見出し画像

「日常会話レベルなら話せます」とは?

こんにちは、Shihoです。ご無沙汰しております。

2024年は、人生の中で一番良かったことと、辛いこと、しんどいことの連鎖が交互にやってくる、大きな成長の一年となりました。
一年あっという間、と年々思っておりましたが、2024年に関しては、日々起こる様々な事件のボリュームの多さから、なんだかものすごい長い一年だったように感じます。

とりあえず、何とか生きております。まだしぶとく息を吸っております。

さて「オーストラリア出稼ぎブームに物申す」と「本当に理解して欲しい、英会話の修得法」の記事二点、SNSでもシェアしたところ、そちらからも多くの人が読んでくださったり、シェアしてくれてたようで、とても嬉しいです。ブリスベンのネットワーキングイベントで「あ、あの記事を書いたのShihoさんだったんですか!読みましたよ!」と初対面の方に言っていただけたり、印象に残る記事となったようで良かったです。

トラベル英会話 vs 滞在英会話

さて今回は、留学生、ワーホリ勢の方々がよく言う、英語の「日常会話レベルなら話せます!」と言うアレについて、私の見解を述べさせていただきたいと思います。

皆さんは「日常会話レベル」の定義をどのように考えていますか?

恐らく、大体の人は、

飛行機に乗って(しかもネットで母国語で予約済で)
ホテルを予約して(しかもネットで)
タクシーで行き先を告げて(しかもアプリで)
出逢った人に自己紹介をして(とにかく笑ってふんふんと頷いて)
カフェでオーダーが出来て(しかもほぼ指差しで)
支払いが出来て(カードをピッとするだけで)

これを日常会話レベルだと思っていませんか?

違います。甘いです。

日本に住んでいて、短期的に海外旅行に行く場合には
それでも十分かと思います。

ただ、その国に「住む」場合の「日常会話」はそれではダメなんです。

ところ変われば、ルールも変わる

当然のことながら、異国に住む場合、家探し、車探し、職探し、学校生活、趣味や習い事、友達作り、等々、「旅行」とは大いに異なる場面に出くわします。

外国で賃貸の物件を探す場合、日本のように、賃貸仲介者がいない場合が多々あります。オーストラリアで、エージェントを使うのは、市民権保持者や永住者で、長期のリースの場合に限ると言ってもいいかもしれません。

みなさんお馴染みの、敷金・礼金・鍵交換、仲介料みたいな仕組みとは全く違う仕組みがあります。

外国で車を探す場合、日本の車検、保険、税金、免許の取り方、事故に遭った場合の対処法、過失割合の計算方法なども、がらりと変わります。

外国で仕事をする場合、例えばレストランとかカフェの仕事、簡単だと思ってみんな応募することでしょう。

料理やドリンクを運ぶだけではなくて「黒板に書いてる今日のおススメのメニューには何が入ってるの?」「このメニュー、グルテン入ってる?」「これ食べるとアナフィラキシーになるから、調理器具すべて新しいものに変えてね」「このメニューからディジョンマスタードを抜いて、ケチャップを上にかけずに横に添えてもらえる?」とか、そういう問い合わせに答えられますか?

国が変われば法律も変わる。
当然の事なのですが、こういう認識がない人が本当に多いです。

海外に住む場合の「日常会話」とは、こういう日々起こる出来事やアクシデントを、予防したり、解決したり、そういう力が必要になってくる訳です。

あなたの車が、道路のど真ん中で故障しちゃった時に、自分で電話をかけてロードサービスを呼べますか?

賃貸物件詐欺で、デポジットを盗まれてドロンされた時に、警察や弁護士に連絡して、状況を説明できますか?

インターネットとかモバイルデータの、速度が遅いとか、繋がらないとか、ブチブチ切れるとか、困った時に、お問い合わせ番号に電話かけて、プロバイダーに、検証・解決してくれるようお願いできますか?

前出の記事にも書きましたが、自力で政府機関のホームページを読んで調べたり、問題を解決してくれるようなオンブズマンなどに電話をして、指示を仰いだり。人に聞く前にまず自分で調べてみる。

ググれば5秒で分かるような事を聞いてくる人は、
まず人生において大成しないと思っています。

そう言う「生きる力」を身に着ける意欲のある人しか、海外生活は成功しないのではないかと思います。

オーストラリアでの話をします。どの国にも、良い人・悪い人両方おり、「人による」事は理解した上で、オーストラリアでのあるある話をしようと思います。

オーストラリアで生きるための心得

オーストラリアで住んでいくには、強く、たくましく無いといけません。日本で生活してきて、ちゃんとした会社でビジネスをやってる人が、おかしなことをすることはあり得ない、なんて認識でいると、痛い目をみます。本当に。

国全体としての話をしますと、高等教育(大学~)を受ける人が日本に比べると少なく、また、機能不全家庭も多く見受けられます。親がドラッグやアルコール依存症であったり、子ども達もきちんとした教育や躾を受けて育ってきていない場合があります。全体的に見て「中流家庭」で「平穏な」生活を送ってきた人は、日本と比べたら少ないと言えるかもしれません。

運転していたらより身に染みて分かりますが、運転の粗さ、マナーの悪さ、事故の多さ、ボッコボコに壊れた車を何事もなく運転してる人の多さ、切れたり、遊び半分で公道を暴走する人の多さ。明らかに薬で様子がおかしくなっている人。

