自分史的なクリッピング史料

昨夜遅くはオリンピック出場をかけたサッカーの試合を視聴していた。敵地カタールでの死闘だ。完全アウエー。カタールに退場者が出て、優位に進められるのかと思えば、逆にリードを許して漸く同点。そこから延長戦に入って2点を追加してベスト4入り。でも3位以内がオリンピック出場の条件dから、まだまだ死闘は続く。直前まで予選があって少々可哀相な気もする。とにかく世界に出るということには相当な試練が待っている。こうした試合などで選手のコンデイションにとって天候や気温が大きく影響する。暑さ対策、寒さ対策等々。温暖化の地球においては関心も高まっている。

2007年7月5日 日経産業 未来の新常識 ネットNEXT

冒頭ではパイオニアの運営するカーナビゲーションサービスでの渋滞情報の紹介から始まる。現場に居合わせたドライバーからリアルタイムで情報を収集する。同社ではカーナビにUGC(ユーザー作成コンテンツ)の発想を取り入れたシステム・スマートループを立ち上げたと。今ではもっと進んでいるだろうから、各社各様にスマートなサービスが提供されている。

リアルタイムの情報更新。誰もが望む情報かもしれない。駐車場の混み具合なども今ではリアルタイムで分かる。大型のアウトレットなどに行くと昔はどのくらい列に並ばなければならないのか、特にゴールデン・ウィーク時などはイライラの原因ともなるので、進化したスマート・サービスはありがたい。この当時は更新まで2分とある。今じゃもっと速度は速まっていることだろうか。UGCはWeb. 2.0 の新潮流と記載があるので歴史を感じる。あああの頃はそうだったんだと。

ウィキペディアなどでも更新頻度は高いし、今じゃSNSで全世界の情報が瞬時に更新される。Webカメラの浸透もあるし・・・。当時はこのUGCを取り込むことで差別化を図るサービスが成り立ったことに、ツールと発想を組み合わせた便利情報が脚光を浴びた。

天気といえばウェザーニューズ。彼らはウェザーリポーターなる組織を作り、一般の人々から瞬時に天気情報を集めて同社のウェブサイトに反映させているとの記載。これも今では誰もが知っているだろう。ウェザーリポーターは計量カップを用意してベランダにでも置いて、その情報を携帯で送信するという役割。何ともアナログではある。リポーターの負荷がないわけではなく、誰かの役に立ちたいという微かな思いがあるから継続できているという仕組み。当時、ウェザーリポーターは1万人を超える登録があったとか。今ではどのくらいなのだろうか。同社のWebsiteを見ると相当な数に及んでいる様子。それだけ情報の正確性が担保されることになる。

これらは季節毎の環境情報、桜前線なども一般の人々のパワーが結集されて正確な情報となって有意なものとなって行く。結びでは集合知と表記され、無視できない存在に変異していると。

冒頭のサッカー選手もGPSを利用した所謂スタッツと言われる走行距離などの情報がリアルタイムで取得されている。ラグビーでもそうだし、他の競技でも活用されているのだろう。14、5年前の記事から技術の進化を感じると同時に何となく、モノの道理をも感じることができる。情報っていうのは迅速性や正確性、更には公平性が担保された時、今度は受け取った人がそれをどのように利用できるか?そうしたツールでさえバリエーションは豊富だ。

でも時々、どこまで進んでしまうのだろうか?追い追い究極のビッグブラザーは本当に現れてしまうのではないか?情報に囲まれる毎日だから、その選択能力を磨く必要もある。これらもAIに任せればいいのじゃないか?等々期待が大きくなる一方で捨て去る覚悟も醸成されて行かなければと思いつつ、毎朝アレクサに「今日の天気は?」と声がけしている自分もいる。



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