スポーツの枠を超えたサッカーワールドカップ2022
帰国後直ぐの森保監督と吉田麻也選手を中心とした記者会見。ホントそうだなと思うところをピックアップ。
PKは監督主導か選手主導か?
記者の質問に、今回のPKは監督が決めたほうがよかったのでは?の質問に対して、吉田麻也選手は負けたからそう考えるけれど、勝っていたら問題視されない問題と。今までも監督が指名するのではないやり方でPKは行われてきたとのことでした。
今回PKが挙手制だということを航選手のインタビューで知ったのですが、その時はへぇ~面白いなと思っただけでしたが、南野選手が最初に蹴った時、サッカーはスタメンだけで来たわけじゃなくて、選手の実力もきっと今回の三苫選手のスペイン戦でのゴールのボールラインの際どさくらいのもので、本来は全員が活躍するべき大会だったんだと。
一方、勝利だけに注目し、かつPKだけに注目したのなら、誰よりもPKを決めた率が高い選手が蹴るべきなんだろう。でも、1つ言えるのは、本田選手もTwitterで言ってたけれど、どんなスター選手でもPKが必ず成功するとは限らないという宝くじ?にも似た一面もあるのがPK。まるで明日の株価が予想できないのと同じくらいに。それは選手がAIでなく人間であるからそれは、その日の調子みたいなのもあるし、ゴールキーパーとの相性みたいなのもあるので、森保JAPANはきっとその小さな累積による確実性よりも、その時の選手の意気込みみたいなものを重視したんだろうと思う。
そして、実際に挙手することはとても勇気がいることで、それは本当にチームに何か残したいと思う人でなければ挙手出来ないし、それを後押ししてもらえるようにチームメイト達からも祝福を受けなければいけないのとで、本当にチームに貢献出来てきた人が今回も、これからも森保JAPANでPKを蹴ってほしいと吉田麻也キャプテンと同じくそう思った。
そして、選手達もきっとよりPK力も磨いていけるんじゃないかと。監督指名制にしてしまうと、ベンチのメンバーはその地点できっと挙手制よりも蹴りにくい状況になってしまうので、日本代表になってベンチだったとしても、PKに出れる可能性があるとなれば、ベンチでの視点、応援も一味違ってくるんだろうな。。これからも南野選手や、浅野選手のようなベンチからPKチャレンジ選手が増えていってほPい。
PKの最先端システムを導入してPK勝利を磨くべき?
未来形の話だと思った。今の地点では、土を耕し肥やす段階で、確実に手応えを感じているという感じだけど、最先端のシステムを導入することは、選手を伸ばすための強力な補助ツールであることは確かだけれど、だからと言って選手の問題点はどんどん上がってはくるけれど、それを修正、伸ばすのは選手なのだから、最先端ツール=勝利とはいかないだろうなと。一方で、なぜ〇〇なんだろう?のプレイの伸び悩みに関するところや、既に弱点を把握していて、どうしたら伸ばせるかの悩みについては、協力な最先端のシステムで、海外の選手のそれと比較し、微妙なフォームの違いの把握みたいなことはできるので応用編としてキットカット、きっと使われてはいくんだろう。
日本サッカー協会 会長の田嶋幸三さんは、最先端のシステムがたとえ導入されたとしても、PK自体に大きな変革をもたらすとは思えないと。それだけ選手のリアルタイムでの状況、読みみたいなものにPKは支配されていくということなんだなと。
若手VSベテランというより若手andベテラン-日本だから可能なフォーメーションスタイル
若手とベテランを共にフィールドに立たせることについてもし微妙だという意見があれば、それに対してはどう答えますか、なぜ若手だけでチームを組まなかったの?のような内容の質問があった。
森保JAPANとしては、ベテランが若手が活躍しやすい場所を作ってあげる、若手、エースストライカーが最大最高のパフォーマンスが出せるようにアシストしてあげるとのことでした。
なるほどです、そうすれば今度若手がベテランになっても、循環的にアシストできる手本を今の地点でみていれば、選手生命も長くなるし、チームとしてはより横の関係性、フラットになっている。技術もメンタルも強い先輩ベテランが自分のポジションを守るというよりも、若手にすでに地位を譲って実質的には執権となって必要な時に経験や知恵を伝授するということなんだと。そして、若手もそんな先輩ベテランに対して強い憧れをもてるので、将来はこうなりたい、逆に先輩ベテランを自然にアシストしてあげたいと思えるようになり、相互にギブし合えるワールド、循環型生産性のあるチームになるんだと。分岐点みたいなのがあって、サッカーに限らず、あるところまでは全面的に年上の人のほうが凄いけれど、あるところからは例えば大然選手のように90分間鬼プレスは出来ないけれど、試合の展開が手に取るようにわかるという嗅覚や回避策みたいなものが、川嶋選手の試合途中でのアドバイスのような自然な形で上限関係というよりは、仲間としての絆が深まって行って、次第に年齢の枠を超えていくんだなと。
サッカーはスポーツそれともゲームそれとも?
