起業・副業についての考察
こんにちは。枝穂@社労士・マナーインストラクターです。
最近起業や副業についての記事を多く見かけるようになりました。
既に個人事業主として事業をしている方から法人成りについてご相談を受けることはありますが、地方にいると世間が言うほど起業や副業を始めたという声もそう多くは聞かないので、いったいどこの国の話なの?と思いながら見ています。
とはいえ私自身も元々は会社員で、全くの未経験分野で独立したひとりではあります。その後どうだったかと言えば
「まぁ、なんとかなった」
規模はごくごく小さいですが、無理のない仕事量で、年々収入は増えています。もちろんリスクもありますし、上には上がいるのでキリがないですが、昔ほどストレスがないのは一番の収穫です。
ただ、一言で起業といっても、法人では1年に27%、飲食業に至っては30%が廃業すると言われています。廃業の理由も様々ですので一概には言えませんが、安泰ではないことだけは確かなようです。
その中でなんとか生き残ってこられたのも、国家資格があったことに加え、
「身の丈を理解する」
これを心掛けていたからかもしれません。
自分はもっとデキる子だと思っていましたし、意識高い系のやり手たちに感化されちょっと勘違いした時期もありましたが、ある程度生きていたら自分の力量なんて実はもう悲しいほどわかってきます。
起業にせよ、副業にせよ、転職にせよ、
「現実をしっかり見つめること」
これに尽きるのではないでしょうか。
人生一度きり、とか、後悔先に立たず、とか、真に受けてはいけません。一見すごいチャンスを手にしているように見える人も、決して無謀なチャレンジをしたわけではなく、十分な準備の上あくまで身の丈に合ったチャレンジをした結果にすぎません。また、転職市場では、否応なく年齢の壁が立ちはだかります。
もちろん、こんなことに当てはまらない天才は世の中にたくさんいますが、ほとんどの人は凡人です。
どうしても起業・副業の話題となると、どん底からのキラキラ成功談とパターンは決まっています。今すぐ行動せよ、チャンスを逃すな、と煽ってくる人もいます。
でも、誰もがみなアグレッシブで、野心家なわけではありません。結局やるのは自分。誰かが責任を取ってくれるわけではありません。
自分の歩幅で、一歩一歩着実に進んでいくために、今目の前のことを、自分のできる範囲で、石橋を叩きながら渡るのも、悪くないのではないでしょうか。