映画『傲慢と善良』
11月3日、『傲慢と善良』を見てきた。
当初の予定では、原作を読了してから
映画を見に行く予定だった。
でも、原作を読み始めてすぐに
珍しく心が苦しくなってしまったのだ。
だから、映画を先に見てきた。
比較的心にスーッと入ってきてくれた。
また原作を読み進めていこうかな。
ということで、ここからは感想を記していきます。
結婚って、人間関係って、
当たり前だけど単純なことは1つもない。
そう気づかせてもらった作品だった。
架(かける)と真美(まみ)の
リアルな恋愛観と価値観を
男女それぞれの視点で描いた物語。
架にも真美にも共感できる部分があったし、
理解できない部分もあった。
なんでもっと早くそれに気づけなかったの?と
もどかしい気持ちにもなった。
架も真美も、1度別れるまでの交際期間は、
お互い相手の本質的な部分を理解していなかった。
私はこう解釈している。
上っ面の囲いの部分だけ。
2人とも曝け出すことも
一歩相手に踏み入ることもしていなかった。
あと、言葉足らず。
完全なるコミュニケーション不足だとも思う。
あと、美奈子たちと
真美の母:陽子に終始イライラ。
完全に余計なことを言ったなと思う。
あの人たちの描写が凄い腹立たしかった。
3人は完全に想像力に欠ける。
自己中心的な発言というか、
相手の立場になって考えてないというか。
「想像力が欠けている」の一言に尽きるんだけど。
久しぶりに他人への怒りが込み上げてきた。
「あんたらええ加減にしいや!」
と言いたかったのをぐっと堪えて鑑賞。
典型的な、
「他人を品定めしている」
人を見下している人たちによくいる人間像を
見事に作中で表現したなと思った。
こういう人たちが、
どうか世の中からいなくなることを願う!!!
この世に生み出した言葉は
絶対消えないんだから。
ある意味この3人に振り回された
架と真美だが、
お互いに相手の人となりを理解出来たんだと思う。
もう周囲に惑わされない、
ちゃんと自分の意思から
目を逸らさなくなった2人になれたんじゃないかな。
結末にも納得できたし、
視聴者としても一安心出来た。
言葉の大切さを教えてくれた作品。
また見たい。見返したい。
推しが、この作品をどうか映画にしたいと
自ら動いてくれた。
その行動に感謝したい。
そして最高の作品でした。
ありがとね。
東京では、まだ渋谷パルコで
かろうじて見れるので、まだの方は是非。
絶対見入った方がいい。後悔はしないよ。
特に社会人!見に行って!