ハッピーセット
お出かけついでに久しぶりにマックへ立ち寄る。
ハッピーセットが目的と言っても過言ではない。
なんせ、今回はおまけとしてポケモングッズが付いてくるからだ。
テーブルにセットを置くやいなや、ポテトらそっちのけでオマケのおもちゃの開封作業に勤しむ子どもたち。
出たポケモングッズに一喜一憂する姿にニヤけながらハンバーガーを食べる。
それは、父親の役得とも言える。
今は子供たちを虜にしているグッズたちも、ものの数時間後には、リビングの隅っこに転がされていることだろう。
そして、1週間に一度ぐらいの頻度で、彼らの目に留まり、少しだけ日の目を浴びて、また、リビングの片隅へ。
そんな儚い人生を遂げるモノたちが、今は家中にあふれかえっている。
そうなることをわかっていても、その笑顔見たさに子どもたちの欲望を満たしては、妻に白い目で見られながら、またマックへ来ようと密かに誓って、帰途に就く。