほら。これですから」
ぞろり、と袖から伸びたバイオ触手を掲げてみせる。アムニジアはふるふると首を振った。
「ご謙遜を。……けれど、少し安心しました。そちらの方面でしたら、私もディスグレイス=サンのお役に立つことができましょう」
「ンン……そうですね。けれどアムニジア=サン。一言よいですか」
どこまでも真摯な眼差しで見上げてくるアムニジアに、ディスグレイスはやや辟易した。あまり使いたくない説話ではあるが、仕方あるまい。この機にしっかりと指導しておく必要がある。
「ブッダの説話に有名なものがあります。ある日ブッダが使徒を集めて、ワニで満たされた……ううん」
「ディスグレイス=サン?」
「……ええい、そう畏まらなくていいです! オチャにしましょう。その席でゆっくりと話します。いいですね?」
ディスグレイスは自分の抱えていた決まりの悪さの一因に気づく。アムニジアの視線はあまりにも純粋すぎるのだ。
仕方あるまい。ワニの説話で、少しでも彼女がリラックスを覚えることを期待しよう。きょとんとした顔で立ち上がり、チャの用意に向かうアムニジアの背に向けて、ディスグレイスは静かに溜息をついた。
ディスグレイス:ワザマエ(累積)
【万札】44→34
[1,3] 振り直し
[5,6] 成功
【ワザマエ】6→7
キールバック:カラテトレーニング(累積)
【万札】52→42
[4,5] 成功
【カラテ】7→8
シャープキラー:解析中……
◇3日目◇
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」
社長室併設のドージョーで、キールバックとアムニジアが激しくカラテ応酬! ……もっとも、これは組み手である。アムニジアのみならず、キールバックにとっても絶好の鍛錬だ。
ソウカイヤ資料室より借りてきたムチ・ドーの教本を熟読していたディスグレイスは、ふと顔を上げて両者のカラテを見やる。ラオモトのトレーニングによるものか、キールバックのカラテは目を見張るほどに鋭い。
しかしアムニジアもそれをかろうじて捌いている。ニンジャめいた反応速度だ。いや、やはりニンジャに足を踏み入れている……?
「ウーン……」
ディスグレイスは唸り、教本を閉じる。クズリュ・バイトにムチ・ドーの技術を取り入れられないか。その発想こそ思い浮かべど、具体的な手法の考案にはいまだ至らない。ならば今日は切り上げ、彼女らの指導に当てたほうが有意義だろう。
「イヤーッ!」「ンアーッ!?」「おっと」
キールバックのカラテがアムニジアのガード腕を強かに打ちつけ、吹き飛ばす。壁に衝突する寸前、ディスグレイスは触手を伸ばして彼女を受け止めた。
ディスグレイス:スキルトレーニング
【万札】34→24
[2] 失敗 次回出目+1
キールバック:カラテ(累積)
【万札】42→32
[3,6] 成功
【カラテ】8→9
シャープキラー:解析中……
◇4日目◇
ナダ・ヒメグシ邸の地下ドージョーにて。ディスグレイスはアムニジアと対峙していた。左脚を踏み出し、右袖を身体の後ろに隠す。空気がわずかに張り詰めた。
「オボロゲ」
静かな呟きとともに、空を切ってアムニジアへ鋭い一撃が飛ぶ。「イヤーッ!」アムニジアは跳躍してこれをかろうじて回避した。防御を引き換えに、己の攻撃の出を隠し変幻自在のものとする。ムチ・ドーに伝わる構えが一つ。
「イヤーッ!」「ンアーッ!?」
そこに狙いすましたような触手の一撃が飛んだ。それはアムニジアの手首に絡みつき、拘束。「イヤーッ!」「……イヤーッ!」タタミヘ叩きつけられる直前、アムニジアはウケミを取って衝撃を逃す。無傷!
