自分史的なクリッピング史料

神田正輝も " 旅サラダ " という番組に復帰した。激やせの風聞なども気になっていたが、きっとお茶の間にはそれなりに人気があったのだろうと勝手に想像し、その復帰を歓迎したい(でも番組はめったにみない)。他の番組の方が視聴経験は長い。旅というテーマはやはり人の心を癒してくれると思う。

2020年11月20日 朝日 ヒットのクスリ 「地球の歩き方」に東京版

「地球の歩き方東京」が大型書店でポップが大々的に展開されているさまが冒頭で語られる。その後話題になった「地球の歩き方日本」を購入した。

1979年創刊の海外旅行の定番ガイドブック。この掲載記事の時点では、各国・地域122タイトルを数えているという。年間800万部も発行しているから凄いのひと言。そのガイドブックに " 東京 " が追加された。シリーズ初の国内版。昔は目黒の実家に32歳まで住んでいたので、その時であれば購入して興味がそそられていたかもしれない。グルメや散歩コース、お土産などの情報は心ひかれるものだから。

記者も上京して31年過ぎたにもかかわらず、銭湯や伝統工芸など、詳細な情報には大いなる気づきを与えてもらったとあるので、きっと読む(眺める)だけでも刺激をもらえそうだ。元々は東京オリンピックに向けての発売を目的としていたようだけど、オリンピックは延期され遅れて発売。にもかかわらず大ヒットした。

デジタル化の進展とともに、こうした情報主体のガイドブックはその目的を終えたとのでは思われがちだけど、必ずしもすべての地域で情報環境が十分ではないことを考えると、アナログの出番は決して減らない。

コロナ禍の影響もあって国内旅行への関心が高まったことで、近場の再発見という志向も喚起されたと推測されている。ライバルの廃刊などもあって、道先案内人としての期待は膨らんだ。

その他にも、新たなインスタ映えするような場所情報を掲載する雑誌(旅行マガジン ワンダーJAPON)が発売された。タモリ倶楽部的(ブラタモリ的)な発想でニッチな情報(地球の歩き方には掲載されないような情報)を提供している雑誌も人気だという。東京という場所・地域は懐が非常に深いし、数多の隠れた情報が眠っているに違いない。事実、コロナ禍においては、大手飲料メーカーの調査だと郊外の繁華街にその販売量がシフトしているという証左が記されている。電鉄各社(小田急や京王電鉄)の株価も好調だとか。

当時のまとめとしては、ウィズコロナ時代の消費のテーマは深堀りとあるけど、コロナ禍疲れ、コロナ明けの今はどんな消費がテーマになるのだろうか。でもコロナ禍において苦戦・苦境に陥り廃業に追い込まれたお店も多いだろうし、消費の提供側もどんな形を模索するべきなのかも考えさせられる事情ではないのだろうか。無尽蔵にある情報提供を適切にフィルタリングして、情報受領者の心に刺さる、行動変容までをも引き起こす情報整理って何だろうなぁ、今となっては考えさせられる記事でもあった。

一方で毎日、能登の復興を願うばかり。是非地域の情報も復活することを願うばかり。とにかく能登の今後を見守って行きたい。特に自分のルーツは石川・金沢市にあり、そのルーツを20年以上前に探しに行ったことがある。その際に訪れた地域が大きな被害に遭われていることに胸が痛む。勿論、能登だけでなく、熊本も、東北も、そして神戸も。言葉だけでは薄っぺらいことも承知しながら・・・。


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