その歩みと煌きに忘れた心を教えて貰った日 Hoshimachi Suisei Live Tour2024「Spectra of Nova」さいたまスーパーアリーナ公演現地参戦レポ
長いです。
セトリのネタバレも含むためお気を付けください。
あと自分の心中のようなみっともないことも多分に書いています。
こんにちは。リョと申します。
今回は2024年11月14日に開催された星街すいせいライブツアー2024「Spectra of Nova」一日目。さいたまスーパーアリーナ公演の現地参戦レポになります。
ライブの楽しさにまた一段と強く目覚めるきっかけにもなった2ndライブから約2年、本当にずっと待ちわびたソロライブの現地参戦が叶って嬉しかったです。よくぞ現地の機会に恵まれたものだと思います。
例によってあの日感じたことや晴れやかな気持ち、あっという間に終わってしまった夜の思い出を残すための拙い文字打ちですが、少しでもうまく言葉にできていれば嬉しいです。
前書き 開演まで
今回のライブツアー、正直当日まで実感がかなり薄かったです。
今のすいちゃんには配信で少しづつその日が近づくことを共有していくかつての動きも出来ないわけで、配信でその声を久しぶりに聴くと思ったらどんどん開催日が近づいてきている、を繰り返すような感覚を抱いていました。
仕事を終えたその足で北陸新幹線に乗った前夜も、本当に明日ライブがあるのかと不安を覚えるほどでした。
そして当日、予定より大幅に巻いた物販呼び出しや特報新聞の売れ行きに急かされながら着いたさいたまスーパーアリーナを目の前にしてようやく実感が湧いてきました。
当然ながら、でかい。
北陸新幹線で大宮駅を通る度見てはいましたが実際に行くのは初だったSSA、本当に想像よりもはるかに巨大でした。こんな箱でライブを敢行できるようになったすいちゃんの集客力は凄い。
早々にライブグッズを購入した後はFFさんと話し込んで、夕方に仕事を終えた友人(チケットを当ててくれた神)と合流。
陽が落ちるのも早くなったためけやき広場のイルミネーションやサイネージに煌々と映し出されるキービジュアルがとても印象的でした。
会場に入った後は準備をしたり長い列を待ってフラスタ撮影に行ったり、何より久々に誰かと一緒での参戦だったので喋りながらその時間を待っていました。
座席はA席、ステージ右手後方のためかなり遠い席でしたが体が斜めを向く関係や段差があるので見えやすい・腕を振りやすいし動きやすいとなかなか悪くない席だったと思います。
サブスピーカーの見当たらない会場に音響回りの不安を覚えたり、ドローンやバンドセットの存在を歩きまわって確認したり、そして私の席の周りでは特にどよめきなども無く一瞬で看破されていたように感じるすいちゃんによる影ナレにテンションを上げていたりで、開演の時間はすぐにやってきました。
セットリスト
1, 駆けろ
2, 灼熱にて純情(wii-wii-woo)
3, AWAKE ←New
4, Je t'aime。
5, Starry Jet
6, GET THE CROWN (By Hosimatic Project)
7, みちづれ
8, TEMPLATE
9, ネバーフィクション
10 ,なんもない【feat.星街すいせい, sakuma.】
11, ビビデバ
12, Andromeda
13, 放送室
14, ムーンライト
15, GHOST
16, ソワレ
EN1 ,天球、彗星は夜を跨いで
EN2, Stellar Stellar
会場や配信を問わず、それまでのライブではムービーによる導入を多用する傾向にあったすいちゃんですが、この日は星街すいせい楽曲のremixから会場を温めていきます。もうこの時点から今までのすいちゃんを総ざらいしながら楽しむというライブのコンセプトが見えてくるようでした。
最近お熱の他箱のライブでもDISCOTHQUEパートがあったりしますが、私もこの手の盛り上げ方が大好きなので否応なしに高まりました。
1, 駆けろ
突き抜けるような存在感のギターが一撃で会場の空気を爆発させます。
何度も経験したはずなのに、この瞬間は本当に堪りません。
何度も聴いたことがあるはずで、その威力も良く知っているはずでした。
でも曲の疾走感とすいちゃんがその歩みに纏う眩しい青をロックサウンドに乗せて叩きつけてくるかのような感覚を久しぶりに浴びたあの瞬間は、後述する理由もあって麻痺していた心を砕くようなその興奮は、もう本当に鮮烈でした。
”かけめぐる”ライブツアーの幕開けに「駆けろ」だなんて本当に粋なことをしてくれます。
体中の熱にぴっぱられて腕を振り声を出すのが楽しくて仕方なかったし、先陣を切って間奏でのコールに大きな声をぶつけたら一瞬で周りの皆さんがそれを塗りつぶすかのような声で追い越していってくれて、それも嬉しかった。Cメロの逸るドラムに乗せて走り抜けていくところも現地の音のうねりと共に聴くと本当に興奮しました。「今から最高の時間が始まっていくんだ」という実感を確かに受ける一曲目でした。