「イヤーッ!」
そして渾身のカラテで触手を振り払う! あらぬ方向に弾かれた触手は、即座にディスグレイスの袖の中へ引き戻された。「イヤーッ!」そして放たれる強烈な突き! アムニジアの目が見開かれ……
「イヤーッ!」「ンアーッ!?」
横合から飛び出した影が彼女を回収した。空振りした触手が空を叩き、鋭い破裂音を撒き散らす。ディスグレイスは顔をしかめ、乱入者を見やった。
「……戻りましたか。シャープキラー=サン」
「ドーモ! ディスグレイス=サン! あと……今はアムニジア=サンか。ゴメンネ、急に」
「え、あ……いえ! ありがとうございます!」
床に下ろされたアムニジアが慌ててオジギ! ディスグレイスは眉をひそめて、久方ぶりに会う少女を凝視する。戻る前とアトモスフィアが変質している。これはもしや。
「……念のため確認します。リー先生からのソウル鑑定結果は?」
「聞いてきたよ。私もアーチ級なんだって! アモロ・ニンジャ……だったかな。ディスグレイス=サンとお揃いだ! アハハ!」
少女は楽しげに笑う。心なし、剥き出しのサイバネ脚に超自然の光が宿っているようにも見えた。ディスグレイスは嘆息する……やはりか。ここを待ち合わせ場所に指定した時点で、なんとなく予感はしていたが。
「ねえ、ディスグレイス=サン」
シャープキラーが囁く。いつの間にか、彼女はディスグレイスのワン・インチ距離にいた。ニンジャの動体視力を持ってしても捉えきれない測度。
「私、もっとディスグレイス=サンの役に立てるよ。だから遠慮なく頼ってね?」
「……アリガト。ですがいいですか、シャープキラー=サン」
「なーに?」
「ニンジャソウルに振り回されないように。どうせリー先生からなにかしら施術を受けてきたのでしょう。引き出されたソウルの力に頼るとジツに濁りが出ます。いいですね?」
「……わかった。ドラゴン・ドージョーみたいなこと言うね……」
「わたくしの経験則です」
鼻白んだ様子のシャープキラーに顔をしかめて見せてから、ディスグレイスは彼女の頭をぽんぽんと叩く。シャープキラーは気持ち良さげに目を細めた。
ディスグレイス:スキルトレーニング
【万札】24→14
[4] 成功
◉タツジン:ムチ・ドー習得
キールバック:カラテ(累積)
【万札】32→22
[1,5] 振り直し
[1,6] 失敗
次回カラテ出目+1
シャープキラー:帰還
[6] アーチ級!
闇判定:[1] 破壊衝動
★カラテミサイル・マスタリー1(未熟)習得
★★★電光石火 習得
◇5日目◇
「タダイマー」「ただいま戻りました」
地下ドージョーにてザゼンを行っていたディスグレイスは、シャープキラーとアムニジアの声に片目を開く。ブラックマーケットに買い物へ行っていたのだ。
ソウカイヤの一員として行動する以上、世話になることもあるだろう。とはいえ、ディスグレイスはアムニジアを単独行動させようとは考えていない。シャープキラーが戻っていなければ、自分が同行していたところだ。
「あ、ゴメン。邪魔しちゃった?」
「気にしなくともよいですよ。目当てのものは見つかりました? シャープキラー=サン」
「ウン。クランのお金はちゃんと稼いで返すから!」
パタパタとシャープキラーが振って見せたのはマキモノ。ブラックマーケットには素性の怪しい古物商めいた人物がおり、この者がニンジャ知識の詰められたマキモノを扱っているのだ。いったいどこで仕入れているのかは謎めいている。
そのままドージョー隅に腰を下ろし、マキモノを読み耽り始めるシャープキラー。ディスグレイスはまたザゼンに戻ろうとし……隣に腰を下ろすアムニジアへわずかに狼狽した。
「……アムニジア=サン?」
「私もともにザゼンを。よろしいでしょうか?」
「え、ええ。構いませんが」
どうにも落ち着かない。結局のところ、その日のディスグレイスはうまくニューロンを整えることができなかったのだった。
ディスグレイス:ザゼン
【万札】14→8
[2,5] 振り直し
[1,5] 失敗
キールバック:カラテ(累積)
【万札】22→12
[2,5] 振り直し
[3,3] 失敗
次回カラテ出目+2
シャープキラー:ブラックマーケット
オロチ【万札】20→5
マキモノ購入・使用
【ジツ】2→3
1d6 → [2] ニューロン減少なし
◇6日目◇
ディスグレイスは地下ドージョーにてザゼンする。相変わらずアムニジアも隣でザゼンだ。とはいえ、もはや心乱されることもない。
深く息を吐いてから思う。それにしても、アムニジアのなんと美しいことか。ドラゴン・ドージョーの秘密を探るという名目がなくとも、是非とも手元に置いておきたい。そのような欲が湧く。そしてそれは今のところ実現しているのだ。
(勝ってメンポの紐を締めよ、とも言います。この娘を守るためにも、クランの教育に励む必要が……)
「よし、できた!」
不意にドージョー隅からあがった声に、ディスグレイスの思考は中断された。怪訝に声の主……シャープキラーを見やったディスグレイスは目を見張る。
おお、見よ。装束代わりのセーラー服を覆う青白い光の層を。そして口元を覆う光のマフラーを!
