M-1で優勝するためには〜ウエストランドとランジャタイ×津田の共通点〜
お笑いアカデミー賞を見た。お笑いの日でのランジャタイ×津田コラボをまた見ることができた。何回か見て気づいたことがある。それは、賞レースで優勝するためには、ステージ横を巻き込めばいいということだ。
当たり前だが、津田もランジャタイも、永遠に繰り返されるゴイゴイスーに突っ込んでいない。つまり、全ボケで誰も突っ込んでもいないのに成立している。なぜなら、ダウンタウンが横でつっこんでいるからだ。「なんやねんこれ!」という発言だけでなく、表情でも突っ込んでいる。お手上げだという顔とめちゃくちゃ笑ってる顔。交互に画面に抜かれる。ダウンタウンと同じように見ればいいのか、という視聴者をリードする立場を担っているようにも思える。
あのコントは、3人だけでなく、ダウンタウンを含んでひとつの作品になっていたのだ。
これは、今回ウエストランドがM-1で優勝したことにも繋がってくる。爆笑問題の太田さんもラジオで言っていた。ウエストランドの漫才に審査員全員が参加してしまった、と。全員が下を向いて、漫才のひとつの演出になっていた。全員がひとつの作品を作り上げてしまっていて、それは無意識に作られていて、会場を笑いでひとつにしていた。太田さんの「審査員は関係ないから目の前の客を笑わせろ」というアドバイスを受け、結果的に最も審査員を巻き込んで目の前の客を、ひいては全国民を笑わせた。
ランジャタイ×津田とウエストランドの共通点。これが今後、賞レース優勝の大きな要素となることは間違いない。年々壮大なタスクが課されていて、ほんとに芸人さんはすごい仕事だ。。
来年会場をひとつの作品にするのは、誰なのだろうか。(個人的には同世代の宝、ヨネダ2000か…?笑)
またM-1を楽しむ観点が増えてしまった。
あーM-12023。楽しみっ🐷