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資本主義は誰のため?を考えてみた①~新しいベーシックインカム構想~寄付と共創から芽生える持続可能なwinwinの関係性~幸福度UP&貧困と貧困にかかわる諸問題を軽くするための取り組みに向けて⑭

幼少期の影響


幼少期に遊んだゲームやスポーツで得点を多く取ることを目指す経験は、競争心や達成感を育むことに繋がります。これらの経験は、成功や報酬を求める行動パターンを形成する一因となるでしょう。例えば、スポーツでの勝利やゲームでの高得点は、努力と成果の関係を学ぶ機会となり、これが将来的に高い給与を求める動機付けになることがあります。

マズローの欲求階層説


マズローの欲求階層説に基づくと、人間は基本的な生理的欲求や安全の欲求が満たされた後、社会的欲求や承認欲求、そして自己実現の欲求へと進んでいきます。高い給与を求めることは、承認欲求や自己実現の欲求を満たす手段の一つと考えられます。つまり、より高い境地に立ちたいという願望は、人間の本質的な性質に根ざしているとも言えます。

給与の高い仕事を求める欲求は、幼少期の経験による競争心や達成感の影響と、マズローの欲求階層説に基づく人間の本質的な欲求の両方が関与していると考えられます。これらの要因が組み合わさることで、より高い給与を求める動機が形成されるのです。

マズローの欲求は資本主義を活性化するためにつくられたものなのでしょうか?それとも、社会主義、資本主義に関係なくつくられたのでしょうか?

マズローの欲求階層説は、資本主義を活性化するために作られたものではありません。アブラハム・マズローは、1943年に「人間の動機づけの理論」という論文でこの理論を発表しました。この理論は、人間の基本的な欲求が階層的に存在し、低次の欲求が満たされると高次の欲求が現れるというものです。

マズローの欲求階層説の概要

  1. 生理的欲求: 食事や睡眠など、生命を維持するための基本的な欲求。

  2. 安全の欲求: 身の安全や経済的安定を求める欲求。

  3. 社会的欲求: 愛情や所属感を求める欲求。

  4. 承認の欲求: 自尊心や他者からの尊敬を求める欲求。

  5. 自己実現の欲求: 自己の可能性を最大限に発揮し、自己成長を追求する欲求。

マズローの理論は、人間の心理的な成長や動機づけを理解するためのものであり、特定の経済システム(資本主義や社会主義)に依存するものではありません。

彼の理論は、どのような社会体制においても適用可能であり、人間の基本的な欲求とその満たし方に焦点を当てています。

したがって、マズローの欲求階層説は発表は終戦前と最近であり、資本主義を活性化するために作られたものではなく、人間の動機づけや成長を理解するための普遍的な理論です。

欲望との違い

マズローの欲求階層説は1943年に発表されました。

欲求: 欲求は、人間が生存し、成長し、自己実現を達成するために必要な基本的なニーズを指します。マズローの欲求階層説では、生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、承認の欲求、自己実現の欲求の5つの階層に分けられます。これらの欲求は、人間が健全に生きるために必要なものであり、満たされることで次の階層の欲求が現れます。

欲望: 欲望は、個人の快楽や満足を追求するための強い願望や欲求を指します。欲望は必ずしも生存や成長に必要なものではなく、個人の嗜好や興味に基づくものです。例えば、高級車を所有したい、豪華な旅行をしたいといった欲望は、基本的な生存には関係ありませんが、個人の満足感を高めるためのものです。

point:

  • 欲求は、人間が生存し、成長し、自己実現を達成するために必要な基本的なニーズ。

  • 欲望は、個人の快楽や満足を追求するための強い願望や欲求。

マズローの欲求階層説は、欲求に焦点を当てており、人間が健全に生きるために必要な基本的なニーズを満たすことを重視しています。一方、欲望は個人の嗜好や興味に基づくものであり、必ずしも生存や成長に必要なものではありません。

戦争という土地争いは欲求それとも欲望?

