うちのシニア犬のこと
ファミリーDOGフォトグラファーのシカマキです。
吉祥寺・三鷹・武蔵境・西東京を中心に活動している、
あなただけの大切な日を、大切に撮影する、「来てくれる写真館」シカマキ写真館です。
シカマキ写真館がシニア犬を中心に撮影をしようと思ったきっかけは
紛れもなく、我が家のシニア犬、さくらさんの影響です。
このコは本当に病気コレクターです。
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7歳のときに「てんかん」と言われました。
時々襲ってくる謎の震え→その後、戻す→ぐったりする、、が日常的におきるようになり、
てんかんの薬を服用するかどうかを迷っていた時期もありました。
この薬は、一度、服用を始めたら、生涯付き合う必要があります。
でも、「てんかん」なのに、毎回の血液検査の血糖値が異様に低い。
なぜ血糖値が低いのかをネットなどで探していくと見えてきたのが、「膵臓の病気ではないか」ということでした。
インスリンのコントロールが上手くできていないことによる、低血糖の発作の可能性が出てきました。
MRI、エコー、レントゲン、、色々な病院を転々とし、見つかった病気がβ細胞膵臓がん。再発率が8割の難病です。症例では生き残ったコが少ない病気です。無事に手術を終えて、奇跡的に再発をせずに今日まで来ております。この話はまた別の機会に書くとして。
次はチェリーアイ、その後は歯肉炎、そして今度は肺高血圧症。実は今日も肺水腫で入院しています。
入院・退院を繰り返すことで、常にこのコの生死を意識するようになりました。そして、私に出来る事は常に「今を記録しておくこと」つまり、写真を撮り続けることでした。おかげで、我が家には大量の毎年の写真が残っています。犬だから大きくもならなければ、小さくもならないし、撮り続けても同じ顔ですが、それでも大量の写真が残っております。
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犬を飼う事で、私の周りには犬を飼う知り合いが増えました。そして次々と寿命が来て、それぞれが虹の橋を渡っていきました。
皆さんが口々に言うのは
「写真を撮っておけばよかった」
「一緒の写真を撮っておけばよかった」
そうなんです。
犬との写真は、人間の子どものように「行事」がないので、一緒に撮る機会がないのです。七五三も人間ほどメジャーじゃなければ、わざわざ撮ろうと思いません。
犬との写真は「わざわざ」撮らないのです。
でも、失ってみて初めて、撮っておけばよかったという後悔が来るようです。元気なコなら尚更。
そうしてもう一方で、余命いくばくないコと一緒に写真を撮りたいというお願いもされました。一緒に写真を撮り終わったオーナーさんたちは、なぜか
「スッキリした」
「これで後悔はない」
と、少しだけ吹っ切れた表情をされます。写真を撮影するのは、うちのコたちの死を受け入れる一つの儀式のような気もします。
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愛犬を飼っていたら必ず訪れるお別れ。避けられません。
では避けられないそのお別れを少しでも心穏やかに迎えられないのだろうか。後悔している人たちを目の前にして、今元気な愛犬と暮らしている人に「いつか写真を撮影しておいたほうが良いよ」と脅かすこともしたくない。
でも、少しでも後悔している人をなくしたい、、と思ったときに
「犬を撮るタイミングを私が作ってしまえばいいのかも」
と、ふと思いついたのがキッカケでした。
ペットフードが「シニア」にグレードアップしたとき。
七五三でも全然構いません。どんなタイミングでも構いません。
一緒に写真を撮るタイミングをご提案すれば、一度は一緒に写真に写れるかもしれない。
撮るタイミングが分からない人たちに、撮る機会を。
シニアフードは、13歳になると「シニアアドバンズド」になります(うちはヒルズ社です)今日も病院で、白内障の目が白いコを見ました。
元気なうちに。
うちのコも、年を越せますように。
でも十分に頑張ったから、もう飼い主は多くは望みません。
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