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夫婦関係が難しくなったとき。

きっかけ

夫婦のためのシステムコーチング®を行っています。(システムコーチング®はCRR Global Japanの商標登録です)これからご結婚をする夫婦、子どもが生まれて変化があった夫婦、関係の修復期の夫婦、あらゆるご夫婦に対峙させて頂くことがありますが、今回取り上げるのは、「夫婦関係が難しくなった時」の夫婦です。

今回お問い合わせを頂いたのも、離婚調停中の夫婦の奥様の方からでした。
システムコーチングは基本、お2人の同意があってお受けするものではありますが、関係性が難しくなっている場合には、この同意を取ることがまず第一関門であり最大関門だったりします。

夫にはまだ何も話せていない、夫婦でシステムコーチングを受けたいがどうしたらいいか?そういったご相談が実は多いので今回noteにすることにしました。

夫婦が難しくなった時

夫婦関係が難しくなった時に、お互いにそう思った!離婚に同意!となる場合にはとても簡単なんです。そういう方は読み飛ばしてください。
実際に、夫婦関係がこじれている時は、当たり前ですが関係性がこじれているので実際には簡単に合意ができないことが多いです。
例えば、2人の中の相容れない価値観が露呈した時に、片方が「離婚したい」と言い出したとします。そうすると片一方は簡単に応じたくないために「NO」を言うという構造が現れます。対立した関係性なので、同意するということは、相手に屈したという意味に取ってしまうので、同意ができないのです。
理由は不倫であれ、価値観の不一致であれ、子供がいようといまいとです。法的にどうかとか、親としてという倫理観を持ち出したら正論のように思いますが、関係性のこじれには”正論”は通用しません。

日本における離婚調停および離婚裁判の現状

「離婚」「調停」「裁判」などを検索するといくらでも情報はでてきますので、離婚がチラついている方はもう既にご覧になっていると思います。日本における離婚への方法としては、①協議離婚 ②離婚調停 ③離婚裁判 という風に段階があります。そしてほとんどの場合が①協議離婚です。ただし、ここで自分たちだけで納得した話し合いがちゃんとできて離婚した人はどのくらいいるでしょうか?実際には②調停や③裁判をしていくには、時間もお金もかかるため①協議離婚を選択せざるを得ないケースが実態です。

実際にシステムコーチングとして関わらせて頂いたり、出会う方として離婚調停中、裁判中という方もいらっしゃいます。そういう方々がどうしてシステムコーチングを問い合わせをしてくださるのかというと、調停や裁判の内容や進行に両者が折り合いがつかず、同時に当事者2人が直接話しができる機会もないため、本当に思っていることやその要求の背景についての話をしたいというニーズがあるからなのです。裁判や調停ではそこが扱われないから。

下記にも記載していますが、点線の上か下かで実は大きな違いがあります。
点線より下は「話し合いが不可」であり「対立」の構造なんですね。
点線より上は「双方の話し合い」が前提であり、なんとか合意できるラインを見つけにいこうとする姿勢のもの。
当人同士の話し合いが難しいからこそ離婚に至るわけなので当然といえば当然なのですが、わかりあえない人と何に合意するのか、というところが実は2人としての一番のストレッチポイントだったりします。

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