今年のワールドカップ2022で垣間見たところでは、どうやら⚽はスポーツというよりも映画、ドラマ、ゲームつまり観客を楽しませてくれる趣向が本来の得点だけを競うところよりも大きいことを改めて知る。
なぜなら、負けたのにとっても今清々しい気持ちだし、まだ歓喜に沸いていてこれはもうお祭りの後の心地よさ以外のなにものでもないと。
それは、選手の頑張りが映像で知れたからであって、結果だけを知ってもきっと何の感動も起こらないんだろうと。
もちろん、ドイツ戦とスペイン戦に勝てたから、よりドラマチックになったことは言うまでもないけれど。
今までのワールドカップなら、日本の試合が終わった後の、世界的有名選手がいるチーム同士の試合が待ち遠しかったけれど、今回はもうお腹いっぱいで、でも、やっぱりエムパぺ、メッシ、クリスチアーロナウド、ネイマールが勝ち残っていることを知り、やっと見たいと思えるようになってきた。
それだけ日本代表選手の快挙、森保JAPANと本田選手が見せてくれた新しい景色が大きかったからなんだろう。そして2026年に向けて日本が世界の扉を開けられる可能性のマグマが感じられたからなんだろねと。
気軽にJリーグに足を運んでもらっていい、気構える必要はなく、サッカーを見に来る目的以外でも、なんとなく来たみたいに楽しんでもらうだけでも⚽みるのは楽しいよというニュアンスのことを、本田圭佑さんが言ってたのを思いだした。
今回の解説、選手として、監督として、解説者としての解説は本田さんの様々な一面も垣間見れて面白かったと。そして、いつのまにか普段の家事、たとえば食べた後の食器運びとか?ドリブルモードで時に回転していたり、走らなくてもいい時、たとえば急いでいるけどそこで走れないだろうみたいな場合にでさえ、最後の3歩くらい小走りになったり。シュートとか思いながら乾燥機に洗濯もの入れてみたり。実際にドリブルするというよりは、きっとドリブルモードなんだろう。
ウォーキング時もいつもは走らないところで小走り、さらに背伸びを入れて快活になっていた。鍛えられた感さえ。内村航平さんもいつも家で映像をみながらイメトレしていたというし。なんていうか、お笑いを観たら元気になるの最大級みたいな感じ。映画をみても感動はするけれどここまで躍動、興奮することは無かった。
見ているだけで目が覚める感じ、それはテニスもそうだけど、毎朝の天気予報の後に頭の体操として見たい気持ちになるくらい涙あり、清々しい試合ばかりだった。そして、日本が負けてからの試合も、国を超えて目当ての選手のいる国ならなおさら、知っている選手がいるならなおさら、まるで自国の応援のように熱狂していた。
オリンピックとかワールドカップには人々を熱狂させる魔物、いるねきっと。
18日23時頃にAbemaに接続するも画面が表示されない異常事態。仕方なくTVで観戦することに。な、なんとキーパーの権田選手がスタジオ解説。フィールドでみせる真剣なまなざしとは違う、ポップな感じ。白熱した決勝戦の最中、権田選手は着席状態ではなく、スタンド観戦するほど興じていたそう。そりゃそうだよな、延長戦ではキーパー同士てか、もうどちらのチームも守りというよりは、総攻撃体勢だったから。唯一の要はゴールキーパーだったんだよねと、そりゃぁ総立ちしたくなるよねと。
アルゼンチンが2-0の時はフランスを応援し、2-2になるとアルゼンチンを応援していた。ペナルティキック戦でメッシが決めた時は、この光景をみれただけでもう伝説、なんて思いましたが、フランスがはずすと不意に最初にゴールを決めたフランスの10番のエムバペ選手ガンバレとなり、いつのまにかフランスを応援してしまっていた。でも、86年以来優勝していないアルゼンチンがもし負けたら・・・やっぱりアルゼンチンだよね!!となり、アクセルが切り替わるてか、応援モードはアルゼンチンに。
おめでとうメッシ、おめでとうアルゼンチン🏆🎊🎉
優勝したのはアルゼンチン
「スカローニ監督インタビュー」
この時間をすごく楽しみたい。サポーターと一緒に。
私達は苦しい時間がありました。けれども乗り越えて今嬉しいし、信じられない。
優勝できて嬉しい。
優勝を家族に捧げたい。
どんな時も諦めるな、悪口は言うな、前に進めと父は教えてくれました。
お父さんは世界チャンピオンになったよ!!
