保育士試験に独学で合格するための3つのポイント
保育士は女性に人気の国家資格のひとつです。学校に通いながら資格取得を目指す人もいますが、実は独学でも取得できる資格です。
実際に働きながらや子育てをしながら、独学で合格を目指す人も増えてきています。私自身、まったく知識がない状態から産休・育休中に勉強し、保育士資格を取得することができました。
この記事では、効率的に独学で保育士試験に合格するためのポイントを解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
【合格率20%前後】保育士資格は独学でも受かるのか?
保育士資格の合格率は例年20%前後で推移しています。
この数字を見て「難易度が高くて独学で合格は無理では……?」と心配になってしまった人もいるかもしれませんね。
保育士試験は筆記試験と実技試験から構成され、筆記試験は9科目すべての科目で6割以上の点数を取らなくてはなりません。幅広い試験範囲をバランス良く対策する必要があるため、簡単に取得できるものではないでしょう。
しかし要点をきちんと押さえて試験対策をすれば、独学で合格することは十分可能です。
保育士試験に独学で合格するためのポイント3つ
いざ独学で保育士試験の勉強をしようとしても、なにをするべきか悩んでしまいますよね。
保育士試験は出題範囲が広いため「とりあえずテキストを買って読んでみよう」というマインドでは、年2回しかない試験に間に合わない可能性もあります。
そこでここからは、保育士試験に独学で合格するためにやるべきことを解説します。
ポイント1:勉強のスケジュールを立てる
自分の好きなペースで勉強できる独学ですが、モチベーションが維持しづらいデメリットもあります。そのため最初に勉強のスケジュールを立てて、自分の進捗を可視化できるようにしましょう。
独学で合格した人の勉強時間の目安は100〜150時間と言われているので、スケジュールを考える際に参考にしてくださいね。
勉強期間3カ月のスケジュール例は以下です。
ポイント2:多くの問題を解く
参考書で知識をインプットしたら、過去問や問題集を解いてアウトプットしましょう。
よく参考書の内容をノートにきれいにまとめている人がいますが、インプットばかりになってしまってアウトプットの時間が減ってしまうためおすすめできません。
コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士の実験でも「インプットとアウトプットの割合は3:7が理想」とされています。
多くの問題を解いて(アウトプット)、間違えたところは参考書を読み直す(インプット)を繰り返すことで、効率良く知識が定着しますよ。
私は参考書を読み込んだあと、移動時間や家事の合間を利用して一問一答形式の問題集を繰り返し解いて勉強しました。スキマ時間を有効活用できるためおすすめですよ。
おすすめの一問一答問題集はこちら
『保育士一問一答問題集 '24年版 (2024年版)』近喰 晴子 (監修), コンデックス情報研究所 (著)
【おすすめのポイント】
・〇✕問題だけでなく、穴埋め問題もある
・重要なポイントが図表でまとめてある
・解説ページを赤シートで隠せば、キーワードの穴埋め問題として使える
法改正により出題範囲が変わることもあるため、参考書や問題集を選ぶ際は、最新のものにしましょう。
ポイント3:実技試験の科目選択を慎重にする
筆記試験対策に気を取られがちですが、実技試験についても事前にしっかり考えておきましょう。
筆記試験の全科目合格者のみに実施される実技試験ですが、受験申し込みの時点で3科目のなかから2科目選択する必要があります。
科目選択をする際は「得意なこと」だけでなく「楽しくできそうなこと」を選びましょう。実技試験は保育士としての適性をアピールする場です。技術はもちろん重要ですが、子どもたちと一緒に楽しくできることがもっとも大切です。
音楽表現と言語表現は受験申請の手引に課題の記載があるため、課題に合わせた対策ができます。どれにするか悩んでしまう人は、その点も考慮して選ぶと良いでしょう。
私の場合はどの科目も自信がなかったので、課題が事前に分かる音楽表現と言語表現を選びました。繰り返し練習してから挑めるため、本番は落ち着いてできましたよ。
まとめ
今回は、保育士試験を独学で合格するためのポイントを解説しました。
保育士試験は合格率が20%前後と難易度の高い資格ではありますが、独学でも十分合格を狙えます。
今回紹介した対策方法を参考に勉強を進め、保育士試験の合格を勝ち取ってくださいね。この記事が、保育士試験を受験する方のお役に立てるとうれしいです。