【出演情報 / 開幕のお知らせ 思うこともろもろ】ゆうめい『姿』再演
【出演情報 / 開幕のお知らせ 思うこともろもろ】ゆうめい『姿』再演
ゆうめいのツイッターでも発表されましたが、客席数を50%に削減して、上演を行うことになりました。
5月18日から予定通り開幕します。
中止になる団体も数多くある中、このように上演できることはとても有難いです。
池田さんとは、6年くらい前に三重県文化会館が主催するミエユース演劇ラボでご一緒させていただきました。講師はハイバイの皆さんで、「ワレワレのモロモロ」という自分の身に起きた酷い話を台本にして演出して演劇にしてみよう、13作品の中から面白かった作品5作品くらいを実際にお客さんの前で上演しよう、という形でした。勿論、俳優をやりたい人も音響をやりたい人も全員書いて、演出しました。私の書いたロンドンで迷子になった話は上演することはできませんでしたが、池田さんの作品(たしか、好きな人にフラれたけど、その失恋で泣いてくれた友達と付き合うことになったみたいな話だった気がします)は上演することになりました。他にも、ゆうめいの田中さんや照明家で活躍している中西美樹ちゃんもいました。
そのミエユースでたくさんのことを勉強させていただき、ハイバイの岩井さんに「演劇やるなら、東京に来い!」と背中を押してもらい(当時、私は大阪に住んでおりました)、上京して、ゆうめいの第2回公演『みんな』に出させてもらって、それから5年くらい経って、またこのような形で池田さんとご一緒できるのは本当に本当に嬉しく感じます。そして、憧れの東京芸術劇場に、ゆうめいの作品で立てるのも感慨深いものがあります。私は今回再演の『姿』で新たに参加させていただきます。
コロナ禍で、住む場所もなくなったりとか、ご家族や大切な方を亡くされたりだとか、大変な思いをされている方々がたくさんいて、劇場で演劇をする意味って何なんだろうってことを去年も考え続けていましたし、今もずっと考えているのですが、まだ全然わからないです。でも、真摯に作品に向き合って、誠実に創作して、お客さんにより良いものを届けるってことはできるし、それはコロナがあってもなくても変わらないことだと思うので、私は池田さんをはじめ、共演者の皆さん、スタッフの皆さんを信じて、一生懸命やろうと思います。
大きな声で「見に来てくださーーい!!!!」とは言えない世の中ですが、もしも一人の部屋で孤独でつらかったり、寂しかったりしたら、劇場に遊びに来てみてほしいです。怖かったら、無理にとは言いません。もし、家にも学校にも仕事場にも、どこにも居場所がないと感じる方がいらっしゃいましたら、劇場という居場所もあるよ、と知ってもらえたら幸いです。
一生懸命誠実にがんばります。よろしくお願い致します。