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自分史的なクリッピング史料

健康に留意することは今や当然という年齢になっている。毎月通院を重ねているが、先生(医師)に褒められたり、注意を促されたりという時間の波間を生き抜いてきているというのが本当のところ。ここもと、朝夕の愛犬との散歩を数か月継続しているおかげで、大幅に減量(約8~9㎏)をなし、定期的に測っている数値の改善がなされて結構褒め続けられている。

まさに褒めて育てられている!という感じだろうか。でも流石に減量のペースはダウンしている。踊り場に差し掛かったのだろうか。今現在、運動部に在籍していた大学時代とほぼ同体重になってはいるものの、ぜい肉が筋肉に転化されている訳ではないし、学生時代のようなハードな運動もしている訳ではないので、筋肉と単語が欠落している気がしてならない。流石に腹筋、背筋をやりたいとは思っていないので、せめて距離と時間を心に決めて散歩に馳せ参じる次第だ。40代の時にも減量にチャレンジしたことがあって、当時10㎏超のダイエットに成功した。その時も踊り場を経験したけど、もうこれ以上は無理だろうなと思ったところから、体重は反転攻勢に。

ダイエットというのは、ある意味では健康には最適だと思っている。総じて数値の改善は図れるし、自分でも認識しやすい達成感があるから。個人的にはあと5㎏目指したい。最低でも3㎏!そうすれば引き締まる筈。勝手にその成果を満足する為に、ユニクロジーンズを試着して、段々とインチ数が減って来ていることに満足する日々。なんてことをしているんだと思いつつ、やはりカッコいい姿でいたい。今更誰に見せる訳でもないのに・・・。

2023年9月1日 日経 脳と機械つなぎ 歩行可能に
スイス連邦工科大がBMI技術 脊髄損傷、リハビリ革新

歩くことは原始的な動作ではあるけれど、とても自身にとって大事な要素なのだろう。多くの人はできるだけ長い間、自分の足で歩いてみたいと思う筈で、医療技術の進歩と共に、運動支援スーツが開発されたり、色々な取り組みが行われている。この記事が目に入ったのは、BMIという言葉自体は理解していたものの、そうかここまで来たのか、という個人的な所感が強かったから目を向けたんだと思う。これは、スイス連邦工科大が、脊髄損傷患者に脳の信号を読み取る装置を埋め込み、自発的に歩く機能の回復に成功したというテクノロジー。

脊髄は手足などを動かす脳からの信号を中継する重要な役割を担っているけど、その損傷によって、運動機能が損なわれてしまった人たちに支援可能となるもの。BMIは脳の信号をセンサーで把握し、コンピューターで分析して意図を読み取る技術。そして今回の臨床ではそのセンサーを埋め込んだとある。脳を覆う硬膜の外から脳の電気信号を検出し、検出した信号の意味をAIに把握させて、膝や足首などを動かそうと考えた時の信号を学習させたとある。昔で言えば人造人間的なものなのだろうか。同大の先生も当初はSF的であったものがリアルになったコメントされている。

当初は脳信号を読み取らずに、脊髄に電気刺激を施して体を動かすという研究から出発したようで、どことなくぎこちない動きを具現化できたにすぎなかった様子。被験患者も、当初は動かされていたという認識が自分の意思で動くようになったとコメントしている。そして装置を使わなくても短い距離なら松葉杖を使わずとも歩けるようになったという。すごいことだ!

これは部分的に残る脊髄を介して、脳からの信号と下半身の動きの連携が強化された可能性があるそうだ。今後は体の機能の回復がどこまで見込めるのかを更に見極めていくという。今回は完全に脊髄を損傷した患者ではない。今後はまひの程度や部位が異なる被験患者でも実証していくとあるから、性急な結果を求めることはいただけないかもしれないけど、非常に大きな期待は膨らむ記事ではないだろうか。更なる技術開発、装置の小型化など進むべき研究の道はたくさんある。

米国の医療機関でも、脊髄損傷による脳の装置埋め込みにより、皮膚感覚が戻ったり、腕も動かせるようになったという成果も報告されているという。これもAIが電気信号を解読して、腕に貼った電極に信号を送って、腕を動かす筋肉に刺激を与えることによるものらしい。更に、触覚を取り戻すために皮膚に与えられた刺激を指先と手のひらに装着したセンサーで読み取り、コンピューターを介して脳の装置に電気信号を送り返す仕組みも導入したとある。その結果、被験患者は、コンピューターに接続していない時でも腕を動かすことができ、目を閉じていてもどこを触られているかが分かるようになったと。

このようなBMIの技術での懸念材料は、装置の埋め込みの安全性の担保やそのコスト(経済的負担)。他のBMIではヘッドギアタイプのものも研究されているとあるから、そうした懸念材料を和らげる効果はあるだろう。ただしやはり骨や皮膚を隔てるためにその効果に限界もあるらしい。今の段階でどっちが良いとか悪いとかの判断は難しい。

この他に、脊髄損傷の治療として、体の組織を再生する再生医療がある。これとBMI技術を融合すれば、脊髄の完全損傷でも活路が開ける可能性もあり期待できる。脳や脊髄の神経細胞は再生能力がないけど、再生医療なら、神経組織を再生できるかもしれない。そして組織の再生だけではなく、リハビリとの組み合わせがその効果を高めると記されている。どうやら、現在の医療界では、個々のアプローチだけで完遂するのではなく、それぞれの特色を生かして、それを組み合わせた最適解の治療法を検討していくことがいいのだと。

この記事では、新たな試みの進展、そしてその後の期待値の高い展開が紹介されているけど、これは患者一人ひとりの希望につながることは間違いないと思う。勿論、汎用的な仕組みが出来上がってこそ、多くの人たちの救済が叶うなのだろうけど。こうした技術に期待しつつ、自己の健康管理という意味では、適切なダイエットというのは日課にしておくといいのかも知れないと思った。

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