Contract Oneのエッジ「スマート判子」
こんにちは。
Sansan株式会社で「Contract One」という契約領域のDXを推進するサービスの契約書センターを運営しつつ、プロダクトマネジャーをやっている坂本です。
約3年前に新規事業開発室という部門でContract Oneというプロダクトを立ち上げて、気づけばContract Oneの最古参となってしまいました。
世界でただ一つのユニークなサービス
Contract Oneには「契約締結」という機能があるのをご存知でしょうか。
この機能、「スマート判子」と呼ばれているのですが、簡単に説明すると、契約締結に用いる印章を預けていただき、紙の契約書の印刷、製本、押印、送付、スキャンを全て当社が代行するというサービスです。
スマート判子をご利用いただくことで、
といったことが実現できるようになります。
なかなかエッジの尖ったサービスですよね?
実は、Contract Oneは、このスマート判子のアイデアがきっかけとなって生まれたプロダクトなのです。
「出会いからイノベーションを生み出す」というミッション
2019~2020年頃、新規事業開発室では新しいサービスを検討していました。あまりイメージが無いかもしれませんが、Sansanには新規事業開発の部門があり、いつも新しい事業となりそうな種を探しています。
当時は「アナデジ」といって、アナログな紙でやり取りされている書類をデジタルに変換したらどういうイノベーションが生み出せるだろう?という視点で議論を重ねていました。
それこそ、契約書、注文書、納品書、領収書、取扱説明書、保証書、処方箋や保険証書などなど、主に紙で流通しているありとあらゆる書類をデジタルデータに置き換えた世界を具体的に想像しては、ああでもないこうでもないと議論をしていました。
会社と会社が出会った証である「契約書」
人と人との出会いの証である名刺のSansan
会社と会社が出会って取引が行われた証である請求書のBill One
当社はすでに上記のサービスを提供しており、有り難いことに多くのお客さまにご導入をいただいています。
ただ、名刺と請求書の間にある、会社と会社が出会った証である契約書が抜けている。事業としての可能性を感じつつも、立ち上げるにはなにか決め手にかける、という状況でした。
そして世間ではコロナ禍を経てリーガルテックが盛り上がってきた時期でもあり、後発となる我々が参入する理由が薄く、Sansanがやる意味が見出せていなかったのです。そう、エッジがない状態だったんですね。
エッジを見出す
当社の法務部門をはじめ、多くのお客さまに契約書にまつわる業務や課題をヒアリングしていると、どの企業も課題はさまざまあるなか「契約書の一元管理が出来ていない」ことが共通の課題として見えてきました。
あるあるな課題ではありますが、これが実は単純だけど奥が深くて、実は誰もまだ解決出来ていないことも分かってきました。
コロナ禍で在宅勤務が普及して、電子締結サービスの導入が急速に拡大していた時期だったのですが、どうしても紙で締結する契約は残ります。残り続けます。
相手があることなので対応せざるを得ず、これからも押印のためだけの出社は続き、アナログな紙とデジタルなデータの混在も続くのです。
(課題がたくさんありそうですよね!ワクワクしますね!)
そんなときです。
「お客さんのハンコを預かって、ウチが代わりに押しちゃうのはどうだろう?契約書が完成したら、スキャンしてアップロードしてあげればいいんじゃない?」
新規事業開発室長である林からアイデアが出たのです。
「!?!?!?!?!?!?!?!?」
契約書に押すハンコを?お客さんから預かって??代わりに押す???
最初に聞いたときは、とんでもないアイデアだと思いました。
何なら今でもとんでもないアイデアだと思っていますが、確かにそれができれば押印のための出社は必要なくなって、紙と電子の媒体にかかわらず一元管理が出来そうな気もしてきました。
そして何と言っても当社にしかない尖りまくったエッジになりますし、これまで当社が培ってきたアナログな書類を扱うオペレーションも活かせる、強烈で強力な武器になりそうです。
「Smart判子で紙の契約書のオンラインで完結」というタグラインでスタート
とても実現不可能だと思ったアイデアがプロダクトとして世に出たときのタグラインです。
当社としても前例のない挑戦でしたが、本当に挑戦してくださったのは、当社を信頼して会社の大切な大切な印章を預けると決断してくださったお客さまだと思っています。本当に感謝しています。
スマート判子のオペレーションセンターである契約書センターの運営も3年経ちました。
契約書という書類の特性上、Contract Oneをご利用のお客さまだけでなく、その契約相手先様にもご迷惑をお掛けしないよう、毎日緊張感を持って対応しています。と同時に、世界中の誰も真似できないことをやっている充実感もあります。
事業の成長に伴って、何度かサービスをピボットし、Sansan連携や契約書の自動紐付け、Contract One AIなど、第2第3のエッジとなる機能もリリースされました。「スマート判子」という言葉はタグラインから消えましたが(現在のタグラインは「現場の習慣を変える、契約データベース」)、スマート判子は今でも、そしてきっとこれからもContract One のエッジのなかのエッジであり続けます。
noteリレー完走!
さてさて、冒頭でお伝えした通り、22名のメンバーが熱い思いを綴ってきた"Contract One PMF Anniversary グロース始動 noteリレー"は今回で最終回となります。
事業責任者から始まって、マーケティング、インサイドセールス、セールス、カスタマーサクセス、ブランディング、研究開発、プロダクトデザイン、エンジニアリング、プロダクトマネジメント、そして部門を跨いでCOO室まで。
それぞれのポジションから見たContract Oneの魅力や、個性的なメンバーの魅力をお伝えすることが出来たのではないかと思います。
普段一緒に仕事をしているメンバーの知られざるバックグラウンド、仕事への情熱と愛情を知ることが出来て、個人的にも大変おもしろかったです。
Contract Oneは、ここからさらにスケールアップしていきます。
ワクワクが止まらない成長フェーズを、あなたと一緒に盛り上げていきたい!
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