古賀及子の『気づいたこと、気づかないままのこと』 第4回「せかいの恋人たち」
恋人とは久しぶりのデートで、場所は中央線沿線のどこかの駅の近くにある、もしくは駅構内だったかもしれない、ダンキンドーナツだった。
なぜ久しぶりだったかというと、恋人はもう私に興味を失っていたからで、しかし私はそれにはまったく気づいておらずただ「わあいデートだ」と思いながらやってきたのだ。
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