決勝の大舞台について語る
こんにちは、シーボです。
突然ですが、皆さんは音ゲーに全国大会があるのをご存知でしょうか?
各企業が力を入れて全国のトップランカー達を競わせる見て楽しい・参加して楽しいイベントがございます。果ては世界大会の規模にまで拡大している所もあったりします。
代表的な例を挙げると
KONAMIの「KONAMI Arcade Championship」通称:KACと
SEGAの「KING of Performai」通称:KoP
が音ゲー業界で特に有名所ですかね。
そんな中で、筆者の私も何度か音ゲーの全国大会に参加し…
一度だけ全国大会の決勝の大舞台に立った事があります。
何の音ゲーの全国大会かというと、
一般社団法人日本アミューズメント産業協会(長いので次から通称のJAIAと呼びます)
が主催を行った天下一音ゲ祭という全国大会で大阪ブロックの代表として出場致しました。
結構前の大会になるのでそんな大会知らないぞ!と言う人ももしかしたらいると思うので、天下一音ゲ祭についてもサラッと説明をば…
Q:天下一音ゲ祭ってどんな大会なん?
A:各企業合同で行う音ゲーの全国大会です。SEGA・KONAMI・namco・TAITOといった大手企業が参戦する程の当時ではかなりの規模を誇る大会でした。一番の特徴は楽曲移植。他社の大人気曲を自分の好きな音ゲーでプレイする事が可能になり、音ゲー界隈を大きく賑わせてくれました。
こんなもんで分かってもらえたかな?
筆者が全国の舞台に立ったのは第五回の時の事…CHUNITHMで参戦した時のお話です。
正直あんまりいい思い出はないけど楽しかった事やタメになった事があったりしていい刺激になりました。
という事で今回のブログは、その決勝の大舞台に立った時の思い出話とかを語っていきたいと思います。
1.参加~決勝進出まで
時は2018年頃…先程挙げた5回目の天下一音ゲ祭が開催される事が決定されました。
筆者はこの時はSEGA音ゲーを中心に活動しており、特にCHUNITHMに注力しておりました。
SEGAの音ゲーは第1~3回はmaimaiしか大会対象機種にならなかったのですが、第4回からCHUNITHMも大会に参戦!となりました。
本当は第4回から参加したかったのですが、その当時はクソ職場で社畜を極めていてた時代だった為参戦出来ず…今回の大会でようやく大会に挑む形になりました。
音ゲーマーとしてはやはり上を目指してみたいところ。その心意気が強かったタイミングで大会が開催されて筆者はやる気に満ち溢れていました。
せっかくやるんだから最大限の努力を重ねに重ねて本気で挑んでみよう!と思い、予選楽曲を何度も何度も練習しました。数万円レベルでプレイしてて、自分の音ゲーマー活動で一番と言っても過言ではない位の気合いを入れていました。
天下一音ゲ祭の全体的な流れとして
対象店舗でエントリーして店舗大会予選でスコアを競う店舗予選
↓
店舗で勝った猛者達が集まってブロック代表を決めるブロック予選
↓
ブロックで1位になった人が全国の舞台で決勝
といった流れで大会は進んでいきます。
まずは初めの店舗予選。
対象店舗にエントリーをしに行きいざ対戦!
正直ここはあんまり語るところがない(対象店舗が多くてプレイヤーが分散されており比較的1位になりやすかった)ので割愛
ブロック予選が1番の山場でした。1ヶ月前くらいに課題曲が発表されるのですが、幸運にも自分が対策出来そうな楽曲が並んでおり、ここで本気を出そうと決意しました。
そこから毎日仕事が終わってはCHUNITHM…休みの日にもCHUNITHM…仕事中にもCHUNITHMのイメトレ…通勤中もCHUNITHMの課題曲をとにかく聴きまくり、本気で取り組みました。我ながらホントに頑張ったと思う。
そういった対策をしていく内に1ヶ月が経過し、遂にブロック予選が始まりました。
ブロック予選では選手全員で課題曲をプレイし全体プレイヤーの中から上位4名を選出、その後トーナメント戦でまた違う課題曲で勝負をして勝った方が勝ち上がっていき最後まで勝ち進んだ選手がブロック代表!といった形で進んでいきます。
私は全ての課題曲を抜かりなく対策をしており、それが功を奏し上位4名に残る事が出来ました。
そこからはもう心臓バクバクもの。当然いつもの脱力感を発揮する事が出来ない…というのを予め予測していた自分は、とにかくALL JUSTICE(良いフルコンボ)を絶対する事を目標として自分に自信をつける作戦を取っておりました。
当然理論値を取るのが一番最適なのだが、全国の切符が懸かっている試合でそんな理想の高い事を考えると余計にプレッシャーがかかると考えました。