日本と違い、ゴミ箱があちらこちらに点在しているにも関わらず、数メートル離れた場所にゴミが散乱していたり、お買い物カートが所定の位置に戻されておらず、あっちこっちに放置されていたり。

それらがどの程度起因しているかは分かりませんが、粗暴な人たちの絶対数は、かなり多い印象を受けます。また、基本的に几帳面で真面目な日本人と比べると、色々雑だったりします。

なので、交渉事になるとかなりアグレッシブに出てきます。
発言の元となる知識がある・ないに関わらず、主張をゴリ押ししてきます。
事実でない事も主張してきます。

サバイバルに必要なスキル

ここで大事になるのが「闘う力」と「論理的ディベート力」です。多くの人は、英語も分からないし、時間も勿体ないし、相手と対等に英語のやりとりも出来ないので、ほとんどが言いくるめられて、泣き寝入りしてしまいます。

こういう人たちは感情的になって、あることないこと喚き散らして、脅迫まがいの態度で出てきますが、政府の機関や公共のサポート機関に相談して、法律を盾に根気強く闘えば、時間は掛かりますが、解決できる事があります。

私は、若い頃から不安神経症を患っているので、こういうストレスフルな局面になると、心身症となって出てきます。不眠・食欲減退・動機・冷や汗・息切れ。だからと言ってそれを言い訳に黙っていると、いい様にされたり、最悪何百ドルも損することになります。

さらに言うと、自分が立ち上がらなかった事により、将来的に他の人たちが搾取されたり、損をすることになるので、私は絶対にこういう輩を逃がしません。許しません。そして闘います。そういう人たちのビジネスは淘汰されるべきだと思うからです。

更に許せないのは、どこの国でも(日本でも)、「見た目が外国人」だと言うことで、舐めてくる人がやたら多いという事です。私は英語が話せるし、日本語訛りもないので、そういう目に遭ったことは少ないですが、「片言の英語=頭悪い」と思い込んでいる人が多いので、バカにされないように、気を付けないといけません。

  • 風呂場の天井がカビだらけになったので、家賃値上げ時に不動産屋に文句を言って数か月バトって、出るとこに出て、家賃値上げ分、845ドルを返金させました。更に、あちらが難癖をつけてきて、敷金(ボンド)を取られそうになりましたが、支払わなくて良い理由と、その証拠を列挙したら、全額取り戻すことができました。脅迫?パワハラ?高圧的な態度で迫ってきたのですが、法律を味方に闘い、全額返してもらいました。

  • 税務局に、税の申請が遅れてペナルティで643ドル支払いましたが、そもそも政府から出してもらう添付書類の発行が遅れたせいで申請出来なかったので、理由をきちんと説明したら罰金を全額返金してもらえました(会計士に頼んで連絡してもらった)。

  • 日本に行く時に、セキュリティチェックの所で、家族へのお土産で買った固形石鹸(高め)を没収されたのですが「いや~返してください~固形石鹸は大丈夫なはずです~~!!」って言い張ったら、他の係員が来て「あーOKだから返してあげて」って返してもらえました。

  • 日本行きのジェットスターがキャンセルされた時に、カスタマーサービスのチャットで粘りに粘って、チャット本文にて念書を書かせたら、後日、代替便の航空券との差額をきちんと支払ってもらえました。

  • 交通事故に遭った相手(外国人・無保険・指示器を出さずに、途中で急に方向転換し、私の車の前に飛び出してきた)が「週末のUberEatsの収入のロスを払え、弁護士とも話が付いてる」とか言ってきたのですが、そもそも保険会社から代替車が提供されているので、普通の生活を送れるはずだし、収入のロスをカバーする義務はない(そもそもUberEatsのアプリを余所見して進行方向を見ていなかったのは自業自得+違法行為+ケガしてないので収入のロスは保険会社からも補填されない)、今後一切あなたからの連絡には二度と応答しないと言ったら、連絡来なくなりました。

このように、隙あらば、人の金を盗ろうとしたり、思い込みで偉そうに出てきて、その情報が間違っていたり、そういうことがしょっちゅうしょっちゅうあるわけです。

なので、自分が住む国の知識を身に着けてください。

先人たちがブログを書いていたりしますし、ある程度のサイズの国であれば、フェイスブックなどに、その国の日本人コミュニティサイトがあるはずです。若い人はフェイスブックを使わない人が多いですが、情報収集のためにも、是非アカウントを作ってください。

なんとかなる vs なんとかする

先日インターネットのどこかで
「何とかなる。それは、やることをちゃんと やってる人のセリフ。」
という名言を見ました。

根拠のない自身と楽天的思考は素晴らしい特性ですが、確かに、事前調査も、足を動かすことも、努力も、何もせずに「何とかなるなる~」と思っていると、本当に痛い目を見ます。

少しでも「え?おかしくない?」と思う事は、どんなに急かされても、必ず調べてから行動してください。詐欺の被害に遭って、何千ドルも失っている人をしょっちゅう見かけます。相手がどんなに良い人に見えても、お腹の声をきちんと聞いて、少しでももやっとしたら、立ち止まって考えることを忘れないようにしてください。

必要以上に海外生活を怯え怖がる必要はありませんが、健全な警戒心を持ち続けることは大切です。

海外生活を思う存分楽しむためにも、以上の点を気を付けて生活してくださいね。

本日も大切なお時間を使って、この記事を読んでくださってありがとうございます。スキをぽちっていただけると、また記事を書く意欲がわきます💝。よろしくお願いいたします。

ではでは、また次の記事でお会いしましょう✨。

いいなと思ったら応援しよう!