2, 灼熱にて純情(wii-wii-woo)
こちらもおそらく説明不要。
脳髄に叩き込まれるような爆速カッティング、上る炎と暴れるすいちゃんの声にあてられて、言葉が残らないほどの興奮に任せて腕を振っていました。間奏のリズム隊や渦巻く音の中に鮮やかに切り込んでくるキーボードも含め、こればかりは現地の音じゃないと感じられないパワーがあります。
個人的に赤のペンライトが会場を染める中、這うように飛んでくる音と声にのせて手をぐわっと振り下ろす瞬間も最高すぎました。
「ぎらぎら」の曲は2ndの思い出と彼女の歩みの映され方の重みが強くて忘れていたパワーを掘り起こされるかのようでしたが、それがこんな楽しい場面で飛んで来るもんだからもうぶっ飛んでしまいました。
3, AWAKE
新曲をその興奮の中聴いて、詳細を覚えてるか?というのも無理な話だと思うのです。
それでも、例のギガー音やライブ前にその二人と界隈の絡みが増えてきたという話をしていたこともあってその曲を作ったのは誰かだけは一瞬でピンときました。まさかここで星街すいせい×ギガロイドを拝めるなんて思いもしませんでした。
知らされてても知らない曲をライブ会場でぶつけられる時、それが新曲だと全身で気づいて喜びが自分の内で暴れる瞬間は何度食らってもいいものです。
HIPHOP色を軸に洒落たリズムと細かく変わる音使いが印象的な曲でしたが、何より自然と体とペンラを目まぐるしく変わる曲とすいちゃんの歌声に振り合わせられたのがとても楽しかった。なぜできたのか今思い返しても不思議ですが、こればかりは制作陣の腕前とその大好きな音楽が自分の中のスキとして染み付いていた自分に感謝です。
挟まるラップパートも跳ねる音も心地よく頭に響いてきて、ずっと知らない曲をあまりにも違和感なく泳げるあの感触は本当に楽しかったです。
〇MC
今日もかわいい!!
現地でこの挨拶をするために星詠みをやっているまである。
開演前には野郎どもの声ばかりが飛び交っていましたがあんなもんに応えても仕方ないですよ。やっぱりすいちゃんの問い掛けにこう返すあいさつでなきゃという気持ちででっかい声を出しました。
そしてここでぬるりとバンドの紹介も挟まります。
事前のツイートなどで生バンド有だろうとは分かっていましたが、2ndと同じバンメンというのは意外でした。
しかし前回公演でその魅力を良く知っている人たちの演奏で、しかも今度は知らない曲や昔の曲まで聴けるというのは凄く嬉しいサプライズでした。
そして気になっていたセットリストの話にも言及してきます。
ここ、気になっていたので各会場での変更点が多少でもあるというのは凄く嬉しい話でした。持ち歌が豊富かつ、収録アルバム・系統・テーマ性・コラボ曲などなど、長く様々な曲をリリースしてきた彼女ならではのことができるという事実を改めて感じました。
4, Je t'aime。
配信でダンス練習はあまりしてないし、きついし、今回は簡単なマイクパフォーマンスだけかな〜などと嘯いていた推し。
美麗に踊るじゃないの。心臓に悪いよ先言ってくれよ・・・
見られないだろうなとうっすら諦めていた「かがやくほしまち」の面影そのままのダンスがジャジーなイントロと共に始まったときには思わず大笑いしてしまいました。この時は席の遠さを少し恨みました。
3年前、1stライブの現地チケットを外し怨念が宿りそうな勢いでアーカイブを観まくったことで脳裏にまだこびりついていたダンス。それが衣装はあの時のままながらもあらゆる面でパワーアップして、より美しくなって帰ってきたとあって、あの頃からずっとあった心残りも吹っ飛ぶようでした。
5, Starry Jet
この曲もずっと待ってた。あのトンチキ手拍子パートをずっとやりたかったんです。
先に述べた3年前の悔しさもあって1st収録曲が沢山聴けたらいいなと思うところを持ってライブに臨んでいましたが、その中でも特に”きらきら”の代名詞格と呼べるであろうこの曲が来てくれて嬉しかったです。
ぎらぎら以降アーティスティックな展開が主軸になったすいちゃんの音楽ですが、この曲の纏うアイドルらしさやポップさ、かわいらしさがありながらも覗く爽やかさはたまりませんでした。
夜の訪れのようなピアノから始まるキラキラのイントロをぶった切り歌い出した時は面食らいましたが、この曲はやっぱりどこを取っても王道かつすいちゃんらしさもあるキラキラアイドルソングです。空気がガラッと楽しげなそれに変わる様がとても気持ち良かった。
一回目の「Join us!」で声を出した時のは周囲ではほぼ私だけでめちゃくちゃ気まずくなりましたが、すいちゃんの「歌ってー!」という促しもあって2回目以降は一気に盛り上がってくれたのでちょっと安心しました。
周りの人は本当に申し訳なかった。でも次からも、いつまでもこのスタンスでいきます。
あとは黄色のペンライトが綺麗な空間を生み出す中軽快な曲と歌声にのせて舞台を歩くすいちゃんがすごく可愛かった。その要求が来ることを会場の皆が知っていたからか、3年前とは違うまた無茶なクラップの煽りにも難なく応える会場の空気感も相まって懐かしい気持ちをくすぐられながら体を揺らしていました。
