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鹿鹿 游
2022年3月22日 23:36
夜が明ける西加奈子読んでいる途中、人間の生物としての生々しさが文章からぞわぞわと伝わってくる。フィクションと忘れるほどの内容はだんだんと気持ち悪さを覚え、読み終わった後はアカデミー賞の洋画を観た喪失感を味わった。それはハッピーエンドで終わることのない終わりの見えない不幸と、不安を苦しみを一人で抱え続ける人間の強さと弱さが入り混じり、生への叫びが込められている作品だったからだ。