自分史的なクリッピング史料

今日も比較的陽気な日になった。そういう日には、この頃決まって炭酸飲料がやたら飲みたくなる。子供の頃はコーラを飲むと歯が溶けるとか何とか言われて飲ませてもらえなかった。勿論、中学に入ってポテチの相棒はコーラなどの炭酸飲料になったので、解禁とばかりに大量に飲んでいた。その後水やお茶のペットボトルが販売になって、やたら健康志向のもと、炭酸飲料からはご無沙汰となってしまったが、ここもとは炭酸水の発達と共に、再び目が向くようにもなり、更には結局、コーラや三ツ矢サイダー等を手にすることも多くなった。暑い日は特に、何となくだけどそうなってしまった。なければなくても大丈夫ではあるけれど。

2022年9月17日 日経 くらし探検隊 消費者ひき付ける数字の魔力
レモン~個、1日分の~が取れる

魅惑的な数字のマジック。目に飛び込んでくれば、いやでも気持ちが向いてしまう。「1日分の野菜」「糖質ゼロ」・・・。

レモン〇個分のビタミンCというフレーズはよく知られたもの。でもこれを採用しているメーカーであるサントリー食品インターナショナルでは、1994年のC.C.レモン発売から、レモン〇個分のビタミンCという表記をしているらしいけど、「レモン表示」をした理由は不明とコメントしている。1987年に農水省のガイドラインを1987年に制定し、レモン1個分をビタミンC 20 ㎎としたところからではないかと推測されている。

何やら、メーカーサイドでも表示にあたり採用理由が分からないというのはどうなんだろう?と思いつつ。現在は500mlにレモン40個分、800mgのビタミンCが入っている。昔はビタミンCを飲めば風邪が治ると言われ、随分と暴飲というか摂取していたけど、これも根拠は薄いという記事を読んだことがあったのでやめた。

さてここもとは健康への留意というのは常識的で、自分もその風にあおられ続けている。「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」の表示は超魅力的。

おからパウダーとこんにゃく粉を原料にした麺状商品である紀文食品の「糖質0g麺」シリーズは累計8000万食以上を出荷している商品。やはり「麺なのに糖質0という価値を押し出すことで消費者に訴求しているとコメントしている。消費者が商品棚をじっくり見ることはなく1秒以内に判断しているというからいかにキャッチ∸かを競うことにもなっている。

次に1日分の〇〇という表記もよくみかける。食品ビジネスに詳しい日大の先生のコメントが記され、厚労省の推奨量を基準にした表現は消費者にとってわかりやすいとしている。これもメーカーが消費者に商品価値を伝えられやすいということから。

ただ多様な栄養素をそれぞれの1日の推奨量を把握するのは難しいし、その中でどれを選択したらよいのか?については人それぞれ。今では「完全食」なるものも登場し、それさえ食すれば?なんて自らの選択権を放棄してもよいのかという商品もある。結局癒されるだけでなく「機能性」を求めるようになったというコメントも記されているけど、「まさに」という印象を受ける。スマホアプリで健康管理を熱心にする人もいるし、カロリーや栄養素の「見える化」は益々進展している。より数字のマジックにはまっているということだろうか。数字の「なぜ?」と「安心感」を求める消費者心理は自身の印象に深く残る。ヤクルトY1000のシロタ株1100億個などは想像を絶する数字。これに睡眠の質を向上すると言われれば、きわめてキャッチ∸というしかない。自分も不眠には常日頃悩んでいるからよくわかる。

当然管理栄養士などからのコメントは「全体のバランスに気をつけて」というような助言に落ち着きがちだから、結局自己責任においてそのバランスを求めるしかない。栄養素の含有と糖分がトレードオフにあるような食品などいくらでもある。過剰摂取は意味をなさないこともあるということもよく論じられている。アプリをインストールしたところで、結局昔ながらのカンでもいいんじゃないかなあ。そこまで追求したところで、効果・効能を追及できないケースや体感できないことも多いので。ほどほどで、でまとめるしかないのが今の実力だろうか。



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