やはり私この曲大好きすぎるかもしれません。
しかしなんというか本当に、「きらきら」の曲たちは本当に楽しかった。
色々あった1stを拝めなかったことによる無念を晴らしてくれたこと、明るく疾走感ある曲調をまとめて久しぶりに浴びたこと。要因は様々かもしれませんが、星街すいせいの歩みの中に確かにあった輝きを集めて進みだした頃の音楽にまた出会えたことは私にとっては本当に特別な時間になってくれました。
かなり時間は経ってしまっていますが、それでも大好きな曲ばかりです。
6, GET THE CROWN (By Hosimatic Project)
角度と距離があるのでフォーメーションダンスがなかなか見えにくかったのが心残りです。それほどまでに、ちゃんと正面から堪能したいと思ってやまない程に素晴らしいパフォーマンスでした。
MCやムービーも無くいきなり始まり、プロジェクトみんなの姿が続々と出てくるところから熱かった。各々推しの名前や関係なく全員の名を呼んだりした最後にすいちゃんが出てきて盛り上がる会場、そして進んでいくカウントダウンとコールに合わせて肌で感じるほどに上がっていくボルテージ。
あの感覚もめちゃくちゃ興奮しました。
曲はアイドルプロジェクトのキメキメ曲!なイメージを地で行くような王道感。歌詞も今の流行りとはまた少し違うストレートさを研ぎ澄ました真っ直ぐなものが続きます。そこにメンバーの魅力を綺麗にはめていく様、何よりダンスのキレと熱量が渦巻いていて非常に良かった。
運営は別料金でもなんでもいいので絶対固定カメラ映像を円盤に収録しなさい。絶対だ。よそでもできるんだからやれ。ホンマに頼む。
あと私、星詠み兼スバ友なんですよ。
少し前までアーティステックな活動にかなり消極的だったスバルがHosimatic Project以降すいちゃんとの距離感をグッと縮め、遂に現地で同じ曲を同じユニットとして歌う瞬間をこんなに大きな会場で目撃できたのは本当にぐっときました。
7, みちづれ
あの規模と人数のゲストを1曲だけで終わらせるのは結構以外でしたが、そんな贅沢なムーブに相応しいアクロバットを見せてくるのが星街すいせいです。
この切れ目で選ばれたみちづれ、最強でした。
2ndアルバムとその頃からの星街すいせいの指針の象徴たる曲。そしてライブでの衣装替えと歌唱のインパクトが強烈だったこの曲を、テイストの変わった今回のライブでも埋もれないパワーに仕上げてきたのは実に強かった。
その威力を高めていた演出の妙が光る時間でもありました。
幕間を繋ぐ和テイストな音に合わせて赤く染まる会場、そして曲が始まり歌い出すすいちゃんに続いて現れたのは和傘を携えた4人のバックダンサー。緋色の和傘を開いた時の「そう来るか!」という興奮と口角の上がる感じといったらありませんでした。
あとしれっとダンサーさんに新規衣装あるのも強かった。2nd衣装にも3rd衣装にも合いそうないいテイストだった。
曲のイメージと会場の空気をこれでもかというほど上手く掴み活かした演出とダンスを遠くからでも目に焼き付けようと、必死に目と耳を凝らしていました。
8, TEMPLATE
TEMPLATEが続きます。
すいちゃんにおける赤の系譜の楽曲が連続した時特有の会場内気温の上がり方、大好きです。
声と楽器の音にそのテーマにある歪みを映し出すような猛りが託された歌唱が圧巻でした。Vのライブやその世界の音楽は様々ですがこの方面に真に強い人というのはまだ多くないイメージがあるので、聴くたびに心を掴まれてしまいます。
結構印象に残ったのはVJ。
背景全面にでかでかと映されているわけでもありませんでしたが、ノイズの走る画面が押し寄せる感じや歌詞の落とし込み方が巧みで曲の世界観を見事に補強していたと思います。
〇バンド紹介
この時間は音楽好きの身からすると生バンド、ひいては現地の最大の特権だと思っています。
今回も見事な演奏をしてくださったバンドメンバー、そしてアフタートークでも判明たように怒涛を超えてギリギリ拷問みたいなスケジュールの中アレンジも見事に上げてきたプロの技に感謝です。
9, ネバーフィクション
各公演のゲスト発表前はKanariaさんとかシークレットで来ないかな~とは思っていましたが、ゲストも各曲のペンラカラーも明らかになってすっかり頭から抜けていました。それだけに非常にうれしかった。
いつか共演してくれ。
すいちゃんの持ち曲でも屈指の短さ、そして悲や澄んだ闇のように洗練された独特の空気感を持つ曲ですが、その妙そのままに実に見事に空気を変えてくれました。
あの純白に色を一雫ずつ落として何かを描いていくような曲の感覚が本当に好きなんですよ。それをあの箱のデカさや盛り上がりの最中に持ってくることで生まれる存在感をビシビシと感じることが出来ました。
あとアホな感想ですが本当に歌がうまい。
聴きながら「…やっぱり上手いな」となってしまったんだから仕方ない。
