604『猫盤』
1997年、彗星を作る。
沖縄の方言「なんくるないさ」は日本語の中でも下手に英語を使うよりもすべてを許す自己も他人も起きたこともその後もその何年先もそれが何年前でも、なんくるないさ。
去年の秋に友人を訪ねに初めて沖縄に行った。今作に収録されているM4『August』をリリース後にリアルタイムに曲が歌われた土地にいる時によく聴いていたと言えばこのアルバムへの私信は強い。確かに街中に猫は人間同様に季節を過ごしている。M5を聴いていると、他人事でしかなかったアメリカ米軍基地がもう沖縄の一部で、東北の人が震災が起きたことを人生の一部として捉えている人が多いように人様の事は自分の事。私の祖母に母が、浅草で生まれ育った下町人情以上の懐の深さを感じた。それにしてもHangは眠剤のことを書くよなと親近感しか持てない。M6でようやく弱音をリリックにしたようなHangだがTOCCHIが笑ってあしらう。そして針はまたオープニングに回る。
案外余裕しゃくしゃく
感覚次第でどうにでもなる
調子良い方に進んでるとこ
邪魔をする奴は一回死んどこ
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