なので理論値を出す事より少し精度が落ちてでもいいから、とにかくALL JUSTICEを安定させる方を優先して挑みました。
結果としては成功。自分も緊張しているが勿論相手も緊張している。なら自分が安定して出せるスコアを出したらいいやという妥協を持ってリラックスして取り組んだのが勝因になったのではないかなと思います。
2.全国の舞台へ…しかし…
ここからが今回一番話したかった内容になります。
そんなこんだでブロック予選を勝ち抜き、全国への駒を進めることが出来た私はもうそれはそれはメチャクチャ喜びました。オカンにも電話しちゃいました。
そうしてやってきたのが幕張メッセ。マジで本当にメチャクチャ有り得ん位バカクソデッカイ建物を目の当たりにした私は心の中でおしっこ5000兆L漏らしました。
本当に自分がファイナリストなんやな…というのをバカクソデッカイ建物を見た時に改めて痛感しました。
そうして大会の控え室まで専用のルートで移動をして、他の対戦相手と手土産交換をしたりCHUNTHMEを眺めたり、色々交流を深めていきました。
そうして時間が進んでいき気が付いたら本番開始前。選手席まで移動をしてリハーサルも兼ねて舞台の筐体で最後の練習をする機会が設けられました。
選手達はそれぞれ順番に練習をしていき、次第に順番は私の元にやってきました。
その時は確かにいつもと違う環境であり既に緊張はしていましたが、ブロック予選と比べるとまだ大した事は無く平然と練習に勤しむ事が出来ました。そう、この時までは…
諸々の準備が完了しいよいよ天下一音ゲ祭が開始され舞台はお祭りムード。
課題曲が発表され、選手達はリハーサルと同じように順番にプレイをしていく。
そうこうしているうちに自分の番が回ってきました。
ヨッシャやったるぞ〜!の気持ちで気持ち良く舞台に上がった私、そのまま筐体の前で準備を進める。
そして司会者の3カウントが始まって試合が開始。
その時でした。
突然、自分の身体全体がドッと重くなり手がセメントでガッチガチに固められた感覚が私に襲いかかってきました。
…え?
なに…?この感覚は…?
私は一瞬にして頭が真っ白になりました。
まるで一瞬気を失ったみたいな…
イヤ、マジで。
こんなラノベみたいな文章書いてるけど誇張抜きでホントにそんな感覚になりました。
原因としては、極度の緊張が押し寄せてきたことによる弊害だと考えております。
そして気がついた頃にはミスを連発し、到底勝ち進めるとは思えないスコアを出してしまいました。
ホントに何が起きたか分かりませんでした。いつの間にか極度の緊張がやってきて気がついたらこの有様…
この時に改めてコレが全国の舞台か…というハードルの高さを再認識し、その日は酷く落ち込みました。その後例のアレが起こったんだけど関係ないのでパス
3.それから数年…
その日から大体4年位経ったこのブログを執筆している日に、先程例で挙げたKACの決勝が開始されていました。
youtubeにDDRとかSDVXとかの配信アーカイブが残っていたのでせっかくだし見てみようかな〜と思い視聴しました。
このブログを書いた日はノスタルジア・ダンスラ・ポップン・弐寺の大会の日だったので生配信も見てみる事にしました。
その配信を見ていて思ったのは
こんなデッカイ大会の決勝に出れているのが既にスゴいのに更にその場面で超スゲースコアを出して優勝するメンタルの強靭さはホントに凄い。
まあ至極当たり前の感想なのですが、私は実際に大会の大舞台に立ったことがある身。しかもその重圧感に耐えれず玉砕した音ゲーマー…
その舞台のプレッシャーを実際に体験した事があるからこそ出た気持ちでした。
なんか、なにがどう凄いかってのをもっとしっかり伝えたいんやけど自分には無理かもしれない。でもあの何万人とみている大舞台で功績を残せているのは本当に偉大な事だと思います。音ゲーで感動して涙を流しそうになりました。
…といった気持ちをTwitterに書きたかったのですが、どうしても140字で纏めるのには厳しいと感じ今回ブログという形で執筆してみました。
もしこれから音ゲーの大会に臨みたいと考えている方の為に私からささやかなアドバイスを授けたいと思います。
一度緊張すると何も出来なくなるから何でもいいので緊張をほぐせる手段を持っておくといいです
勿論それだけで勝利を掴むのは難しいでしょう。そこはこれから音ゲーを頑張っていく貴方の努力次第でもしかしたらチャンピオンも夢ではない…かも?
そんな感じで今回は締めようと思います。
もしこれから音ゲーの大会に取り組んでみたい!と思ったそこの貴方。このブログが大会に臨む一つのきっかけになってもらえたら幸いです。
ありがとうございました。
(かなり書き殴ったので文章がおかしい所があったらゴメンなさい…)