10 ,なんもない【feat.星街すいせい, sakuma.】
挟まったMCの終わりに匂わせがありましたがこれもだいぶ意外な選曲でした。いつしか生歌唱なんてできない難易度だと語っていましたが見事に歌いあげて来るじゃないですか。
今後の2公演は少しづつセトリが違うという言及もありましたが、これを選べるならかなり選択肢に遊びが生まれてくれるのではと終演後に友人と話したりもしました。
この曲も色々好きなところはありますが、サビの「涙流さないって決めただろう」の言葉やリズムの刻み方・息のぶつけ方が大好きなのでサビで一際熱く興奮しながらペンライトを振っていました。
音の粒がとてもきらきらしながらも儚い様も会場で聴くと一層印象的で、誰が示し合わせたでもない会場青一色の光景を見下ろしながらじんわりとした感傷に浸っていました。
あとは余談めきますが、タイアップの映画のテーマのひとつでもあった「望んだ何者かになりたい、なりたい自分を追い求めたい」というひとつの文脈とVtuberとの親和性などはインタビューで語られています。それがVの世界における夢やきら星の体現者たる星街すいせいによって、あれほどの大きな会場で歌われる意味合いにも殴られていたように感じます。
11, ビビデバ
事前の自分の心持ちとのギャップも含めてめちゃくちゃ楽しかったです。
ライブでの披露があることは誰の目から見ても明白だった星街すいせいの新たな代表曲。とは書いてみましたが、実は私この曲はそこまで大好きな曲の枠に入っていませんでした。
もちろん好きですし、楽しいし面白いし良い曲なんですけど、バズを狙ったという側面も強く見える感じがそれまでの代表曲、象徴チックな曲たちとは多少異質に見えてしまっていたのだと思います。
この曲がVやその外の世界にでっかい波を作る様を踊る心で見つめながらも、「この曲が彼女の”一番の”代表曲とは語られて欲しくないなぁ」という気持ちの悪いことも考えていたほどです。
そんな心持ちに加えて、もう一つ気がかりもありました。
受け手である私たちサイドが踊ったり体を動かすことに多少の意味合いが生まれていたこの曲を、観客の動きが限られてしまうライブ会場でどう先導し盛り上げるのかという点です。
曲の魔力が強いのでほっといても楽しい一幕になることは必須だったと思います。しかしライブ体験としての質を突き詰めるなら地味に難しい点を多く抱えたこの曲をどう見せてくるのか、ここについてはかなり気になっていました。
しかしもうなんというか、流石すいちゃんといった感じです。
こんな偏屈な感性も疑問も全部ふっ飛ばしてくれました。ちょっとこのライブでこの曲がかなり好きになりました。
難しい歌唱パートを流麗に潜り抜けて迎えたサビ、まずは衣装チェンジで沸かせてきます。
歌詞を思い返せばこの演出も容易に想像できたはずでしたが、完全に油断していました。何よりかわいいやかっこいいではなく麗しいタイプの服装とこの曲の相性も一瞬疑いましたが、ダンサブルな曲調とシルエットの良さやしなやかさにステータスを強く振ったすいちゃんのパフォーマンスが衣装とも重なりながら上手く溶け合っていて、めちゃくちゃ素敵でした。
そして会場の誰もが口ずさめる「Bibbidi bobbidi boowa~」のパートの使い方も見事だった。
音の暴れ狂う会場にいたので定かではありませんでしたが、1番サビのところはコールとして歌う人よりもペンライトを振ったりダンサーさんと技術力を贅沢に使ったVJと共に楽しんでいる人が多かったように思います。私も今回初めてやったペンライト2本持ち装備の利点をフルに活かそうと、ダンスに見立てて軽くペンラをクロスさせて振ったりなどもして楽しんでいました。
じゃあ歌いたかった人たちやそっち方向に演出を振るというテーマはどうなるのか、という部分の解決策は「間奏でめちゃくちゃ声出しさせて、そのまま走りきる」という一番楽しいタイプの力業で叶えてくれました。
すいちゃんのライブ、直近ではミドグラのBlackhole Danceholeでも大変楽しいコーレスが仕込まれていたりもしましたがとにかく曲の弄り方と繋ぎ方が上手い印象があります。演出に凝る彼女の性格や生バンドの強みあってこそのそれらを今回も見事にぶつけてきました。
小節を伸ばしに伸ばして会場の皆で大合唱する時間はめちゃくちゃ楽しかったですし、音が絞られて沢山の声がこだまする時間が続いてから一気に戻ってきた強烈なバンドサウンドによる興奮もめちゃくちゃに強かったです。
間奏で一気に上げたボルテージを演奏で引っ張って、最後のサビはみんなで歌って腕降って踊れる奴は躍ってと、聴き入る曲としてではなくその体験としての質に振り切ったビビデバは最高に楽しい一幕でした。
12, Andromeda
会場に落ちた静寂と流れるコーラスから一瞬プラネタリウムも歌ってくれるのかと興奮しましたが、また別方向から刺されどつかれふっ飛ばされたような気分でした。
この曲もずっと聴きたかったのに、そんな期待も飛び越えるくらい美しいアカペラから始まったので膝から落ちそうになりました。
