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①田舎過ぎてライブに行けなかった子が、大人になってから憧れの人のライブに行った話。

彼女のことは歌手デビュー当時から、
嫌いでも好きでもなく、
テレビの歌番組に出ていたら、
チャンネルを変えないくらい。
ということは、
やっぱり好きなほう。

だけど、
単独ライブに行ったことがないまま、
ただ時間が過ぎていた。

ある年、
別のアーティスト目当てで行った
a-nation。

ヘッドライナーで出てきた彼女は、
神々しい女王様で、
出てきただけで
会場をあゆワールドに一変させた。

約6時間のa-nation、
疲れているはずの私は気づいたら、
2曲目で
「あゆー!あゆー!!あゆー!!!」
と叫び、

3曲目、
彼女がトロッコに乗れば、
我を忘れて
豆だらけの慣れないハイヒールで
アリーナを外周するあゆを
追いかけていた。

(ただの迷惑な客)

私の本命のアーティストよりも、
叫び、
盛り上がり、
泣きそうだった。

浜崎あゆみは、
出てきただけで、
わずか3曲だけで、
彼女に特に興味ない人も、
(もしかしたら、アンチさえも)
人をそんな力にさせる人。

彼女をバックに
盛大に打ち上がった花火。
その瞬間、
その夏の夜は、
その夏、私の最高の日になった。

(注)画像は撮影や拡散許可が下りています。
興奮しすぎて、かなりピンぼけ。

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椎良麻喜|物書き(グルテンフリー/小説/エッセイ/写真)
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