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自分史的なクリッピング史料

朝早く起きてしまうので、ショートスリーパーであることは間違いない。なかなか改善したいと思っても、体内時計は正確に時を刻んでしまう。TVをつけ、" おはよう時代劇 " で暴れん坊将軍(今は" 暴れん坊将軍8 " )をほぼ毎日観ている(でも全て起きて観ている訳でもない。当然土日にはやっていない)。何でも暴れん坊将軍も来年から新シリーズが復活するとかで、これはこれで楽しみではある。そして昨日は、令和ロマンが " M-1" で連覇を果たしその数時間前には、有馬記念でレガレイラが見事に牝馬で64年振りの優勝を成し遂げた。スローペースのレースに、ドゥデュースが出走していたらなぁと思わず叶わぬ夢を見ながら観戦した。戸崎ジョッキーも10年ぶりの有馬2勝目。シャフリヤールとの鼻差勝ちは見事だった。年末に向けての新聞記事は一挙に今年の総括に集約されていく。もちろんTV番組でも同じ。でも今年はいきなり能登の震災からスタートしただけに、余りに心に残る年ではないのだろうか。

さて、今年を最後に年賀状をやめようと思っている。毎年、賀状を頂く面々も少なくなってきて、本当のところ、普段とは付き合いがない方ばかりも昔の縁だけで賀状を送って頂いているけど、そうした縁は大事にしたいと思いながらも、相手の負担になってはと考えるようになっている。

2023年11月21日 日経 The Economist  AIで給与減らす人・増やす人

AIが世界を席巻していることは言うまでもないけれど、2025年になれば、更に進化していくのだろう。何と言ってもテクノロジーの進化についての記事はてんこ盛りだ。この記事は今から1年前の記事だから、来年の今頃にはもっと進んだ記事が見られる可能性が大きい。時代を生き抜くために、こうした記事も食わず嫌いにならなぬようにと今も目を通している。だからと言って自分のリテラシーが上がっている訳ではないと思うけど・・・。

冒頭で、経済学者のカール・ベネディクト・フレイ教授とマイケル・オズボーン教授が発表した論文が、10年前に話題になった、で始まる。何と米国の雇用の47%は自動化のリスクに晒されるというものだと。この話題を耳にしたことは誰でもあるだろうか。結局そのあおりを受けるのは、所得や教育水準が最も低い層であるとの調査結果が相次いでいると。そして人工知能AIの飛躍的な進展と共に、それが現実的になっている。確かにそう感じる。でもまだ総論賛成、具体的な事象を捕捉はできてはいない。

イーロン・マスクは、人間の仕事が不要になる時が来るだろうとコメントしたとか。一方で経済学者の間では雇用の未来に対する悲観論は弱まりつつあり、最近の研究ではその影響は当初の示唆よりは少なかろうというものだからだ。これは、AI関連の特許を見ると、高スキル労働を対象としたものの方が多く、いわゆる物理的作業よりおコーディングや創造的な仕事の方が得意だから、低スキル労働は影響を免れるというもの。どうやら、AIが低スキルの人の能力を飛躍的に伸長させる可能性の方が大きいというもので、誰でもそれなりのレベルに達することができるのではないかという。

例えば翻訳業。この領域では言語モデルの登場で既に大きな影響を受けていて、今や人間は、AIによる機械翻訳に手を加えて仕上げる編集者と化している。そうだろうなぁ。参入障壁は下がっている。それでも翻訳と言っても、マニュアルのようなものを機械的に翻訳するものと、文芸的なものを翻訳するのでは全く違うと指摘されている。総じて、機械的な翻訳は価格低下傾向にあるものの、取引量が増えてカバーしているような状態。即ち競争は激しい領域。一方で文芸的なものの翻訳はどうしても人の力が必要になる。センスが要求される。

次にカスタマーサービス。営業成績下位の者ほどAIのサポートによる成績向上が実現されている。一方セールスでは、成績上位者の方がAI活用によって更にその差を広げようとしている。こうした様相から賃金格差はどうなるのかが気になるところだけど、この記事内では、あくまで雇用形態によって、高所得者と低所得者の差がひらくのか縮まるのかはケースバイケースだとも言っている。カスタマー・サービスはAIにとって難しい領域だとも語られ、なにせ相手は生身の人間だから、感情が入る。機械の無機質なサービスより、多くは人間によるカスタマー・サービスを望んでいるという調査結果もあるという。極めて当たり前だ。個人的にもチャット・ボットでの対応には頭に来たことを経験している。ジャパネットタカタのコールセンターの対応が評判になるわけでもある。でも感情的な顧客を相手にするビジネスはカスハラではないけど神経をすり減らす仕事でもあるし、事実離職率も多いらしい。でもやはり低スキルの人にとってはAIアシストはその生産性を高めるという結果も出ているらしい。ところがである。セールスにおいては圧倒的にその人の魅力が業務に大きな影響を与えている。そりゃそうだ、いい人に担当してもらったという顧客の記憶は半永久的に残るものだろうから。こうした一流のセールスパーソンの言動は機械的に復習され、AIによるサポートも可能とする企業も出て来ているから、機械的でも人間的というAIが展開されていくのだろうか。所詮は競争社会だから、こうしたツール類を駆使して自らの生産性を向上させたものは生き残り、成し遂げられない者は退場を言い渡されてしまうちょっと怖い世界だ。なにせ生産性の向上との見合いで需要も伸びる訳ではないだろうから、やはり行き着くところは見えているのかもしれない。この記事ではこうした議論のまとめとして、AIはいずれにせよ労働市場を大きく変えるだろうと記している。

ではAIは新たな仕事を創出することはできないのだろうか?というのが最後のパラグラフで述べられている。その中で、ほどほどの自動化では創造する力の情勢などできず、AIをいかに使いこなすかを真剣に取り組んでこそ新たな領域にステップ・インできるというまとめ。何とも抽象的ではあり、そりゃそうだとしか言いようはないけど、いずれにせよ、この流れに抗じているだけではダメだということは理解できる。いずれ、年賀状に代表されるようなメッセージも、個人にあった雰囲気をAIが嗅ぎ取り、勝手にメッセージを送付してくれるような時代も到来するのだろうか・・・なんて考えながら。

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