『口腔内スキャナーの臨床』より―はじめに
書籍『口腔内スキャナーの臨床―真実を知り,導入・活用へ踏み出す』を3月8日に発刊しました!
まだご覧になっていない方々のために「はじめに」をウェブ版として公開します(編集部)
編著者:近藤尚知/岩手医科大学歯学部 補綴・インプラント学講座
口腔内スキャナーをはじめとするデジタル・デンティストリーと定義される診療技術は日進月歩である.
そして,口腔内スキャナーの普及に伴い,その長所だけでなく,臨床上でのいくつかの疑問や課題も挙げられるようになってきた.また,口腔内スキャナーを導入したいが,これといった情報源もなく,ただただ迷っているという声も聞こえてくる.
このような現状に鑑み,口腔内スキャナーを使用している先生方の疑問に答えるとともに,これから導入する予定の先生方,興味をお持ちの先生方に,その臨床応用における真実を伝えたいという願いから,2020年に『日本歯科評論』の誌上にて口腔内スキャナーの臨床に早期から取り組んできた各領域のエキスパートの先生方に基本的な知識と使用時の勘所を,1年間連載形式でご執筆いただいた.
本書はその連載に大幅加筆のうえ,まとめたものである.
連載時より,読者からの反響は大きく,また「巷で言われているくらいの費用で本当に導入できるのか」「ランニングコストはいかほどか」「さまざまな機種が販売されているが,違いはあるのか」などコストや機種ごとの使用感に関する質問も非常に多く寄せられていた.
本書では,これらの疑問に対応する形で,各種口腔内スキャナーの使用感や導入コストなどをまとめた製品一覧表を紹介しているなど,読者の便宜を図っている.
本書の最大の特徴は,エキスパートの先生方のご努力により確立したテクニックが惜しみなく披露されている点である.執筆された先生方の,深い知識と弛まぬ努力に敬意と感謝を表する次第である.
本書が口腔内スキャナー導入のための道標となり,そして臨床の現場における治療指針となれば編者として喜ばしい限りである.
2021年2月
近藤尚知
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