Andromeda、良いですよね。歴の長さどうこうの話は重要じゃないですが、これは1stを見届けた頃からの星詠みならより想うものがあったのではないかと思っています。
どの曲にも言えますが、彼女が偶に見せる歌声のパワーで空気をしんと張って鎮めるあの感じがかっこよかった。澄み渡った声を会場の隅々まで届けるかのような歌唱も、曲が進むのに合わせてどんどん感情的に盛り上がっていくような楽器の音も綺麗で、音楽の鼓動や息吹みたいなものをじんとする心いっぱいに感じるような時間でした。
見渡すほど広い会場に白く灯るライトと、初めて出たリングライトや他の星詠みたちが混ざってついた青の光も見下ろせば夜空の先に広がる星のようで、本当に綺麗だった。
そんな光景や音楽の中では自分の息や体の音すらもうるさく思えてきて、呼吸を抑えながらじっくり聴き言っていました。
13, 放送室
2ndアルバムで私が一番好きな曲です。みんなもっとMV伸ばそうぜ。
聴けて嬉しかった。
嬉しかったのですが…個人的にはアレンジよりも原曲に寄ったものが聴きたかったなと思ったのが正直な感想です。
忌憚なく書きます。
曲調の好みというのもありますが、進行と音の使い方と私の席における音響との相性が正直最悪だったのが大きいです。ギターとピアノの音の谷間の残響(特に高い音がクリアに飛んでいた関係もあってギターの音が難しかったように感じます)がすいちゃんの歌声と大喧嘩してたように感じてしまいまして…これなら音が湧き上がってくるような、厚みある原曲進行が聴きたかったというのが失礼承知での正直な感想です。
アーカイブで聴いたら丸サのような掴みやすい音とギターの響きを活かしている神アレンジになっていたのが余計に惜しいところでした。
演者サイドの腕をには疑う余地も無し。調整を怠ったということはあり得ませんし、ここ以外は違和感もケチのつけようもなかった。そもそも使用楽器や諸々の事情もありますし、とんでもなく広い箱なのでこればかりは仕方ないですね。
色々ケチをつけるようなことばかり書いてしまいましたが、それでもやはりこの曲は大好きです。オレンジに染まる会場を飛んで行く歌声に乗った柔らかな感情の寄せ波は美しかった。
こういう心を「エモ」という単語や指針以外で受け取り言葉にできる感性が欲しい。
14, ムーンライト
ペンライトカラーが黄色というのは正直どうなんだ!青やろこれは!とか思っていましたが綺麗すぎましたね。黄色最高。
それまでのスロウテンポやバラードの世界観は感情や世界観の規模が大きめにまとまっていた中でリリースされたムーンライト。上手く言えませんが目の前に降ってくるような、誰もが抱えるようなポツリとした世界と最後に幻想的になっていく曲の運び方がすいちゃんの引き出しとしても新しくてすごく好きな曲です。
疲れと興奮の間隙にゆったりと聴き入る曲はやはり良かった。あとは曲調にもよる部分があったと思いますが、いいヘッドホンや環境で聴くよりも響いて消えていくような音響やこだまする空気のあるあの会場で聴く方が好きな色をしている曲だなぁと思ったりもしていました。
15, GHOST
何度でも書きます。私やっぱりこの曲の入りで空気そのものを押し返す感じがたまらなく好きです。
まずもってギターの音が良すぎます。曲に宿る感情の力の高さに加えてすいちゃん自身の歌唱におけるパワーが強くなってきていることで起こる爆発の威力に圧倒されるばかりでした。
直近では阿蘇の会場で聞いたのも良かったですが、こういう舞台や文脈で飛んでくるGHOSTは彼女の歩みや決意そのもののような輝きがあって本当に好きです。
この曲の背景を語るすいちゃんを見るのも随分久しぶりだった気がします。
その声と存在が誰に届くのか、ここにいるぞという叫びと苦心というテーマを見事に音に託して魅せた曲だなと思います。3周年記念ライブのコピーだった「私がここにいることを、この世界に知らしめる」を今でもその口から語ってくれること、それを語る存在が一線にいる人であることがどれだけ凄いかという話ですよね。
届いていました。沢山の人にその声が届いたからこその景色でした。
16, ソワレ
すっかりすいちゃんの代表曲の一つになりましたね。フィナーレとはまた違いますが名残惜しい空気を明るく吹き飛ばしてくれる最高の大団円曲です。
もうなーんにも覚えちゃいられませんでした。笑って腕を突き上げるのも、間奏で小さくはあってもいつものダンスをしてくれる可愛いすいちゃんも、それまでとは違い黄色で彩られていっそうきらきらした舞台を歩きながら手を振るすいちゃんに手を振り返したりみんなで大合唱したりの時間も、全部が幸せでした。
あんなにも晴れやかな心で叫ぶ「また明日!」があるんですよ。ライブが好きとかすいちゃんが好きとかを飛び越して、生きててよかったと、この時間を噛み締める今に在れて良かったと心の底から幸せを感じていました。
流石にありました。アンコール。
恒例となった凄まじいテンポでのコールでしたが実際会場にいると速さとかは気になりませんでした。いやアーカイブ見たらはやすぎる。もっとゆっくりやってくれ。