おじいさん、おばあさんも喜んでくれているよ!!
ふとビデオレターを思いだした。スポーツ選手の優勝インタビューでの家族への感謝、本当に清々しい感動する。
GK マルティネス選手インタビュー
本当に苦しい試合でした。
リードしていたのに同点に追いつかれて僕たちはきっと苦しむ運命なんだと。
PKで幸運にも守りきれました。
こんなに素晴らしいワールドカップ、選手達を信じました。
貧しい家庭で育ち、英国に渡りプレイしました。
こんな素晴らしい結果が得られて本当に嬉しいです。
権田選手の解説では、海外のGKは年齢関係なく、若くてもいい意味でふてぶてしい、これはGKには必要な技術なんだと。
なるほどですと納得。マルティネス選手も、最後から2番目のキッカーだったかな、インベーダーみたいな素早い動きで、きっと相手は心理的に動揺したに違いないと。
中村憲剛さんは、メッシのPKについて、キーパーの動きを最後まで見てから
瞬時にキックの方向を変えたと解説されていました。GKがキッカーの動きを見てから守る方向を決めようとする場合、0.2~0.3秒で決めなければいけないのでそれは無理ということでした。PKはほぼ駆け引きなんだろうけれど、その中で、メッシはその予感というか、空気感で相手の動きが読める選手なんだろう。
見ている側はキッカーが狙った場所ならどこでもキック出来ると思っていますが、そもそもあの距離から狙ったところにキック出来るだけでもブラボーなんだろう。キックの正確性とキーパーの動きの読みの2つがクリア出来て初めてゴールエリアにボールが招かれるんだなと。
いや、それだけではないかもしれない。今回は伝説の試合と言われるだろうと解説されていましたが、エムバペ選手のPKでは、キーパーの手にボールが当たっても、それを跳ねのけてさらにゴール内にボールが突き進んでいく凄みが感じられた。キックしたボールが加速するように蹴るのって難しいんだろう。
スロー映像でのリピートを見る度にサッカーの格闘技感というか、選手が勇士に見えてくる。田中碧選手は、ニュース番組のゲストの時に、田中選手にとってサッカーとは?の質問に対して、少し考えた後「人生をかけた趣味です」にこれまたブラボー。趣味を見つけるのも大変だし、人生を掛けられるかと言われれば、それはつまり仕事⁼趣味となっているわけだしで。「楽しくないとね」の言葉も響いた。もちろん、華やかな一面は氷山の一角で、それ以外は過酷な挑戦の日々なんだろうけれど。
きっとそういう場合って、しんどい事もしんどいとは思わずにいれて、目標があるからやっていけるんだろう。それに、やっぱり楽しいと思えるのは苦痛だと思わないことで、様々な事がサッカー道を神様が用意してくださっているような、そんなイメージを持ちました。
表彰式でメッシ選手が満面の笑みで、ベストプレーヤー賞の🏆トロフィーそっちのけで、ワールドカップ🏆トロフィーにキス。俺たちのトロフィーなんだぜ、予約トロフィー?をしてからは、アルゼンチンの選手すべてが🏅授与の後、メッシ選手に続いてトロフィーにキスをささげる様子も印象的だった。
オリンピックで🏅を噛むのと相重なるところがあった。コロナ渦の時でなくてヨカッタねと。
ワールドカップの試合のあとに、家族が寄り添う姿。宇宙飛行士の野口聡一さんは、ネイマール選手が負けた試合の後落ち込んでいた時に、クロアチアペリシッチ選手の子供さんが寄り添う映像がベストだったそうです。
https://youtube.com/shorts/Bfmu7n-VXSs?feature=share
