花曇り

確かめ算の公式を忘れて
宙を揺蕩う始まりの章
世紀末を願っているような
言い得て妙な表情だ

恥じらうような週末の再会
虚ろな想像 体内の欲
計算を外してしまった
秀でて狂な今生だ

偶然こそ運命 必然だって
作り出せたならそれも一興
不思議な温度感 後遺症が
残ってしまって逢いたくなる

花色開く前に 連れて
一雫一寸の泣き声を
瘡蓋剥がすように 触れて
一つ二つ数えて 花曇り

確かめ算の公式を忘れて
盲目 認める解釈と情
始まらないから終わりもないのだ
言い得て妙だ奉公だ

偶然こそ運命 必然だって
作り出せたならそれも一興
不実な温度感 後遺症を
願ってしまって逢いたくなる

花色開く前に 連れて
一雫一寸の泣き声を
瘡蓋剥がすように 触れて
一つ二つ数えて 花曇り

価値が亡くなる前に 触れて
熱を吐き出すだけでいいから
指先だけの温度 連れて
何処まで往けるのでしょうか

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