というか長いっす。ながい。
私は持ち前の声のデカさを使うならココだと、周囲の人よりはそこそこ大きな声と元気でアンコールを叫んでいましたが見事に喉を潰しました。
全力だったとはいえフルマラソン完走できる成人男性が酸欠寸前になるくらいの長さのアンコールとか正気じゃない。
終演後後ろのお兄さんに「めっちゃ頑張ってましたね…お疲れ様です!」と言われるくらいには頑張りましたがこれも現地の醍醐味です。
嘘やっぱり今度はもっとゆっくりやろう。すいちゃんも大阪では気持ちでいいから巻いてくださいお願いします。
EN,1 天球、彗星は夜を跨いで
ちょっとクソデカ感情すぎた。
繋ぎのBGMで確信してちょっと泣きそうになっていました。
推し始めてもうすぐ5年、特に1stアルバムリリースまでの間オンラインやYoutubeのライブでそれが磨き上げられてゆく様と共に何度も何度も聴いてきた天球を、本当にようやく現地で聴くことができました。
NSSもSiGも現地に行けてない民なので今まで何度もライブのたびに望みをかけていた曲でしたが、最高の舞台で聴かせてもらえました。
Stellar Stellarもカラプラもみちづれもビビデバもいい曲です。でもやっぱり、数年前に心の琴線を取り残したままの旧い星詠みである自分にとってはこの曲こそが「星街すいせい」なのだということを改めて感じました。
高まるドラムの音が消え、あのポーズで立つすいちゃんが現れます。
長かった。これがずっと見たかった。
「アンコールありがとう!」じゃないよ本当に。
これが聴けるなら何十分叫んだって安いもんですよ。
最後の決意や想いを遺すことが込められた曲が今は…みたいな文脈ももう野暮です。今この世界に居て舞台に立って歌う姿だけで全部意味がある。
いろんなものが変わり、大きくなり、高いところまで来ました。
会場も3年前とは桁違いに大きいです。あの頃からファンの数も持つ曲の数も増えました。歌うたびに上がっていることの分かる歌唱力だってこの曲でも健在で、最後に披露された4周年ライブの時とはまた違うものを魅せてくれました。
でもそれだけじゃない。繰り返すカッティングの音も、「塗りつぶす」振りも、サビ前のあ行で綺麗に上に跳ねる声も、私の大好きな「尾を引いたその光が誰かをまた救うから」という歌詞を歌う時に少し力を籠める感じも、2番サビで少し見せたダンスも、そして最後に少しだけ溜める歌い方も。
あの時のままのものが沢山ありました。
その姿や歩みが変わり、どこに突き進んでいっても変化や成長だけではない魅力と大切なものは確かにあって、それを見失わぬようしっかりと目を凝らしたり、はたまた勝手に見出すだけかもしれませんが、そういった心構えで彼女を追いかけていきたいとふと思ってしまうくらいにはいろんな感情にあてられながら腕を振っていました。
色々書きましたが、天球をやっと現地で聴けたんです。
それで十分すぎました。
EN2, Stellar Stellar
フィナーレはこれしかありませんね。
内心カラプラを願ったりもしていましたが、この曲の納得感にはどうひっくり返っても勝てません。
このレポ、ここまでほぼほぼ当日残したメモだけで汲み上げていたのですがここだけ何も書いていませんでした。
それだけ凄かった。もう言葉にするのも勿体ないくらい、心をあの時間に委ねていました。
あの会場を満点の星空に染め上げる歌唱力も、それに合わせて会場全体がその手を伸ばすさまも、どうしようもなく泣きたくなってしまうあの感情も全部どうしようもないほどに本物で、綺麗でした。
そして突然間奏を伸ばし語りかけてくるすいちゃん。ベタかもしれませんが、粋なことをしてくれます。
昔ほど、彼女に元気をもらうだけの日々かと言われればそれも違う身になってきました。ですがそれでもこうやって色んな感情を受け止められる生活はきっと幸せなんだと思います。
だからこそ、ライブだからとかそういう空気だからとかを抜きにして、自然に「ありがとう!」という言葉が口をついて出てきました。
そして最後、清々しく晴れた心のままにすいちゃんからの問い掛けに応えます。
「すいちゃんは~?」
「今日もかわいい!!」
誰であっても明日の存在の確証がないこのバーチャルの世界で、またこの言葉を叫ぶことができた感激を胸にすいちゃんを見送りました。
終演後
と、ここで終わりではなかった。むしろここからでしたね。
〇告知
アルバムが来たのは結構意外でした。終演後発表のパターンがあるのか、というかジャケイラストもしかせんでもピカ先生やないか!?と大騒ぎしたのもつかの間でした。
まあ、もうみっともないくらい声出してしゃがんでガッツポーズしてました。会場も揺れていました。
遂に来ましたね。武道館。
来ちゃったよ…
「革命前夜」などと書いていただけあって予想はしていましたが、いざ長いこと追いかけていた推しの夢の舞台実現すると発表されると全身が熱くなりました。
同時に3rd開催が告知された2年前の不確定な書き方の答え合わせができた気分でもありました。
