③留学やワーホリそれ自体に失敗した人たちの話。
実際聞いた話に一部脚色しています。
留学中やワーホリ中に起こった笑える失敗談ではなく、情報収集不足や準備不足により、笑えない失敗をした人たちの話です。
私は、ワーホリそのものに大失敗しました。帰国直後はショックのあまり、そのことを誰にも話したくありませんでしたが、数年経ち、何気なくそのことを話すと、何人かが、
「実は、私も留学していたことがあるけれど、失敗して……」
「ワーホリで散々な目に遭って、大好きな国が大嫌いな国になった。」
「留学やワーホリに行ったが、それが次の仕事につながらなかった。」
と他の人に言えなかったことを言い出しました。では、なぜ今まで他の人に言えなかったのでしょうか。
(1)親に大金を出してもらったため、失敗しましたと言えなかった。親の期待が大きければ尚更です。
(2)アルバイトをして大金を貯めて、語学スクールに行って、煩雑な手続きまでしたのに、自分で失敗したと認めたくなかった。
(3)帰国後、周りの人たちから羨望のまなざしで見られたり、当然外国語が喋られると思われるので、留学やワーホリに行ったことを隠すようになった。
私や他の人の失敗談から何かをつかみ取ってくれれば幸いです。
【ケース3】将来ファッション業界で働くために、語学留学をメインにイタリアに2年間ホームステイした20代前半の女性
彼女は、イタリアの一般家庭にホームステイしながら、語学学校に通いました。
ほとんどイタリア語ができなかった彼女は、いちばん下のクラスになりました。
始め、そのクラスの中で成績は最下位だったそうです。
約1年後、最下位から脱出し、一つ上のクラスにも進めましたが、約2年経ち、イタリアのファッション業界で通じるレベルの語学力は得られないと判断した彼女は日本に帰国しました。
ホームステイ先で、ホストファザーとホストマザーの他に、年頃のホストブラザー二人がいたこともストレスになっていたそうです。
(1)「行ったらしゃべれるようになる」は極一部の天才か楽天家だけ
よく「行ったらしゃべれるようになる」という言葉を真に受けて、まったく日本で語学を勉強して行かない人がいますが、絶対、語学の勉強はたくさんやって行ったほうがいいです。やりすぎなくらいやっていっても、訛りやブロークン言葉で分からないことはたくさん出てきます。
行って何も言葉が分からないと、ほんとうに精神的に辛くなります。完璧な発音や文法でしゃべれないと、現地の人や他の国の留学生に面と向かってバカにされることがあります。最悪、人間性まで否定されることがあります。
『完璧な発音や文法でしゃべれない
=人間として精神面も学力も、すべての能力が劣っている』
と見なされることがある
(2)日本人は最初しゃべるのが苦手な人が多いですが、文法教育の下地があり、しかも語彙数も多いので、すぐに諦めないでください。
英語圏に留学やワーホリした何人かの人に話を聞くと、最初は下のクラスで最下位だったのが、早い人で3ヶ月、遅い人でも1年で、他の国の留学生を抜かすそうです。
それは、義務教育と高校での文法教育が、英会話に結びつくまでそれくらい時間がかかるかららしいのです。
また、最初はどんなに聞き取れたり、話せたりしても、母国語の語彙数が少なければ、覚えられる外国語にもいずれ限界がきてしまいます。この点、日本人は住めば住むほど、語学力がアップするらしいです。
イタリア語に一から挑戦した彼女、
あと3年いたら飛躍的に伸びたかもしれません。
(3)ホームステイ先の家族構成は確認しておいたほうがいい
ホームステイを利用するメリットは、
[1]会話や文化を学べる
[2]自分でアパートを借りると手続きが大変
[3]ホテルより安い
などが挙げられますが、実際行ってみたら、女性が一人もいなかった。年頃の男の子たちが複数いたなんてことがあります。
理性的で高い倫理観を持った方もいるのでしょうが、言葉が通じる日本人同士だって、良い人か悪い人かなんて分からないのに、言葉が通じなければ尚更どんな人なのか分からなくて、不安になると思います。
余計なストレスを減らすためにも、
ホームステイ先の家族構成は確認しておきましょう。
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