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代表たけしげの業務日誌「つつがある日々」6月前半

2022/6/1(水)
伊丹市立ミュージアムで開催している、アーノルド・ローベルという絵本作家の展覧会を見に行く。
がまくんとかえるくん、2人の親友同士のかえるが主人公のシリーズ絵本が特に有名で、シリーズのひとつが小学校の国語の教科書に載っていたのが記憶に残っている。
絵本のストーリーの温かさや優しさが最高なのはもちろんのこと、
ローベルと担当編集者が「このセリフはもっとこうしてはどうか」など原稿についてやりとりを交わした痕跡も展示されていたのが、がまくんとかえるくんを大切に思う人たちが丁寧に作り上げた作品なんだなということを感じられてすごくよかった。
あと、段ボールでできたテーブルと額を兼ねたような什器がかっこよくて、
「シカクの展示でもこんなの作りて〜」
と思った(今の部屋の大きさでは一生できなそう)

撮影OKのやつです
撮影OKのやつです


2022/6/2(木)

耳たぶに空けたピアスの穴の裏側が昔から腫れていたのだけど、最近それが少しずつ大きくなり、BB弾くらいになってしまった。
膿でもたまってるのかなーと思い病院へ行くと、
「ケロイドですね」
となんか怖い単語をサラッと言われる。
一時的な腫れなどではなく、体がもうそういう形になったものなので切除するしかない。また、あなたはケロイドができやすい体質なのでもうピアスはつけないほうがいい……と言葉が続き、思っていなかった事態に慌てる。
私にとってピアスは特別な存在なのだ。
オシャレアイテムとして好きなだけでなく、離婚直後に空けたピアスの穴を、自分の身体やお金を自分の意思で動かせることの象徴のように感じている。
アメリカだったら自由の女神、たけしげだったらピアス。そんなイメージ。

自由の女神を爆破されたニューヨーカーのように落ち込みながらの帰り道、ナオさんから仕事の連絡がきたので、まったく関係ないけど事情を説明して
「もうピアスをつけられないって言われました」
と話した。しかしナオさんの反応が
「あらあら、それは大変ですね」
というアッサリしたもので、私の喪失感や悲しみがまったく伝わっていなかったので、
「ナオさんで言うと、オシャレプリントのTシャツが禁止されて一生無地のシャツしか着られないような感じです」
と伝えると、
「そこまでショックなの!? じゃあ、俺なら死にます」
と返事がきて、今度は逆にナオさんがそこまでオシャレプリントに命をかけているとは思わなくて驚いた。
私はピアスをつけられなくて落ち込んではいるけど、死ぬほどではない。
そう考えると、まあ、大したことじゃないのかも。なんせ死ぬほどではないもんな……と、なんかちょっと呑気な心持ちになった。

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