抑えるには時間も運の巡りもかかってくる箱ですが、ツアーに繋げてくるなんて離れ業をされるとは思いませんでした。
彼女の実力、持ち曲数、影響力や何より箔をつけてしかるべきという界隈からの認識は前々からありました。そして武道館の舞台にバーチャルの存在が立つという前例ももう一人のパイオニアによって生まれました。
何も不思議はないのですが、それでも興奮しました。
大きくはない箱です。音響や設備も決していいとは言えません。個人的には演武のためにその中心に立ったこともある思い出の場所ですが、ライブをやるにはもっと適した場所や沢山のファンを迎え入れられる箱があると思います。
それでも武道館は、何より推しの目標の場所は特別です。
Vの世界に限って見ても「夢を叶える」ことは簡単じゃありません。
大きな事務所に居ようが長く居ようがそれを掴めない人はたくさん居て、何より明確な強い夢を持たず・掲げ続けることができずのままに歩んでいる人もきっと多く居ます。
私含め現実でもそうなら、より夢を目指してそれを切り売りする世界でそれができる人、叶えられる人はほんの一握りでしょう。
でも星街すいせいは7年近くかけて、0から積み上げ、挑んで守って突破して、様々な歩みを持ってその夢を掴んで見せました。
まさに夢の体現者です。Vの世界のトップランナーが彼女で本当に良かった。
同じ道やストーリーはこの界隈ではもうなかなか難しいかもしれないけど、それでもVtuberが夢ある存在やひとつの正義を持った形として見られるためにも、彼女のような歩みでそこに至った人がいることにしか持ち得ない意味がきっとあります。
もう何を書いているのか分からなくなってきた。
行きたいですね。いや行きますよ。
今回ばかりはカスの自我でもエゴでも出します。
私が行くべきでしょうよ。エンカだのよくわからんけど来ただの言ってる人たちにはなにがあっても負けません。
いや嘘普通に行ける気がしなくて不安です。でも見届けたい…誰か助けてください…
終ってみれば本当にあっという間でした。
楽しい気持ちとチケットが当たるかという不安のままに友達と語り合ったりこのレポのメモを一生懸命とったりしてる間もずっと多幸感でふわふわしていました。
最後のMCでもすいちゃんが口にしていましたが、今回のライブは今までの二公演とはあらゆる点が違いました。
それぞれの公演前に出たアルバムのコンセプトをなぞる今までとは違い、星街すいせいの歩みや現時点の全力を楽しむかのような、ベストアルバムのような楽しさがありました。
こういうライブをついにすいちゃんができるようになったというのは非常に大きかった。人気や市場規模との比較で見るとライブ出演こそあれど自分のライブを打てる数が少ない彼女が、「いつの曲、どのアルバムから曲をだしてくるんだろう?」というタイプのライブができるくらい曲を出してひと段落もついたのです。
これからも昔の曲をさらうライブ、なんならカバーも入れたりしてくれたっていいので彼女の持ち曲からそのときその会場に相応しい曲を選んだライブが観れると嬉しいなと思いました。
そしてこれもしれっと言っていましたが、「ここにいる人はみんなすいちゃんが好き」をこの規模でできていること、そしてそれを演出的な語られ方ありきだとしても個人から夢を掴んできた人が為していることの凄さたるやです。
Vの世界のオリジナル楽曲の潮流なんかが分かりやすい例ですが、この世界は人気になってきたなどと言ってもまだまだ内に向けたマーケティングがメインなところがあります。
そんな中様々な取り組み、時には予期せぬバズなどで他にはない速度を持って新しい層をじわじわ取り入れ続けてきた彼女のライブでも、みんな自分が好きという状況を作って見せているというのはほかのVの方などにもめちゃくちゃ希望になることなのではないかと感じました。
この日を迎えるのが怖かったという話
少しだけ自分の話。良くない話です。
ここしばらく、自分の中には星街すいせいに正しく愛や推し活のためにあるべき心を向けられていない自分がいました。優しい言葉や心だけを抱いて彼女を応援できていない、そんな恥ずかしくて不遜な自分です。
自分が一番すいちゃんに熱を持って狂っていた頃、夢に向けて走り出しながらもその存在を画面越しに感じる機会が多くあった頃の幻影や好きだった理由と環境ばかりを追っていました。
とはいえ、ずれが生まれ始めてからも確実に曲は好きでした。多分一番好きですし、ライブには可能な限り迷わず飛んで行っては全力で楽しむ暮らしはずっと続いています
その活躍を凄いともちゃんと思えていました。いつまでたっても推しは可愛いですし、その歩みや努力や裏で押し殺しているであろうものにまで心を向け認めることができない、なんてところまでは腐っていませんでした。
でもやっぱり少しずつ熱を失う自分、自分を取り巻く変化と心の荒みを自分の弱さに焚べてしまったことでどんどん嫌な見方ばかりを覚える自分が居ました。
