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頑張れない人が辞めるんじゃなくて 頑張る人が辞めてしまうことに えらい人は気付くべき

仕事のやり甲斐を失いかけているから、少し刺激を与えてみたくて研修の場へ赴いた。

一流の人たちが、一流のパフォーマンスをしているはずと信じて、はるばる電車を何本も乗り継いで行ったのだ。

だけどすぐに分かった。やっぱりここにも自分が知っている以上のものはないのだと、開始5分で分かってしまった。窓の外ばかり見てうつらうつらしているうちに終わりの時が来て、当たり障りのない感想を述べ、誰よりも早く退出した。

私はまだ頑張れるのだろうか。例えるならば、今にも消えそうな灯をもって、強風の中に立ちすくんでいるような感覚だ。

偉くなりたいわけではなくて、正当な評価を受けたいだけだ。でも正当な評価を受けるためには、どうでもいいクソみたいな仕事も漏れなくくっついてきて、誰かの功績のための、まるで価値のないことに時間を投じなければならない。やりたいことをやりたいようにしたくても、やり方を規制される。従わなければ無能扱いされる。目的と手段の違いがわからない人たちによって。

そしてそれはこの組織が、というわけではなく、日本が、ひいては世界全体が愚かしい方向にひた走っているような気がしてならない。走りたいやつは走ればいい。だけど、私は走りたくない。みんな本質を捉え違えているのだ。もっと重要なことは他にあるんだといくら言ったところで鼻で笑われる。

もう頑張れないなあ、と何年も思い続けている。もう無理、と思うのに、それなのにまた乗り越えてしまって、何と闘っているのか分からない戦場を生き延びてしまっている。このゲームに、勝ち目はあるのだろうか。

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