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世界の国々シリーズ(1) ナイジェリア

好奇心追求

このアカウントでは、1.政治、2.世界の国々、3.経済、4.鎌倉の歴史、5.世界の歴史、6.植物、7.鳥を対象にして知りたいことを追求していきます。

世界の国々を知っていくマガジン

ニュースに触れても世界の国々のことやその歴史を知らないでいるとほとんど理解できません。なのでまずは世界の国々のことを少しずつ調べていき、このマガジンにおさめていきます。世界には196カ国もあるみたいです。更新は毎週木曜日午前7時


冒頭のまとめ

960年にイギリスから独立。その後、1967年から1970年にかけて内戦が起こります。この内戦は「ビアフラ戦争」。ナイジェリアのイボ人を主体とした東部州がビアフラ共和国として分離・独立を宣言したことにより起こった戦争。ビアフラが包囲され食料・物資の供給が遮断されたため、飢餓が国際的な問題となりました。経済発展と人口増加、出生率が目覚ましい国。

どこ?

西アフリカに位置し、西にベナン、北はニジェール、北東にチャド、東にカメルーンとそれぞれ国境を接しています。南は、ギニア湾に面し大西洋に通じています。。ナイジェリアの行政区分は36州および首都アブジャ市を擁する連邦首都地区からなっています。同国は、民主的世俗国家であることが憲法上で規定されています。

世俗国家とは

世俗国家(Secular state)とは、政教分離を採用し、世俗政策を行う世俗主義の国家。世俗とは、非宗教的という意味。ほとんどの場合に近代民主主義国家は世俗国家ですが、イタリアにおけるカトリックの特殊な地位など世俗化の程度には国家によって差があります。

概要

ナイジェリアがイギリスから独立したのは1960年。この地には過去数千年間に多数の王国や部族国家が存在してきました。現在のナイジェリア連邦共和国の源流は、19世紀以来の英国による植民地支配と、1914年の南部ナイジェリア保護領と北部ナイジェリア保護領の合併に有ると言えます。イギリスは、行政システムと法制度を設置した上で伝統的な首長制を通じた間接統治を行っていました。ナイジェリアは1960年に正式に独立し、1967年から1970年にかけて内戦に陥りました。以来、選挙に基づく民主政権と軍事独裁政権が交互に続きますが、1999年に安定した民主政権が成立します。2011年の大統領選挙は、同国では初めて比較的自由かつ公平に行われた選挙でした。

ナイジェリアは、その人口と経済規模から「アフリカの巨人(Giant of Africa」と称されることが多い。人口は、およそ2億人で、アフリカでは最大。世界で第7位
。また若年人口は世界でも非常に多いほうです。多民族国家であり、500を超える民族が存在しています。そのうち3大エスニック・グループがハウサ人、イボ人、ヨルバ人。同国のエスニック・グループが用いる言語は500を超え、文化の違いも多岐にわたります。

ナイジェリア連邦共和国の公用語は英語。宗教はおおまかに南部のキリスト教と北部のイスラム教に二分されます。

2015年時点でナイジェリアの経済規模は世界第20位であり、名目GDPは5,000億ドル、購買力平価は1兆ドルをそれぞれ上回っています。2014年には南アフリカを抜きアフリカ最大の経済大国となりました。GDPに対する国債の割合は2013年で11%に過ぎず、2012年にくらべても8ポイント低い。ナイジェリアは世界銀行からエマージング・マーケットとみなされています。エマージング・マーケットとは、新興成長市場。エマージング(Emerging)は「出現、登場、現れる」という意味。国際金融公社(IFC)による命名。世界最大クラスの経済大国になると考えられているネクスト11にも含まれています。ネクスト11とは、米投資銀行のゴールドマン・サックスおよびエコノミストのジム・オニールが研究論文において、BRICs諸国に次いで21世紀有数の経済大国に成長する高い潜在性があるとした11か国の総称で、イラン、インドネシア、エジプト、トルコ、ナイジェリア、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、大韓民国の11カ国。