変わっていく界隈、自分の心や感じ方、社会人になって変わった生活や感性、熱量、なんにでも肯定的な言葉しか返さない空気感への居心地悪さ、そして最近で一番効いたのは配信での「配信が好きな民は諦めて」とカラカラ笑いながら言う姿に感じたほんの少しの悲しみ。
それらから生まれる刺々しい心とそれを生んでいる自分への辟易も、好きなものを失う、かけてきた時間を無下にして推しを傷つけるかもしれない自分の心への嫌悪も全部が本当にみっともないそれでした。
このライブも滅茶苦茶楽しみにしていました。何がなんでも行きたいから、仕事もプライベートも上手くこなして充実させてと頑張ったと思います。
でも今の自分がこんな感じだったので、今までのライブでは止めどなかった興奮やワクワクが起こらなかったらどうしようか。その時はもうすいちゃんを推しと呼んではいけないのではないか、それをライブという場で確信してしまうのではという恐れすらも感じていました。
好きだと楽しみだと、彼女が最推しで俺は正しい楽しみ方をしているのだと周囲に示さないと、そんな言葉を吐いてはいけないという一心で繕ってきた言動や自分の感情が剥がれ落ちそうで、それから目を背けたいという心が確かにありました。
当日になってもなかなか湧いてこない実感に、自分でも処理しきれないし当然気持ち悪くて人には話せたものじゃないこんな感情、それらが煮詰まったうえでの恐れもありながら臨んだ現地でした。
でもライブが始まったら、そんなことはすぐにどうでもよくなりました。
あの会場で私は誰にも負けないくらいに正しく楽しく星街すいせいの音楽の世界を泳げていたと思います。
席も遠かった。身体も不調気味なところを押してきました。音楽にはなんだかんだで明るくないですし、ペンラ表も覚えていませんでした。
でも記憶も曖昧なほどに声を出して、腕を振って、笑って、その歌に心を預ける時間は本当に楽しくて、やっぱり自分は星街すいせいとその音楽が大好きだったのだと思い出させて貰いました。
美しい歌声も魅力的な曲も、この世界の夢の体現者として紡いできた歩みの輝きも大好きだと再認識させられました。
性分上、全肯定とかはこれからも出来ません。
○○できてえらいとか嫌いですし、そういった言葉ばかりの空間は嫌いだというのもきっと変わりません。
そうである以上、すいちゃんの全部を無条件に認め好きだと熱狂するのはもう難しいのでしょう。苦手な部分はこれからも切り離していって、今までよりは彼女を落ち着いた熱でしか捉えられないと思います。
でも変わらず好きなところや凄いと思うところがあって、心や見え方が濁っていて見えなかった間もそれは変わっていなかった。なら好きな部分だけでも全力で好きでい続けさせて欲しい。
その中でできる愛を叫ぶオタクでいたいし、それを目指す以上はみっともない人間として生きていくわけにはいかないと自分に銘じていきたい。
こじつけですが、そういうことを思い出させてくれたすいちゃんに感謝するばかりです。
そんな一日でした。
あとがき
全てのフィナーレかのように書き殴りましたがまだまだツアーは始まったばかり。筆者も大阪公演の現地参戦が残っています。
もう大概に長くなったので省きますが、セットリストの予想や今回披露されなかった曲たちが武道館も含めどのように彩られていくのか、そしてすでに初披露を現地で拝んだ花譜ちゃんとのコラボはどのような景色を生み出してくれるのかなど、楽しみはまだまだいっぱいです。
最後までその歩みを見届けていきたいと思います。
自分の想いはまた別として、このさいたま公演は今までより多くの人、そしてその客層と趣向もそれまでとは全く異なるファンを迎えてのものだったと思います。現地にいて、今日に限らず様々なライブに行ってそれをより感じる一年と少しを過ごしてきたのでそれをより強く感じます。
でもそこにあった自身の最高の輝きを示す姿勢もそこに生まれる幸せも、すいちゃんが大事にしてきたものも変わらずそこで光を放ってくれていました。
プロローグとして走り出した「きらきら」、その深化と叫びの力でより強く地を踏みしめ進んでいった「ぎらぎら」、それらすべてを通過点として進んできたからこそ生まれた煌きのままに全国を駆け巡っていくこのライブの先には彼女の掲げた革命と夢の到達点が待っています。
その先に何があるのか、彼女が起こす「前人未踏」が何を生み出すのか、そんなことを思うとたまらなくワクワクも、すこし怖くもなります。
ですがそんな思いにすらもまっすぐぶつかりに行って、星を掴む姿すら思い浮かんでしまいそうなのが「星街すいせい」です。
きっと私はそんなことを改めて思い知らせてくれた彼女をこれからも可能な部分だけでも変わらず応援するだけでしょう。
彼女の軌跡と光を、時折その影も追いながら過ごしてきた身として、その始まりを目撃できたこと、その中で彼女を応援する上での迷いを振りきれたことが私はたまらなく嬉しかったです。
本当に、最高のライブでした。
締めます。
すいちゃん、Hosimatic Project、そしてこのライブに関わった全ての方とあの会場にいた善き星詠みの皆様に感謝を。
そして次は大阪公演で!
本当に、ありがとうございました!