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【日記】アウトサイダー台本

台本を書こうとしている。

私の身の回りで起こった数々のことを「皆さん、ちょっと聞いてくださいよー!」と発表したいのだ。いや、発表しなくてもいい。考えたり書いたりする作業が楽しくて、私が楽しかったらいいやっていう状況下にいる。

『アウトサイダー・アート』という言葉がある。

Wikipediaによれば、「正規の芸術の美術教育訓練を受けていない者の制作した作品であるが、ここではアートとして扱われているものを指す」とある。

ちょっと言葉は違うかもしれないけど、私はここでは、発表する目的ではないものとしての意味で「アウトサイダーアート」をとらえたい。

発表する目的ではない!?!?!?ってすごいと思いませんか。

私は演劇をやっているから、稽古とかも「上演するための稽古」だし、もともと演劇なんて人に見せてなんぼのものだから、例え「上演するための」じゃなかったとしても、一人で演じたりはしない。かの有名なピーターブルックの言葉にも、「何もない空間、一人が横切って、それを見てる人がいれば演劇と言える」とある。(めちゃくちゃ要約した)

逆に言えば、見てる人がいなければ演劇ということにはならないのだ。ということは、私が劇場を貸し切り、一人でマクベス夫人のセリフを朗々と喋り、熱演したところで、誰も観ている人がいなければそれは演劇とは言わない。演劇の練習や稽古にはなるけど…。

尊敬している人の中に「ヘンリー・ダーガー」という人がいる。

彼は家族もおらず、結婚もせず、掃除をして生計を立てていて、彼の死後、部屋の中から「非現実の王国で」という1万5千ページに及ぶ超大作が発見された。(Wikipediaをめちゃくちゃ要約した)

誰にも見せず、一人で作品を作ってるのすごくないですか。虚栄心の塊で承認欲求が服を着て喋っている私からすれば、「この人天才すぎる…」の一言に尽きる。

化粧だって、服装だって、誰かに見られるから頑張って良い服を着てみたり、まつげが太く見えるマスカラをつけてみたりする。部屋で引きこもっているときは、着古したTシャツに化粧なんてしない。(コンビニやスーパーにもその恰好で行ったりできる私は少し大人になった)。丁寧な生活や丁寧な暮らしを心掛けている人々は誰にも見てないところでも綺麗な服を着て、お化粧して、自分の気分を高めているのかもしれないけど。けど。

まあ、とにかく、私も自分のためだけの台本を書いてみたくなったのだった。一人でいる時間、一人だけの遊びを知っている人たちは強い。私はそういう人たちにめちゃくちゃ憧れを抱く。

………

……

得に落ちはなく、「台本を書いてみたい」という日記でした…。


最近見つけた、街の中の呪術。

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「見てるぞ!」と呪いをかけ、泥棒の行動を抑制するシール

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鳥に呪いをかけ、寄せ付けないようにするキラキラのひもの残骸

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玄関に「笑門」という福を呼び込もうとする飾り

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お酒に酔わないようにするための魔法の薬の空き瓶

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スーパースターたちの井戸端会議

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藁人形を打ち付け、朽ち果てたトンカチ




セミが鳴いております。もう夏ですな。

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