戦争や土地争いは、欲求と欲望の両方に基づく複雑な現象です。以下にそれぞれの視点から説明します。

欲求に基づく視点

  1. 生存の欲求: 戦争や土地争いは、基本的な生存の欲求に基づくことがあります。例えば、食料や水などの資源が不足している場合、これらを確保するために戦争が起こることがあります。

  2. 安全の欲求: 自国の安全を確保するために、他国との戦争や土地の占有が行われることがあります。これは、外部からの脅威を排除し、国民の安全を守るための行動です。

欲望に基づく視点

  1. 権力の欲望: 戦争や土地争いは、権力を拡大しようとする欲望に基づくことがあります。歴史的に見ても、多くの戦争は領土拡大や支配権の確立を目的として行われてきました。

  2. 経済的利益の欲望: 資源や経済的利益を追求するために戦争が起こることもあります。例えば、石油や鉱物資源を巡る争いは、経済的な欲望に基づくものです。

戦争や土地争いは、基本的な生存や安全の欲求に基づく場合もあれば、権力や経済的利益を追求する欲望に基づく場合もあります。これらの要因が複雑に絡み合い、戦争という現象が生じるのです。

年収で考えてみる

どの年額から欲求ではなく、欲望の領域の稼ぎになってしまうものなのでしょうか?

ここでは、まるで真空パックのように、「その収入を自分の為だけに使う場合」で考えていきます。

年収における欲求と欲望の境界

  • 基本的な欲求: 生理的欲求や安全の欲求を満たすためには、生活費、住居費、医療費などが必要です。これらの基本的な欲求を満たすための年収は、地域や生活水準によって異なりますが、一般的には年収300万円から500万円程度が目安とされています。

  • 社会的欲求と承認の欲求: これらの欲求を満たすためには、交際費、趣味や娯楽、教育費などが含まれます。これらの欲求を満たすためには、年収500万円から800万円程度が必要とされることが多いです。

  • 欲望の領域: 基本的な欲求や社会的欲求が満たされた後、個人の快楽や満足を追求する欲望の領域に入ります。高級車や豪華な旅行、贅沢なライフスタイルなどがこれに該当します。この領域に入る年収は、一般的には800万円以上と考えられます。

まとめ

  • 年収300万円から500万円: 基本的な欲求を満たすための収入。

  • 年収500万円から800万円: 社会的欲求や承認の欲求を満たすための収入。

  • 年収800万円以上: 欲望の領域に入る収入。

これらの数値はあくまで一般的な目安であり、対象の条件の1つである年収240万円(15歳以上)以下で暮らすのと同じ状況、環境、価値観や生活スタイルをそのままシフトして考えた場合となりますので、個人の価値観や生活スタイルによって異なると考えられます。

そして、年収とはうらはらに、今は欲望の領域での思考が主流となっていて、それは文明の進化であるともいえます。

技術と経済の発展

  1. 技術の進化: 技術の進化により、物質的な豊かさが増し、多くの人々が基本的な欲求を満たすことができるようになりました。これにより、欲望を追求する余裕が生まれました。

  2. 経済の発展: 経済の発展により、消費文化が広がり、個人の欲望を満たすための商品やサービスが多様化しました。これにより、欲望を追求することが一般的になりました。

社会的な変化

  1. 価値観の変化: 現代社会では、個人の自由や自己実現が重視されるようになり、欲望を追求することが肯定的に捉えられるようになりました。

  2. 情報の普及: インターネットやSNSの普及により、他人のライフスタイルや成功事例が簡単に共有されるようになり、欲望を刺激する情報が増えました。

文明の進化としての欲望

  1. 創造性とイノベーション: 欲望を追求することは、創造性やイノベーションを促進する要因となります。新しいアイデアや技術が生まれることで、社会全体の進化が促されます。

  2. 個人の幸福感: 欲望を満たすことは、個人の幸福感や満足感を高める要因となります。これにより、生活の質が向上し、社会全体の幸福度が高まります。

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