「強いニンジャは装束も作れるんだって、リー先生から聞いたんだ。ソウルの力を引き出せばできると思ったんだけど、狙い通り!」
朗らかに笑うシャープキラーの手にあるのは、ドラゴン・ドージョーより略奪した特に歴史あるマキモノの一つだ。ディスグレイスがその解読を許可したのである。
目を見張っていたディスグレイスは……ふと呟く。
「その服は変わらないのですね?」
「エ? アー、これ? いや、脱いでも問題はないと思うんだけど。愛着あるしさ。ダメ?」
「いえ、ダメではないですが。……ずいぶんと器用になったものです」
ディスグレイスは嘆息し、隣で目を丸くしているアムニジアを見て微笑する。いずれにせよ、シャープキラーにはなにか他のミッションを用意してやる必要があろう。まったくもって、忙しいことだ。
ディスグレイス:ザゼン
【万札】8→2
[2,6] 振り直し
[4,6] 成功
【ニューロン】10→11
キールバック:カラテ(累積)
【万札】12→2
[4,5] 成功
【カラテ】9→10
シャープキラー:グレーター・マキモノ解読
【ジツ】3→4
1d6 → 5 減少なし
★カラテミサイル・マスタリー1 正式習得
★★★共振装束生成 習得
◇おまけ:アガリ徴収と余暇後ステータス◇
○アガリ徴収
オイランパブ
[1,1,2,2,3,3,3,5,5,6]
【万札】25
キキコミ社
[1,1,3,3,3,5,5]
【万札】21
プレジデントルーム
46 / 4 → 【万札】12
グレアリング・オロチ【万札】5 → 63
ニンジャ名:ディスグレイス
【カラテ】:8 【体力】:22/22
【ニューロン】:11 【精神力】:13/13
【ワザマエ】:7 【脚力】:4
【ジツ】:7(カナシバリ) 【万札】:2
近接攻撃ダイス:8
遠隔攻撃ダイス:7
回避ダイス:11
【特筆事項】:
【名声】:36
【DKK】:0
風呂により【精神力】+1
【装備】
*クズリュ・バイト*(*ムチ*×2読み替え)
伝統的ニンジャ装束
パーソナルメンポ
【サイバネ】:
▲バイオサイバネ腕(片腕)
▽吸血バイオ器官
【スキル】:
●連続攻撃2、●時間差、●マルチターゲット、●ミネウチ
●連射2、●疾駆
◉翻弄
★カナシバリ・マスタリー
★ブンシン・ジツ(Lv3)
★毒物無効
★★コブラ・ゲン・ジツ
★★★半神的存在:
このニンジャの【体力】は【ニューロン】×2となる
★★★不滅
★★★アーチ級ノロイ・ジツ
○信心深い
【説明】
右腕を五本の冒涜的バイオ触手に置換したニンジャ。
バイオ触手と強力なカナシバリ・ジツで相手を束縛・屈服させることを好む。
元は自らの性的嗜好を苦に自殺を試みたミコー。現在はもはや堕落あるのみ。
ニンジャ名:キールバック
【カラテ】:10 【体力】:11/11
【ニューロン】:7 【精神力】:8/8
【ワザマエ】:10 【脚力】:6
【ジツ】:4(カナシバリ) 【万札】:2
近接攻撃ダイス:11
遠隔攻撃ダイス:14
回避ダイス:11
【特筆事項】:
【名声】:26
【DKK】:1
風呂ボーナスにより【精神力】+1
グレーター級ソウル憑依者
【サイバネ】:
▲バイオサイバネヘッド(軽度)
▽生体弾
【装備品】:
サイバーサングラス
タクティカルニンジャスーツ
*クナイベルト*
【スキル】:
●連続攻撃2、●連射2、●疾駆、●時間差、●マルチターゲット
◉スリケン急所破壊
◉タツジン:スリケン
◉シャープシューター
★モウドク・ダート
○信心深い
【説明】
ディスグレイスに拾い上げられたストリートチルドレンのニンジャ。
カラテには乏しいものの、持ち前のニンジャ柔軟性とニンジャ器用さで立ち回る。
ディスグレイスを姉と呼び慕う。ある種狂的な忠誠心の持ち主。
ニンジャ名:シャープキラー
【カラテ】:7(+1) 【体力】:8/8
【ニューロン】:6(-1) 【精神力】:12/12
【ワザマエ】:8(+2) 【脚力】:8
【ジツ】:4(カラテミサイル) 【万札】:3
近接攻撃ダイス:9
遠隔攻撃ダイス:10
回避ダイス:16
【特筆事項】:
【名声】:24
【DKK】:0
風呂ボーナスにより【精神力】+1
ニンジャソウルの闇:破壊衝動
【装備品】:
ノダチ
パーソナルメンポ(生成)
セーラー服さらに改善(伝統的ニンジャ装束(生成)読み替え)
【サイバネ】
▶︎ヒキャク
▷ブースターカラテ・ユニット
【スキル】:
●連続攻撃2、●連射2、●疾駆
◉タツジン:ノダチ
★カラテミサイル・マスタリー1
★★★電光石火
★★★共振装束生成
○キラーマシーン教育
○カジバヂカラ(カラテに+1補正)
【説明】
アサシン養育施設「アシサノ私塾」の出身者。
持ち前の身軽さをサイバネ脚で補強し、ノダチで敵を仕留める。
しかしもっとも恐るべきはその執念深さと残忍性だ。
【ブルタル・オロチ・ヴァーサス・アングリー・ドラゴン】余暇編 終わり