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お父さんのシャツ

父が亡くなって7年。

もうそんなに経つのか、と思ったり

まだ7年かと思ったり。


父が亡くなる数日前、私は母に最初の旦那さんと上手くいっていないと、初めて話をしました。

でも病気と闘っている父には言わないでと言いました。

そして数日後、父は亡くなりました。


その半年後、私は最初の旦那さんとお別れをし、たまたまその時私が良いと言ってくれる人(2番目の旦那さんになった人)が、たまたま福岡に住んでいるということで、私は行く所もなかったし、その時の私は都合良く簡単に考えて、福岡に行くことにしました。

流れ流れて、私は最近2番目の旦那さんともお別れをしました。

福岡に来て、今まで味わったことのないこと、自覚の無い病気になってみたり、精神的に病んでしまうことも。年齢もあるのでしょうが、こんなに自分は外も中も弱いんだと思い知らされました。

ひとりで知らなかった土地に何故居続けるのか。

母にこれ以上迷惑はかけられないので、地元に戻ることもない。

どうしよう…

どこか違う所へ行った方がいいのか。

そんな切羽詰まった想いが消えません。


お父さんが居たらなんて言うだろう。

間違いなく"帰ってこい"

娘に何があっても受け入れてくれた親だから、こんな好き勝手にやってる私にさえ、きっとそう言うでしょう。

でもお父さんいないもんね。

私、一人で頑張らないといけないね。

こんな歳になってもまだ、頼りなくてごめん。

お父さんのシャツの匂いで、出さないけどとんでもなく優しかったお父さんがそこには居ました。


今は動けないけど、違う土地に行くかもしれない。

誰も本気で止める人はいない。


明日はお父さんの命日。

遠いここから、祈ります。

お母さん、お父さんのシャツを送ってくれてありがとう。

二人の想いは大きすぎて、未熟な私は追いつけない。

少しでも返せるようになりたい。


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