自分史的なクリッピング史料
漸く台風一過となったものの、台風の被害が気になる。列島を横断したような形になった今回の台風は、各地にその被害をもたらした。詳細はこれからだろうか。メディアではや、「やすこも走らない方がいいのでは?」といったコメントがだいぶ寄せられていたみたいだけど、見事に完走し、4億円超の寄付金を集めた。凄いのひと言。ある意味ではクラファンみたいなものだけど、1日、2日で4億円って・・・。
個人的には、政局がらみの話題はいやでも耳に入る時期ではあるけれど、その中で、兵庫県知事の話題については関心が強い。これから詳らかになっていくのだろうけど、百条委員会まで開かれ、公開に晒されながら首長が話題になるというのもやりきれないというか、情けないというか。支持者・支援者もいるだろうから、そういった方々にも影響はあるのだろうか。これまで見聞きする限りでは、限りなくアウトに近いのでは?という印象を受ける。
それは多くの方々と同じ視線となっているのかもしれない。無論、事実を明らかにして公明正大なジャッジを期待したい。
2024年9月3日 朝日 自転車で”お散歩”「散走」を楽しもう
少しギスギスした毎日でもあるので、ほんわかした記事を昨日読んだ。個人的にも自転車をこぐということが子供の頃から大好き。若かりし頃や中年以降にもロードバイクを買ったりして、目黒に住んでいた時には、駒沢公園によく出かけた。中年になってからは、pinaneroというブランドバイクを買った。流石に乗らなくなってしまったので、後輩にあげちゃったけど。
この記事のリード文では、散歩をするように自転車でゆったりと走る「散走」が広がりつつある、から始まっている。サイクリング・ツーリズムともいえる企画なども目白押しの様子だ。自治体によっては積極的に自転車の活用を図っていると。まあ何にしても自転車は少なくとも環境にもいいし、乗り手の健康にもいい。
「散走」というコンセプトはかのシマノが提唱したとある。同社は自転車の楽しみ方などを積極的に発信・提案していきたい様子。そして「散走」には2つのパターンがあって、いわゆる企画ものとノープランのものと2つに概ね分かれているらしい。例えば大田区。22年度から自転車活用を推進し「散走」を採り入れ、昨年度はグルメや夜景などをテーマに区内を自転車で回る散走イベントを8回も開催したとある。シビックプライドの醸成にも期待しているようだ。
今年の6月には、全国散走フォーラムが開催されたこと、そしてその中で、福島県いわき市の取り組み「いわき時空散走」プロジェクトを手掛けていることが紹介されている。要は、地図などを含み、地元ならではの情報提供と地域からの参加者の支援もあって、コミュニケーション(交流)が促進される。2023年度からの5年間で、約30カ所のエリアでマップとツアーを作ることを目指していると。いわき市の担当者は、これを「コミュニティー・サイクルツーリズム」と称している様子。これは内外部のひとたちに改めて、地域の文化や歴史を深堀してもらうことになるのだろう。
またシマノでは、「ソーシャル X 散走」というコンセプトで企画コンテストを開催して、大学生や専門学校生からアイディアを募っている。自転車という移動手段は確定しているので、人の移動の動機付けや地域のコンテンツとの整合性など、色々と考えることは大いにあるだろう。当然、参加者のメモリー機能を発揮させるための工夫(ここでは写真で風景を撮影して郷土愛をはぐくむという企画が昨年は大賞に選ばれたとある)などを組み合わせて、人々の欲求をくすぐるような仕掛けを施していくという企画自体を考えることは楽しい。ついつい大人は直ぐにマネタイズに走りがちではあるけれど、こうした街の風景や逸話を史料として編纂することもとても大事なこと。伝承されるべきものが途絶えないように。今年は、12月に最終審査会が開かれると。どんなアイディアが出てくるのか、そのアイディアに触れるだけでも楽しみではある。
また何と一般社団法人「散走ネットワーク」という団体もあるらしく(2022年設立)、各地にこのムーブメントを広めていきたいという。色々な波及効果、例えばSDGs的な観点や、地域によってはオーバーツーリズム解消の手当にもなるだろうし、動くという行為をベースに付随的というか波及的というか、効果・効能を探っていけば、結果的にマネタイズに行き着くかも知れない。要はそこにニーズが出てくれば、自ずと市場が醸成されて、ビジネス的な解決も図れるのだろうとは思う。まぁ何よりも、この記事を目にした時、そうしたビジネス的視点というよりも、またギスギス感満杯の世の中を憂うよりも、ゆったりとした原始的なコンセプト・メイキングっていいなぁと思った。