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globe『FACES PLACES』

あなたには勝てない、誇り。

globeの歌詞の意味が持つ非常にセンシティブなシーンを何度も経験するとは、大人になることも想像をしていなかった。

FACES PLACES / 自分がどんな場面でどんな顔をしているのか、学校を卒業する時に最後に校舎にある窓越しに見た自分の顔。好きな人と一緒にお酒を飲んでいる時に見える自分はどんな顔をしているのか、生きながら私の表情はどれだけの皺を刻むのか。
Is this love / 歌われるくらい愛情に長けた人をこれまでどれだけ自分の感情だけでその気持ちを無碍にしてきたか。好意を伝えることの乏しさをは変わらない。
Anytime smokin' cigarette / 誰に相手にされることなく散った自身の生き様、それが本来の自分だと何度も何度も言い聞かせる。
FACE / 一緒にはなれない、だからそれぞれ玄関のドアをひとりで開けよう。この曲は今でも私自身の理想の異性を歌っていて何十年経ってもこれ以上完璧な女性は現れていない。歌詞を何度も咀嚼すればするほどこの歌の女性はたくましく、自分が情けなく歌のように自分はひとりで鏡を観てはこの曲を口ずさむ。
Can't Stop Fallin' in Love / 冬の歌、CMの曲、リアルタイムにこの曲を手にした時はわがままな女のわがままな歌だとしか思わなかった。そして不倫の歌でもある、身勝手な女目線の少し余裕のある姿や心境が綴られている。

globeの2ndアルバムである今作は色褪せることなく、小室哲哉のメインユニットとして全盛期を観て、自らの人生をもglobeと共に朽ちていく様は同じ時代を生きている世代の誇りである。

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