一粒の大きなしじみ
しじみ君との出会いは忘れもしない2011年六月の夏至の日。主催したイベントに来てくれた。
「こども未来会議」子供に未来を描いてもらう。その手助けを大人がする。そんな未来作りしたいねぇ。というきっかけで、開催されたイベント。
ちょうど私の隣にいた友人に、男の人が自己紹介をしていた。その言葉は… 「しじみ漁師のしじみです。」
びっくりした!!当時好きだった人が飼ってた犬の名前が「しじみ」。彼とは宮崎で出会っていて、たまたま同じ故郷だった事もあり、友人の一人だったんだけど好きだった(笑
その彼がなぜ犬に、しじみという名前をつけたのか。それほど島根が恋しかったのかなぁ。と思って理由を聞くと「犬に名前をつけるのに悩んでた時に、友達のしじみ君がしじみを送ってくれたから。」と話していた。しじみ君?まぁ、聞き間違いかなぁ。とか思いながら、テキトーに返事をしていたのだ。
彼よりも何故か私はこの「しじみ」という犬にとっても懐かれていて、他の友人からも「もうしじみ(犬)でいいんじゃない?」と冗談でも言われる程。なんせその飼い主とは全然うまくいかないし(笑
そんな仲の良かった、しじみの元の人と出会えた感動は驚いた。
本当に人間で「しじみ君」っていたんだなぁ!!と感動したのだ。
それも第一声が
「しじみ漁師のしじみです。」
後で知ったのだが、何と彼の本名はあまり知られておらず、ほとんどの人に「しじみ君」と呼ばれていた。もちろんしじみ漁師だから。というのもあるけど、彼のしじみに対する愛は半端なかった。
出会った未来会議で、大人も未来を描いたのだが、彼が書いたのは一枚の紙に500円玉サイズの大きなしじみ。後で何故か聞いてみたら「神西湖にいつまでもこのしじみが残っていて欲しい。そういう未来に住みたい。」と言っていた。
しじみ君はしじみが大好きなんだな。
それが、私の彼に対する第一印象。
その時は、女の人とイベントに来ていて、夫婦だと思い込んでいたので好きになる対象でも全然なかったのです。
次回に続く…