「なのかな?」の裏話 09.「やっぱり仕事したくない」の話(スズキナオ)
2019年3月15日に発売になったテクノラップバンド・チミドロの2ndアルバム「なのかな?」の収録曲について、リーダーのスズキナオが思い出を綴る連載です!
今回は、
09. 「やっぱり仕事したくない」
のことを思い出します。
チミドロが2007年に作った「みんなのうた」というアルバムの中に「仕事したくない」という曲があって、未だにそれをライブでやっていて、というかチミドロは古い曲ばっかりずっと繰り返しているのですが、途中からドラムのジュンヤ君がメンバーになり、それ以降、ライブでやる際にはこの曲にも生のドラムが足されるようになりました。
で、曲の最後の方でジュンヤ君がドラムを倍の刻みで速く叩く、その盛り上がりが自分としては楽しくて、そのバージョンも録音しておいていいのではないかと思い、今回再録することになりました。
ベースになっているトラックも同じなので、まあ、ほとんど同じ曲なのですが、ドラムとシンセが加わったのと、あと、歌詞の一部を修正しました。
前のバージョンでは「0点取っても怒られない」と、グズな社員過ぎて期待もされてないっていう感じの内容だったのが、そんな人間でも歳を取ると新人に指導をしたりせねばならず、そこからが本当に会社の辛いところだったと自分は感じており、自分がそもそも仕事できないのに後輩や部下に対して怒ったりなんかできるわけない、というような歌詞になっています。
トミータ君の家でトラックと楽器のバランスを調整したりしてる時に、ふと思いついて、曲の前に寸劇みたいなものを入れることにしました。ほぼ即興で録ったのですが、割とトミータ君が芸達者で、すんなりと録れた記憶があります。
未だに仕事したくない時にこの曲を思い出したりしてくれている人もいると聞き、嬉しく思います。
自分がこの先どのように歳を重ねようと、仕事したくないという気持ちだけは一生変わらない、そう胸を張って言うことができます。
チミドロ2nd FULL ALBUM「なのかな?」については特設サイトをチェック!
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