ナイジェリアは英連邦(Commonwealth of Nations)創設当初からの加盟国であるほか、アフリカ連合、OPEC、国際連合といった国際機関のメンバーでもあります。

略史

11世紀頃 カネム、ボルノ、ベニン、オヨ等の諸王国、並びにハウサ都市国家群が建設される。
12世紀頃 ヨーロッパや北アフリカ地域とのサハラ交易が、現在のナイジェリア北部地域を中心に盛んとなる。イスラム教が伝わる。
15世紀頃 ナイジェリア南部地域を含むギニア湾岸沿いにおいて、ヨーロッパ諸国との交易が始まる。
1861年 ラゴスが英国により植民地に併合される。
1900年 英国により北部ナイジェリア保護領と南部ナイジェリア保護領が設立される。
1906年 英国によりラゴス植民地と南部ナイジェリア保護領が統合される。
1914年 英国により南北ナイジェリア植民地が統合され英領ナイジェリアが設立される。
1960年10月 英国から独立
1963年10月 共和制移行
1966~1993年 軍事クーデター(7回)、ビアフラ内戦(1967~1970年)、第二共和政(1979~1983年)
1993年11月 アバチャ軍事政権成立
1998年6月 アバチャ元首急死、アブバカール軍事政権成立
1999年5月 大統領選挙、オバサンジョ大統領選出
2003年5月 大統領選挙、オバサンジョ大統領再選
2007年5月 大統領選挙、ヤラドゥア大統領選出
2010年5月 ヤラドゥア大統領の逝去に伴い、ジョナサン副大統領が大統領に就任
2011年4月 大統領選挙、ジョナサン大統領選出
2015年3月 大統領選挙、ブハリ大統領選出
2019年2月 大統領選挙、ブハリ大統領再選


正式名称

日本語:ナイジェリア連邦共和国
英語:Federal Republic of Nigeria

公用語

英語(公用語)、各民族語(ハウサ語、ヨルバ語、イボ語等)

政体

連邦共和制

大統領

1983年12月31日、クーデターでシェフ・シャガリ文民政権を打倒し、1985年8月27日までナイジェリアの国家元首を務めるもイブラヒム・ババンギダのクーデターによって打倒される。2015年3月31日、ナイジェリア大統領選挙で、現職のグッドラック・ジョナサンを破り、大統領に当選しました。


首都

アブジャ(Abuja)(1991年12月ラゴスより遷都)
979,876人(2012年)
人口密度 1,400人/km2

人口

211,400,708人/7位(2020年)
※日本は、126,860,300人/世界11位(2020年)

宗教

イスラム教:5割
キリスト教:4割
土地固有の伝統信仰:1割

おもに北部ではイスラム教が、南部ではキリスト教が信仰され、そのほか土着のアニミズム宗教も勢力を保っています。

独立後、キリスト教とイスラム教が対立する宗教間紛争が多く起こりました。1982年にはカノでモスクの近くに大聖堂を建てる計画に反対して暴動が、1986年にはババンギダ軍事政権がイスラム諸国会議機構の正式メンバーになることを秘密に決定していたことが発覚し、教会やモスクの破壊が続きましたた。さらに、1987年のカドゥナ州の暴動では19人の死者、数千人の負傷者が出ました。また1990年にはクーデター未遂が起こり、1991年にはカツィーナ、バウチで暴動、1992年カドゥナ州ザンゴン・カタフで暴動が起こりました。2002年は25%以上がキリスト教であるカドゥナ州でシャリーアを導入するか否かで抗争が起きました。

2010年3月にはベロムでイスラム教徒がキリスト教徒を襲撃する事件が発生し、500人以上が殺害されました。2010年7月にかけての数か月間に同様の事件が複数起きており、地元の人権団体によるとジョス周辺だけで1,500人が殺害されているとされています。教会の建物もその際に破壊されるケースがある[57]。

