#3.モチーフが与える新たな可能性
今回はコンビニ広告の中から気になったものを紹介します。お腹が空いてきました🥐😋🍴
こちらに記述しておりますのはあくまでも私個人の考え・感想です。本文に登場するサービスや施設、企業団体様とは全く関係ありません。御理解の方よろしくお願いいたします。
Narvesenのフランスパン広告
ヨーロッパのバルト海沿岸に並ぶリトアニアのコンビニエンスストア・Narvesenの広告です。様々な種類のフランス発祥のパンを新たに販売することを訴求する広告になります。
パンのくず・粉で、かの有名なナポレオンの輪郭を描いているというビジュアル。彼のイメージを定着させている二角帽子には、フランスパンの代表格であるクロワッサンが使われています。(記事より引用)
どうして気になった?
パンのくずで描かれたナポレオンの顔が印象的でした。青地の背景にパンが映え、コントラストが強くインパクトがあるなと思いました。クロワッサンをクロワッサンとして広告に用いるのではなく、ナポレオンを構成する一部として存在することにメッセージ性を感じました。
広告を目にして思ったこと
フランスを象徴する人物、ナポレオンを描く対象にしたこと、フランスパンの代表格であるクロワッサンを用いたことに”フランス”という一つのブランドを大きく伝えているなと感じました。また、“French to the last crumb.”(最後の一片までフレンチ)というコピーは、フランスのパン職人のこだわりが詰め込まれているような印象を受けました。
”フランス発祥のパンを新たに販売する”ことを伝えるとなると、フランスパンの美味しさやこだわりを広告にしようと考えがちですが、あえて”フランス”そのものに焦点を当てることで、”フランス発祥であること”の価値を伝え、フランス発祥のパンがどのようにして生まれたのか受け手に想像させるような広告であるなと思いました。モチーフそのものだけでなくモチーフが生まれた歴史やそれを取り巻く環境にも目を向けることで広告として真に伝えたいメッセージが見えてくるのかもしれません。
参考文献
リトアニア コンビニの広告「クロワッサンのくずがあの英雄に…」
Narvesen: Napoleon