リアルタイムで見ていたら物凄く感無量だろうなと。。ペリシッチ選手の子供さんはネイマールのファンだったそうですが、ネイマールがしかと抱擁してあげているところが感動ポイントなんですね。でもきっと、ただ単に握手を求めにいくだけだったら子どもさんもネイマールの気持ち分かっているはずなので、励ましてあげたい気持ちも相重なって、重圧を超えてネイマールに駆けていけたんではないかなと。
メッシが優勝トロフィー🏆を袈裟を羽織り掲げる姿は、まさに英雄でしたし、僧侶、神っぽかったです。
中村憲剛さんはメッシは神の子から神になったと解説されていたけれど、本当に伝説の人になったんだなと。そして、メッシが優勝を果たした時の様子について、ご自身がタイトルを取った時は泣いたけれど、笑顔で今いるメッシはきっと安心したという感じなんだろうと。
なるほどです、メッシも想像しがたいほどの葛藤を抱えていた時を乗り越えて願望、欲望の域ではなく、それを超えて選手として頑張っていたのかもしれないなと思いました。本当に爽やかな笑顔だった。
メッシ選手インタビュー
クレイジーだ。
トロフィーが最高に美しい。
すごいよ、本当にとても欲しかったものだ。
神様が与えてくれるものだと思う。
優勝できると確信していた。
ずいぶん苦しんだが、手にいれ今ここにある。
アルゼンチンに帰るのはとてもクレイジーな気分だ。
W杯優勝してキャリア終わりたかったし、何も求められない。
神に感謝し、今日私にすべてを与えてくれたと思う。
メッシの試合後のインタビューでも、「神様が勝利を与えてくれた。優勝できることを確信していた。神に感謝し、今日私にすべてを与えてくれたと思う。
」からも垣間見えます。自分から勝ち取ったといういわゆる汗と涙の結晶どころはまるで無く、神のみぞ知る的に重圧を乗り越えていった感があり、それが中村憲剛さん解説の、泣くのではなく笑顔のところなんだと思いました。それくらいクレイジーで奇跡的な優勝だったんでしょう!
ディマリア選手のハートマーク、ワイルドとは対照的でHappy、可愛い仕草だけど全速力なところがパワフル最強感。
エムバペ選手、常に冷静沈着で攻撃の機会をうかがっている感があり、いつ?の期待感を沸騰させてくれましたが、惜しくもPKも決めたけれどですね。閉会式では微妙な表情を保っていましたが、満面の笑顔を見る日も近い?メッシの時代からエムバペ選手の時代になると解説されていたような。。
ボールを制する者が試合を制するにふさわしい、ボールの勢いをたたきつけるような一瞬のゴール。VAR判定ではフランス選手がヘディングする前に、ゴール内に着地していました!審判には見えていたんだろうか。。
表彰式ではアルゼンチンの軽快、快活なジャンプパフォーマンス(小躍り?)が印象的で、思わず一緒にウォウウォウとなりました。袈裟につつまれたメッシ選手は神々しい。。試合途中でいよいよアルゼンチンの勝利かと思う場面でメッシが泣きそうになる場面がありましたが、同点になってな再度再びメッシ選手の闘争心が萌えて燃えたぎった、そんな展開だったなと。
フランスの選手は背の高い選手が多くて、アルゼンチンの選手はそれでも素早いスピードとチームワークでフランス選手が静止しているかのように見える場面もあったりで、それだけ素早い動き、展開に圧倒されていたからなのかな。解説では熱がフランスチーム内では流行していて、練習を欠席する選手も2名ほどいたそうでしたが。悔しくても😿を見せなかったエムバペ選手凄いなと。てか、勝っても負けてもベストだと思えればそれで拍手喝采なんだと。途中いよいよ優勝?と思った場面は何度もあり、その度に何度も感極まった熱過ぎる決勝戦だった。
2026年も楽しみだ。。