アメリカの国務省は、2020年12月、世界で最も信教の自由が侵害されている国の一覧を公表した。その一覧の中で、ナイジェリアは「特に懸念のある国」に分類されました。国際キリスト教人権監視機構(International Christian Concern)の報告によれば、「ナイジェリアでは2000年以降、5~7万人のキリスト教徒が殺害されており、キリスト教徒にとって地球上で最も過酷な場所の一つ」としています。その後、2021年11月に、国務省が更新した国の一覧では、ナイジェリアは「特に懸念のある国」から外れました。しかし、人権団体やキリスト教団体は、ナイジェリアの状況に改善は見られないとして、アメリカの決定を批判しています(※1)。

通貨

ナイラ(Naira)

当通貨は、1973年にナイジェリア・ポンドに代わって導入された。レートは1ポンド=2ナイラ。

国土面積

923,768km2/31位
※日本は世界61位で377,975.21km2

独立

1960年10月1日イギリスより独立

国旗

ナイジェリアの国旗は、独立時の1960年10月1日に正式に採用された、緑・白・緑の垂直三分旗です。緑は森林と天然資源農業を表し、白は平和、統合を表しています。


国章

ナイジェリアの国章には、白いY字型の模様が描かれている黒い盾があります。白い模様は、ナイジェリアを流れるベヌエ川ニジェール川を表しています。黒い盾はナイジェリアの良質な土を意味し、左右の白馬は気品を表しています。鷲は力を意味し、盾の上の緑と白の帯は国の豊かな農地を表しています。地面の黄色い花(この絵では間違って赤くなっている)は、ナイジェリアの国花のCostus spectabili。


人間開発指数

英語: Human Development Index, HDI。各国を人間開発(Human development )の4段階に順位付けするために用いられる平均余命、教育、識字及び所得指数の複合統計。1990年にインド人経済学者のアマルティア・セン及びパキスタン人経済学者のマブーブル・ハックが開発し、国際連合開発計画(英語: United Nations Development Programme、略称はUNDP)が刊行しています。

0.539/161位(2020年)
※日本:0.909/ 19位(2018年)
※1位はノルウェー(0.953)


物価上昇率

7.8%(2020年:世銀)

GDP(PPP)

1兆690億3600万ドル/世界23位(2021年)
※日本は、5,585,786百万ドル/世界4位(2021年)

GDP(PPP)IMF一人あたり

5,185.972(推定)ドル/世界?位(2021年)
※日本はで44,585ドル/世界43位(2021年)

軍事費

18.3億ドル/世界?位
※日本は世界9位で476億ドルで対GDP比は0.90%



合計特殊出生率(2019年)

5.32/世界8位
※日本は1.36/世界186位

ジェンダーギャップ指数

順位は高いほど男女差が少ない。

Score:0.635/世界128位
※日本は0.652/世界121位
1位はアイスランドで0.877

民主主義指数

Score: 4.10 /世界110位(混合政治体制)(2020年)
※日本は8.15で世界21位

民主主義指数とは雑誌『エコノミスト』が算出する民主主義の度数を示すもの。毎年更新。

完全な民主主義 8.0 - 10(20カ国)
欠陥のある民主主義 6.0 - 7.9(55カ国)
混合政治体制 4.0 - 5.9(39カ国)
独裁政治体制  0 - 3.9(53カ国)

ジニ係数

順位は低いほうが所得格差が低い。

Score:35.1(World Bank)/世界97位
※日本は32.9で世界117位

国際連合児童基金(Unicef)によれば

ジニ係数:20–30 → 比較的平等
ジニ係数:30–40 → 比較的妥当な所得格差
ジニ係数:40–50 → 高い所得格差
ジニ係数:50– → 深刻な所得格差

幸福度ランキング

スコア:5.074/世界94位(2021年)
※日本は、 5.94/世界55位(2021年)
※世界平均:6.7

自殺率

10万人につき自殺する数:3.5人(2021年)
※日本は、15.3人
※世界平均は、3.23人

まとめ

イスラム教とキリスト教が争うが、経済的な発展力と人口増加率が高い国。


参照

※1:Wikipedia ナイジェリア


※2:外務省


※3:Wikipedia (English)



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